花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~花形の霰石~

2010年10月12日 | 天然石標本
今週は『水晶』特集の予定を急遽変更しまして
前回の花にまつわる天然石として
載せ忘れていた花の形の霰石(=アラゴナイト)を
ご紹介したいと思います。


アラゴナイトの詳細については
以前、白サンゴとイチゴミルク色のタンブルの回で
説明してありますので
そちらをご参考いただければ。


『aragonite』
 Minglanilla Spain産





形がまさに“花”ですね。
金太郎飴みたいに輪切りにしたら
沢山花の薄切りができそう(笑)
まるで職人の手で作られたみたいです。





横から見た画像です。
所々にうっすらと藤色をした部分があります。


『桜石』の時も思いましたが
自然が織り成す造形は人智を超えていますね。


昨日は横浜方面まで
石友のミネラルコレクションを
見せてもらいに行きました。
特にラリマーはコレクターなだけに
どれも素晴らしい品ばかり
(Mさん、その節はありがとうございました~!)
それにしても十万円以上もの値がつくラリマーブロックは
やはり圧巻の一言でした!
何より嬉しかったのは、
私がテキストとして使っている鉱物書籍を
彼女もまた天然石を購入する際の
参考として使っていること
(何でもアメリカ・ツーソンのミネラルショーにまで持参するとか)
ずっと手探りで勉強してきたこれまでの過程が
決して間違っていなかったんだなと実感できた瞬間でした。


それでは次回更新は木曜日
次こそは『水晶』特集となります。
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天然石標本~エルムウッド・フローライト~

2010年10月06日 | 天然石標本
今週二度目にご紹介する花にまつわる天然石は
以前にもブログで紹介したフローライト――『蛍石』です。
水晶専門に集められているコレクターがいるという話を
前のブログでも書きましたが
この蛍石も似たようなコレクターの方達が
大勢いるようです。
かくいう私もその一人かもしれません(笑)


ということで、今回のフローライトは
アメリカ・テネシー州・エルムウッド鉱山のものです。


『Fluorite』
 Elmwood Mine, Smith County, Tennessee, USA.産





画像では紫というより濃紺に近い
深い色合いに映っていますが
実際にはもう少し透明感があって
瑞々しいバイオレットブルー。
どこか紫陽花の花を彷彿とさせるような石です。





シャープな結晶角度がいかにも蛍石的
購入したのは新宿ミネラルショーにて
すっかり顔を覚えられて
マーケットで会うたびに
にっこりと挨拶してくれる
馴染みの親切なおばさんのお店でした。





裏面から見た画像です。
中心部分の茶色っぽいものは
閃亜鉛鉱です。
サイズ自体は蛍石としては小ぶりですが
姿形の良さや色合いの美しさは
なかなかのものです。


ちなみにこのエルムウッド鉱山
現在では既に閉山してしまって
もはや産出できないのだとか。
グレードの高い蛍石が採れていただけに
残念に思います。


この他にも蛍石は産地によって
さまざまな色や特徴があり
スイスやフランス産の珍しいピンク色のものや
イギリス・ロジャリー産の蛍光発光するものなど
まさに集め甲斐のあるものばかりです。


それでは次回更新は来週火曜日を予定しています。
次からは日本人には特に馴染み深い『水晶』特集です。


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天然石標本~桜石~

2010年10月05日 | 天然石標本
今週も先週に引き続き、花にまつわる天然石第三弾として
前回ご紹介したアイオライトのもう一つの顔――『桜石』です。
詳細については前回ブログ及びネットなどを参考にしていただければ。
ただ画像を見てわかるとおり、名前の由来は一目瞭然ですね。
自然の造形は本当に摩訶不思議です。
産出地は恐らく京都(新宿ミネラルショーにて
京都の老舗の石屋さんから購入しましたので)


『Cerasite 【桜石(菫青石仮晶)】』





現在の私達の目から見ても不思議に映るんですから
こんな綺麗なものが土の中から見つかるなんて
昔の人達にはもっと神秘的に思えたのでは
ないでしょうか。


それでは次回更新は木曜日になります。
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