クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

さよならシューマン

2015-03-11 | 下の娘ごと

日曜日、娘たちは2人揃って地元の演奏会に出演しました。

昨年10月に演奏会出演者募集のポスターを見かけ、

これは良い機会だわ!とすぐに娘たちの演奏をコピーしたCDを作成、

応募しました。

審査を通過して出演が決まったのが、11月末でした。

あれから3ヶ月、ようやく本番を迎えました。

2人の実技試験日に近いことがわかっていたので、

試験曲と同じ曲を演奏しました。

約500人収容のホール。

これほどのお客さんの前で弾くのは2人とも初めてなので、

かなり緊張していました。

前日のリハーサル、当日のリハーサル、共に私も付き添いましたが、

とりわけ下の娘の緊張が激しく、

本番をいかに無事に切り抜けるか、慎重に言葉を選んで接しました。

前夜も、「無理。出たくない。出ない。」と言い出したので、

「インフルエンザに罹ったって嘘ついて、やめる?

 今から電話しようか? みんなにものすごく迷惑かけるけど、そうする?」

まあ、本人も出るしかないことはわかっているので、なんとか収まりました。 

今回の本番前の声掛けのキーワードは「さよならシューマン」。

この半年、片時も忘れることなく、ずっと付き合ってきたシューマン

(正しくはアベッグ変奏曲ですけど)、この日でいよいよ最後。

「きっともう弾くこともないだろうから(弾くかもしれないけど)、

 最後は感謝をこめて楽しんでおいで~」

と送り出しました。

リハーサルの時は、音が良くなかったり、急ぎ過ぎて間違ったりもしていましたが、

本番では彼女らしい音楽が流れていました。

ミスタッチはありましたが、許容範囲(ということにしよう)。

本人も楽しく弾くことができたそうで、

心の底からホッとし、そして満足していました。

上の娘の方は、超絶技巧曲をほぼノーミスで堂々と弾ききりました。

音程が微妙な箇所はありましたけど。

2人とも良い経験となりました。

このような貴重な場を与えてくれた地元自治体にも感謝します。





当日は、夫の両親、私の両親、Kちゃんママ、Mちゃんママの他、

娘たちのヴァイオリンの手ほどきをしてくださったS先生も

聴きに来てくださいました。

12年ぶりにお会いして、お話しできてとても嬉しかったです。





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