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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

南國土佐を後にして

2025-01-21 20:08:08 | 邦画
まさか川内康範先生が原作で監督の斎藤武市さんとの共同脚本だったとは思わなかった。当時流行したペギー葉山のヒット歌謡曲『南國土佐を後にして』をモチーフにした歌謡曲映画でもあり
聞いたとこによるとこの映画のヒットで小林旭の“渡り鳥シリーズ“が生まれたということらしい
 
いわゆるこの作品は名代のギャンブラーが刑期を終えて故郷に帰るっていうお話で
地方ロケという映画の持ってるものの特性を活かすということで“渡り鳥シリーズ”が生まれたんでしょうね
今時みたいに各地にフィルムコミッションなるものがない時代ですから
地方都市である自治体が全面協力っていう形態をとってる
地方都市もこれを見て観光客誘致を目論み一石二鳥っていうか映画会社と地方自治体とのウィンウィン関係っていう奴ですね
何せ映画が娯楽の王様の時代でしたから
 
なんの前知識も入れなくての視聴でしたから、いきなり旭さんの出所シーンから足洗って小きぃうの土佐に帰るって仲間の二本柳寛と西村晃の誘いを断って
故郷土佐の母のもとに帰るわけですが故郷では特攻で死んだ兄の遺影があって・・・
戦後14年も経ってるのに映画界では戦争を引っ張る作品が作られていた時代でもあったようですね
堅気の職日本つこうとするもののことごとく誰かのタレこみで堅気の仕事に前持ちではつけない旭さんの境遇に加えて恋人浅丘ルリ子さんは父親の借金で地元のヤクザに縛られてるし
 
再び東京に舞い戻り堅気の仕事に死んだ兄の恋人南田洋子さんの世話で証券会社に潜り込めるものの
土佐やくざから苦れてきた浅丘ルリ子と旭に小さい時から惚れていた中原早苗によって東京でも同じことの繰り返し
浅丘ルリ子を助けるために昔の仲間に元に
そこで初めて旭さんの身元が割れる
なんとダイス賭博の名順人だったのね
ってことで浅丘ルリ子の借金返済だけに一晩のダイス勝負がクライマックスになってたのね
 
アクションとしては肉体アクションでの殴り合いだけの作品ですが
作品としてはそれなりに見られる作品だし
ペギー葉山さんの曲が効果的に使われている作品でした
 
神代辰巳さんがチーフ助監督としてクレジットされていましたねぇ
 
1959年製作、日本映画、日活作品
川内康範原作・脚本、斎藤武市脚本・監督作品
出演:小林旭、浅丘ルリ子、ペギー葉山、中原早苗、高野由美、西村晃、二本柳寛、内田良平、河上信夫、武藤章生、小泉郁之助、弘松三郎、天草四郎、二階堂郁夫、黒田剛、河合健二、金子信雄、南田洋子

 

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現代やくざ 血桜三兄弟

2025-01-20 18:25:13 | 邦画
東映が掘り当てた大金脈着流し任侠映画が廃れ始めてきたものの
一応任侠作品が現代のやくざの生態に変わり始め
それが「仁義なき戦い」というこれまた大金星の実録路線に打ち当たるまでの東映映画を支えてきてたのがこういったやくざ映画であったうちの一本でもあり
 
さらに新東宝が潰れた影響でハンサムタワーズの4人衆は松竹に転属するものの文太さん一人売れずにいたものの
女優王国の松竹ではあかんとハンサムタワーズはこれまた東映に移るものの
男優天国の東映ならばっていうことでだんだん文太さんの存在がはっきりしてきて悪役としてその頭角を認められて
脇役からいきなり主演に抜擢されたのがこの「現代やくざ」シリーズ
今作はその第五弾にあたる作品
 
文太さんもまだまだその地位を確たるものにする「仁義なき戦い」人も至るまでにはまだ二年もかかるんですね
でもその間に己の東映作品での地位を固めるためにあるような作品だったといえるものの
一応彼の主演シリーズの一本ではあるのですが
 
この作品ではベテラン小池朝雄と荒木一郎に持ってかれてた作品でもあり
文太さんの存在感の薄い作品でしたねぇ
って彼自身タイトルは現代やくざではあるものの、やくざではなく半グレでもないしどっちかと言ったら半堅気みたいな存在でしたし
余命宣告を受けてる人物ということで最後に殴り込みには参加するにはしますが
 
全国制覇の野望の先鋒として岐阜に送り込まれた関西最大の暴力団から送り込まれた鉄砲玉の小池朝雄がも映画を一人で引っ張っていたような作品でしたし
臆病でいつつもやくざに憧れる童貞ボーイのこれまた文太さんのバーで働く荒木一郎が鉄砲玉を殺ってしまうという意表なプロットでして
荒木一郎さんのこの演技もまた素晴らしく
 
渡瀬さんや伊吹さんまでも喰ってしまってる作品でしたねぇ
女優陣はなんと松尾和子さんがこれまたのヴァンプ振りを発揮されてて彼女の動きで文太さんが動かざるを得な区なるとという
実に上手いシノプシスなホンを書いたのは野上龍雄さんだったのね
 
1971年製作、日本映画、東映作品
中島貞夫監督作品
出演:菅原文太、伊吹吾郎、渡瀬恒彦、松尾和子、荒木一郎、名和宏、高宮敬二、楠本健二、藤山浩二、女屋実和子、早乙女ゆう、杉本美樹、唐沢民賢、平沢彰、中村錦司、大前均、野口貴史、大木晤郎、蓑和田良太、川谷拓三、丸平峯子、志賀勝、誠直也、奈辺悟、岩尾正隆、成瀬正孝、河津清三郎、小池朝雄
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嵐の勇者たち

2025-01-19 19:34:25 | 邦画
まぁ個人的の問題なんですが、わたしって日活映画はロマンポルノを含めて好きな映画会社でして
見てる作品も東映さんに続いて二番目くらい見てる会社ではあるのですが
日活の二大大黒柱そう石原裕次郎さんと吉永小百合さんの作品はなぜかほとんど見てませんと前置きしてのこの作品も実は初見作品となっております
1969年製作のある意味日活オールスターで作られた100分の1970年お正月映画として作られたこの作品ですが
 
なんと撮影所を手放してってってことでロケシーンの多い作品ですがそれなりのオールスター超大作
タイトル自体何にも本編に関わることのない内容でして
ホンを書いたのが斜陽日活を支えてきた日活ニューアクションの担い手永原秀一さん
そしてもうこんだけのキャストを整理して一本の作品に仕上げられる監督はやっぱこの人舛田利雄さん
 
ここで柱全員の名前を挙げませんが末のキャスト見てもらえれば分かりますが、男優さんでは小林旭さんと高橋英樹さんがいない
女優陣も和泉雅子、松原智恵子、そして浅丘ルリ子がいない
まぁ本来なら浜美枝さんの役は浅丘ルリ子さんでしぃうかねぇ
そんな作品をYouTubeの公式日活フィルム・アーカイブで“石原裕次郎生誕90周年記念”として期間限定で無料公開してるのを拝見させてもらいました。
 
政界経済界を牛耳る大物の婚約披露パーティーに渡哲也率いる元やくざのグループと石原裕次郎率いるもと警察官のチームが
なんとこのフィクサーの本体と時価一億円の首飾りを強奪して
やくざグループは婚約者の体を、石原グループは首飾りを首尾良く盗むものの
ダイヤは偽物
やくざグループは大物の婚約者のクルーザーに逃げ込み5000万の身代金の要求をして
フィクサーのに用心棒たちとの三つ巴の攻防戦になんと吉永小百合、梶芽衣子、山本陽子の三人お嬢さんが巻き込まれての四巴になる5000万の争奪戦のプロットですからねぇ
どこにも「嵐の勇者たち」の物語ではないのがわかる
 
オープニング上映開始とともに真っ黒な映像に裕ちゃんの主題歌がワンコーラス流れてのちに日活のロゴマーク
日活という会社が潰れるっていう嵐の象徴を見せてそんな中で最後の足掻きをオールスターそう吉永小百合さんまで出演させて
自嘲的に作ったとし思えない作品んと言えるのでしょうね
 
さすがにこんだけ役者が揃うと日活の俳優陣の層の厚さも見えるものの
こののち一年半後にはロマンポルノに転向してしまうんですよね
 
1969年製作、日本映画、日活作品
永原秀一脚本、舛田利雄監督作品
出演:石原裕次郎、渡哲也、浜美枝(東宝)、宍戸錠、二谷英明、内田良平、浜田光夫、川地民夫、和田浩治、山本陽子、梶芽衣子、藤竜也、郷鍈治、深江章喜、杉江廣太郎、岡崎二朗、榎木兵衛、八代康二、前田武彦、柳永二郎、見明凡太朗、谷村昌彦、青木義朗、岡田真澄、吉永小百合(特別出演)
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アジア秘密警察

2025-01-18 20:08:08 | 邦画
どうも東宝さんの三橋達也さんが主演している「国際秘密警察」シリーズ作品の一本だとばっか思って見たら
いきなり日活映画のロゴが出てきて・・・
今まで未パッケージ作品だったんですがベストフィールドという会社から2022年に「二谷英明 銀幕の世界 」シリーズ第二弾で「姿なき追跡者」とのカップリングでリリースされた作品
 
さらに見終わって調べたら香港の映画会社ショウ・ブラザースと組み、香港ロケと主役を日本版は二谷英明さん、香港版ではあのジミー・ウォンさんのWキャストで全くおんなじ
そうなんです主役が変わるだけで後は同じキャストでどうやら同時に2テイク撮ってたようですが
ジミーウォンさん版も一応輸入されてるようですが・・・
 
で、私が見れるのはもちろん日本映画の方で主役は二谷英明さんの方で
日活では公開当時(1966年)和製007映画っていうようなウリ方をしていたようで
それなりにお金をかけてヘリから郷鍈治さんがトラックと二谷さん目掛けて手榴弾の雨霰攻撃だったりと結構お金かけて作ってる割には
垢抜けないアクション映画となっているのがなんともな作品でしたし
 
浅丘ルリ子さんがヒロインの立ち位置にいるわけでもないというかなりシヨーブラザースに遠慮した形になっていたのと
香港側のヒロインであるべき方盈という女優さんがヒロインなんですがこれも微妙な立ち位置でしてヒロインがある意味目立たない作品となってるのが映画としての致命傷だったかな
悪の親玉に宍戸錠さんを持ってきてるものの彼も完全に生かし切れていないのよね
 
オープニングでのヘリでの手榴弾の雨で金塊がほとんど爆破されてしまったんだけど
どんだけの損害だったんだろう
純度スリーナインの金でしたからねぇ税関で手に持って調べていたけどレコードプレイヤーにして金属加工してるのを片手で持てるとは思えない
二谷さんのアクションにはやっぱもたつきがあるよね
 
1966年製作、日本・香港合作映画、日活作品
松尾昭典監督作品
出演:二谷英明、浅丘ルリ子、宍戸錠、王俠、方盈、浜川智子、弓恵子、郷鍈治、高品格、小林昭二、柳瀬志郎、長弘、北竜二、張佩山、原森、亀山靖博、浜口竜哉、田畑善彦、柴田新三、立川博、根本義幸、三島雅夫
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大草原の渡り鳥

2025-01-17 19:53:49 | 邦画
日活で9本作られた小林旭の無国籍アクション「渡り鳥」シリーズの丁度真ん中
第5作品だそうで
わたしはしらないんですが見終わって周辺検索してると第4弾の「赤い夕陽の渡り鳥」と繋がってるらしく
この第4弾で出てくる和夫という少年(江木俊夫)の母親を探して北海道にやってきたっていう設定で始まるこの作品
 
前作同様に宍戸錠さんと浅丘ルリ子さんが出演してるものの全く違う役ですが
って多分に主演の旭さんとこの三人はレギュラですが旭さん以外は毎回違う役がお約束だそうな
当時の日活無国籍アクションを象徴する様に完全なる西部劇を北海道の大自然でロケを敢行して
 
流れ者の風来坊がいわゆるネイティブ北海道民族のアイヌをインディアンに見立てての西部劇でしたねぇ
したがって子連れで馬に乗りそのまま敵役というかそうでなく終わる宍戸錠さんと出会う
個人的にエースの錠の異名はこのシリーズで生まれたものって思っていましたが、なんと宍戸錠さんの役名は”ハートの政“だった
じゃどこっていうか旭と対立しつつエースの錠ってどこで生まれたんだろう
ちゃんと60年代の日活無国籍アクションを見て置く必要があるようですね
 
女優陣もレギュラー浅丘さんに常に悪党金子信雄さんの経営するキャバレーの踊り子のイメージのある白木マリ(今作ではアイヌの娘)さんに和夫の母親で金子信雄の情婦として南田洋子さんと結構豪華だったのね
 
錠さんは拳銃常に持ってるものの旭さんは持ってはいないものの銃撃アクションと殴り合いのアクションで90分の作品となってのA級超大作ですが
今見ると陳腐以外の何者でもない映画を大真面目に作ってそれをみていたっていう時代だったのね
 
1960年製作、日本映画、日活作品
斎藤武市監督作品
キャスト
出演:小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、木浦佑三、垂水悟郎、江木俊夫、佐々木孝丸、弘松三郎、木下雅弘、河上信夫、青木富夫、雪丘恵介、相馬幸子、野呂圭介、島村謙二、渡井嘉久雄、伊藤久男、南田洋子、金子信雄
 
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非常線

2025-01-15 19:53:10 | 邦画
先月の東映からリリースされた高倉健さんの映画
1958年製作、なんとマキノ雅弘監督と高倉健初顔合わせ映画だそうですが
マキノ雅弘監督が職人監督として定評ありだ各社で何百本っていう作品を撮っておりますが
彼自身が時々やるのが違う会社で彼の過去監督作品のとセルフリメイク
この作品も松竹で1947年に製作した澤村勉脚本の「非常線」のと東映セルフリメイク作品だったのね

本作では藤田進のと弟役として健さんが出演されておりますが
オリジナル松竹では親子っていう設定だったようですね
一軒のホテル内で起きる出来事を綴っていくある意味ワンシュチュエーション(っていうのもずーっと建物内だったものがクライマックスでは外に出てちょっとした空間の広がりを見せてくれる)の群像劇ミステリーでして
主演とはいえ高倉健さんの出演場面はほとんどない

この作品では兄貴役を務める藤田進が狂言回しといった感じで出ずっぱりです
外で起きた銀行強盗のと犯人と目されて逃げ回ってる設定で健さんはクレジット一枚目ではあるものの先に書いたように最初に出てきた限り行方不明
したがって警察がタイトルの”非常線“をホテルに張り
中に閉じ込められた人々の様子を描いて映画は進んでいくから群像劇

再び健さんが出てきたときにはなんと死体
銀行強盗は画面外で犯人も捕まる
しかしホテル内では札束があちこちに出回っていて
そうたねを明かせばこのホテルで贋札作りしていて怪我の功名で贋札犯逮捕というオチがつくだけのお話

DVDには「非常線」のほかに副題として”大ギャング映画“ってついてるけど
わたしが知ってる東映のとギャング映画とは程遠い作品でして
健さんは前持ちの青年で就職を断られて意気消沈してる青年でして
ヤケのとヤンぱちでの銀行強盗って思わされる作品

ワンシチュエーションのと群像ミステリー劇としてはよくできてると思える作品

1958製作、日本映画、東映作品
マキノ雅弘監督作品
出演:高倉健、藤田進、故里やよい、月丘千秋、森美代志、藤里まゆみ、岡田英次、菅井一郎、堀雄二、武井義明、南廣
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赤いランプの終列車

2025-01-13 19:28:24 | 邦画
CSの衛星劇場での今月の特集番組“昭和歌謡映画特集”で拾った作品
何故か4本のうち戦前が二本、戦後が日本ということで
まずは1958年製作の春日八郎さんご本人がご本人役で主演してる、彼の代表的大ヒット曲のタイトルをそのまんまいただいたこの作品

衛星劇場ってことで松竹製作の作品かと思っていたら意外やなんと日活作品
尺も 50分ということでこれはもう完全なるシスタームービー
彼春日八郎の自伝的映画みたいな作りになってるが、彼自身鉄道っても国鉄の車掌でもなんでもないが・・・
歌手を目指して東京に出てくるもののインチキ芸能プロの岡田真澄演じる中村っていうのに口八丁で騙されていたものの
失意の中で車掌時代に反対方向に乗ってしまった修学旅行の小学生を助けた関係から
彼女の父親が放送局重役でキングレコードに紹介されて
あとはとんとん拍子に・・・

一方騙した中村クンは最後には春日八郎に拾われて
っていう脚本がなんと「ゴジラ」(第一作)の脚本や舟木一夫が歌う大川橋蔵さんの「銭形平次」のTVシリーズのOP主題歌の作詞をした関沢新一さんということで
 50分の尺の中に春日八郎の苦労話からトントン拍子に出世していく様を描きつつキングレコードの人気歌手たち若原一郎、三船浩、平尾昌章、大津美子、斎藤京子、石井千恵、三橋美智也のがヒット曲をご本人の歌唱で組み込み

岡田真澄とか白木マリさんの本編キャストのほかに、日活の長門裕之、葉山良二、青山恭二、香月美奈子、丘野美子のほかに当時国鉄スワローズの金田正一までちょい役で出演させてる作品だったのね

1958年製作、日本映画、日活作品
関沢新一脚本、小杉勇監督作品
出演:春日八郎、岡田真澄、白木マリ、中村万壽子、刈屋ヒデ子、早川十志子、小泉郁之助、鈴木三右衛門、衣笠一夫、近江大介、水木京一、榎木兵衛、立川博
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犯罪のメロディー

2025-01-11 19:17:27 | 邦画
衛星劇場での”菅原文太 没後10年“特集としてOAされた作品のうちの一本です。
新東宝が倒産して新東宝が売り出そうとしてたハンサムタワーズの高宮敬二、吉田輝雄、寺島辰夫、菅原文太の4人は松竹に移籍したようで
そんな中で一番松竹で作品に恵まれないのが菅原文太さんだったんでは
って思わされる作品
この作品寺嶋、吉田とハンサムタワーズたちが主役をハル中で”菅原文太 没後10年“特集として今ではOAされるものの
この作品ではほんの端役でしかなく
それも主演のボクサー役の待田京介さんのセコンドっていうだけの役で本筋には絡んでこない役

待田さんが主役でボクシングに寄って脳腫瘍が手術不可能の場所にできて余命3ヶ月の宣告を受けて
肺にこれまた病を抱えたクラブミュージシャンの吉田輝雄とこの世で何かを残して死にたいと
身体障害者の子供の施設病院の建設費用を寄付するために不良外国人が経営する闇金融を襲って現金強奪を計画するものの
この土壇場になって寺島演じる謎の男に邪魔されて・・・

最終手段として子供まで誘拐しての執念も虚しく崩れてしまうという銃撃あり、殴り合いあり船舶爆破ありっていうアクション映画ですが
こう言ったプロットは井上梅次の真骨頂ですよね
成功間近に運命の時が来て命を守る落とす待田京介でしたが
彼が隠し通した腫瘍の話が公になって児童障害者のが病院建設への民間からの寄付金が集まるっていう善意の話で終わる作品

吉田・待田・寺島の三枚看板に鰐淵晴子、桑野みゆきの松竹女優陣にこれまた新東宝から久保菜穂子さんが加わってのヒロインも艶やかになA級作品だったようですね

寺島達夫、待田京介、吉田輝雄、桑野みゆき、久保菜穂子、鰐淵晴子、安部徹、野村清、菅原文太、諸角啓二郎、松井康子、石黒達也

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九十歳。何がめでたい

2025-01-10 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品。
なんと草笛充子さんの“生誕90年メモリアル作品”と言うことで
日本映画界初ではないでしょうか90歳の現役女優さんが劇中でも90歳の役を演じてる作品
この作品には実は原作があって現役作家である佐藤愛子さん(現在102歳で現役作家)のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(2016年刊)と『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』(2021年刊)からその中のエピソードを題材として大島里美が脚本化して前田哲監督が90歳でこれまた現役の女優さん草笛光子さんを迎えてのある種コメディ作品
 
サイドストーリーとして草笛光子さん演じる佐藤愛子さんを再び脚光を浴びさせる編集者として唐沢寿明さんの生き方と家庭を持ってきてコチラをドラマとして描き
草笛さん演じる佐藤愛子さんはある意味狂言回しっていう
ちょっとしたツイスト劇でもあったのね
 
先にコメディって書きましたが、現代の高齢化日本の現状と離婚家庭の多さって言うことを警鐘的に描いてもいるのでクスっても笑えない作品でしょうか
佐藤愛子さんの日本の事象を論じたエッセイはそのまま使われており
これも事実であるし佐藤愛子さんの本音でもあるんですが
あくまで個人の意見でありそこで語られる諸問題って言うのは解決できるものでもあるものの
時代的には解決できそうにもないものもあったりで
 
佐藤愛子さんも認知症にならずに100歳超えてまだまだ現役作家さんとして矍鑠として生きておられてるし
そんな佐藤愛子さんを演じた草笛光子さんもこれまた90歳の現役女優さんとしてその矍鑠たる演技を見せつけて
人生100年時代を反映させてる作品でして
高齢化時代っていうものと認知症っていうものとか高齢化社会における負の要素をまるっきり省いて作られた作品だった
 
2024年製作、日本映画、「九十歳。何がめでたい」製作委員会作品、松竹配給
佐藤愛子原作、大島里美脚本、前田哲監督作品
出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江、真矢ミキ
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恋の狩人 ラブ・ハンター

2025-01-07 20:22:25 | 邦画
米版でBlu-rayで発売されてるのは輸入ビデオさんで見た記憶がありますが
次に買おうって思っていたら売り切れてた苦い思い出が・・・
ようやっと日本でも日付的には明1月8日リリースされます
一応フラゲでの鑑賞です
 
ほとんど色といっても日活ロマンポルが製作公開開始されてた一年くらい経った時でしょうか
この作品のほかに後二本くらいが猥褻図画云々という法律で摘発されて
一応発禁っていうことで
猥褻とはエロとはってことで7、8年高裁まで行って
そう映倫さんから映画会社っていうか製作会社巻き込んだエロエロ論争の果てに無罪を勝ちとったって言う曰く付きの作品がこの作品で
なんと出演してる田中真理さんは一躍性闘士真理にまでなったって言ういわく因縁の作品のようですが
 
約40数年後にこうやって改めて見させてもらうとこの令和埜時代から見れhばR -15程度の作品にしか見えない
時代も進みAVなどが発達し時代にあった性表現も変わってきたってことなんでしょうね
ホント今見たらなんでこの作品が摘発くらったんだろうって思えるわけですが
 
この作品そんなこんなで私は田中真理さんの作品だと思っていたんですが
実は原英美さんの映画だったのね
田中真理さんはさほど表に出てくるのは後半それも三分の二すぎたあたりからなのね主役交代するのは・・・
三田村玄になってたけど三田村元さんでしたね
一応ロマンポルに出演ってことで元を玄に置き換えての出演だったようですが
これも時代が流れていくうちに日活ロマンポルもその地位を確立してもはや終盤にはかなり著名な男女優さんまでが出演んされるようになっていくんですよね
 
脚本は”こうやまきょみ“名義になっていますが神代辰巳さんとこの映画の監督さんである山口清一郎さんが共同でお二人の漢字のお名前をアナグラムにしてカナ文字で表記されたようですね(神山清巳)
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1972年製作、日本映画、日活作品
山口清一郎監督作品
出演:原英美、大泉隆二、田中真理、三田村玄、乱孝寿、ジュジュ、山口明美、久松泰介、高橋明、館一彦、丘さゆり、南寿美子
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