花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ピンクトパーズ~

2011年06月08日 | 天然石標本
昨日に引き続き、今日ご紹介する天然石は
今回の新宿ショーで入手した中でも
目玉中の目玉――ピンクトパーズです。
ずっと以前からパキスタン産を
狙っていたんですが
宝石質でとても綺麗な石が手に入りました!


『Pink topaz』
 Pakistan産


書籍及びネット等による説明は以下の通り


「トパーズの和名は黄玉
 OH(水酸基)タイプの結晶の中には
 『インペリアル・トパーズ』と呼ばれ、
 オレンジ味帯びた黄色やピンク、紫色の石がある。
 F(フッ素)タイプの結晶は黄色や褐色の石。
 ただし、こちらは恒久性がなく、
 光の下で次第に退色する。
 両タイプともクリベージ(劈開:へきかい)という性質があり、
 柱面に直角に割れる。
 古代ギリシア、ローマ時代には
 トパーズはペリドットを指していた。
 ギリシア語で探す行為をtopaziosという事から命名。
 後に現在のトパーズに充てられるようになった。」


ちなみに和名である黄玉の由来は
最初に日本で紹介されたトパーズが黄色だったからとか。





実際の色はピンクというより
泡が弾けそうなシャンパンロゼ
インペリアルトパーズ独特の色合いは
シャンパンカラー(あるいはシェリー酒色)と言われていますが
そちらをドンペリとするならば
こちらはさしずめピンドンでしょうか。





光の加減で透明度の高さが解かります。


宝飾業界におけるピンクトパーズは
ブラジル産のインペリアルトパーズを
加熱処理したもの。
これに対してパキスタン産の天然ピンクトパーズは
F(フッ素)が混ざっているためか
どうしても退色が懸念されるようです。
そのせいで宝石市場からは消えてしまったとか。
天然石好きの間でのみ人気のある石なのかもしれませんね。





上から見た画像です。


購入したのはアラブ系の
とてもフレンドリーな白髪のおじいさんのお店でした
(このおじいさん、日本語が全く話せません・笑)
ここでは以前、ハックマナイトを購入したことがありますが
英語しか話さないのに何故だか売り上手!
客が興味を示した石を
good!(良いのを選んだね!)とニコニコ笑顔で褒めてくれます。
私が選んだピンクトパーズも
とても品質の良いものだよ!
(多分こんな事を英語で喋っていたような…?)
と、思いっきり褒められて
値段は若干お高めだったんですが
購入を決めちゃいました。


それにしても今回は震災後のせいか
海外出店の方がいつも以上に
とても親切に感じられました。
片言の日本語で「アリガトウ!」と
言われるのはちょっぴり照れくさかったです。


それでは明日はヒンズーの神様の名前がついた
ヒマラヤ産の緑水晶をご紹介したいと思います。
こちらもなかなかに珍しい品なので
ぜひともお楽しみに♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする