クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

推薦実技試験とりあえず最終章

2015-10-19 | 下の娘ごと

E先生からの返信は、メールではなく、娘の携帯へのお電話でした。

今回の試験、E先生は他学年の審査員でいらしたため、

娘の演奏は聴いていらっしゃいません。

おそらく、相当心配されていたのだと思います。

全審査終了後、3年生の審査を担当された先生に、尋ねてくださったそうです。

「お世辞を言わない、いつも評価が厳しい先生に聞いてみたわよ。

 音が良くて、音楽的で、良かったわよって言ってらしたわ!」

と、とても喜んでいらしたそうです。

5分ほどお話しして(娘はほとんど相槌を打つだけでしたが)電話を切った娘。

ため息をついて、言いました。

「どうしよう。 E先生ものすごく喜んでる。 だけど、絶対点数良くないよ。

 思い返すと、やっぱりいろいろやらかしてる。 音楽が止まらなかっただけで。」

実は私も、点数はそう高くないだろうな、と思っていました。

娘とはちょっと違う観点から。

本番を聴いたわけではないのになぜそう思うのか。

それは、娘の弾いた曲が難しい曲ではないから、です。

難しくないというと語弊がありますね。

すでに誰にでも弾けるレベルの曲ではないですし、

技術的にも音楽的にも完璧に弾くとなると、これはもう本当に難しい。

ですが、他の生徒さんはもっと難易度が高いとされる曲を弾いているのです。

E先生は、難しい曲を間違えずに弾けたところで、音楽性がなければ意味がないと

よくおっしゃいます。

その通りだと思います。

ただ現実として、難易度の高い曲を選び、高い技術で弾ききることができれば、

それだけで十分加点されるというのも当然のことですし、事実です。

特にこの学校はそういった傾向にあると言われています。

そういう意味で、娘はまだまだ、全然追いつかない。

ずっと後ろを必死で追いかけている状況なのです。

点数が低くても致し方ないわけなのです。

その点、先日のコンクールでは、高校3年生全出場者中(娘が参加した本選会場のみ)、

最も難易度が低い曲で、曲数(時間)も少なかったにもかかわらず、

さらには3度も弾き直しをするというありえないことをしたにもかかわらず、

思いの外高い点数を頂けたというのは、音楽性と音の良さを評価して頂けたのだろうと

嬉しく思うのです。


下の娘のコンクール及び推薦実技試験のあらましをだらだらと書いて来ましたが、

今日で一旦終わりにしたいと思います。

実のところ、推薦試験の合不合の結果も、今日現在まだ出ていないのです。

実技試験の点数は出ました。

これまでで一番良い点数を頂きましたが、

やはりE先生にとっては不満足な点数だったようで、少しがっかりさせてしまいました。

ですが、娘のこの1年間の飛躍については、間違いなく満足されていて、

E先生ご自身がとても高い評価をくださっています。

それが何より嬉しいです。


上の娘のヴァイオリン。

   

見え難いですが、f字孔の中に黒っぽくて丸いものが入っています。

正体は、長い間に溜まってしまった埃の集合体。

埃玉。

数日前に存在に気が付いて、1時間かけてようやく取り出したそうです。



直径が1.2cmもありました。

これを取り出しただけでも、音に変化があったそうですよ。



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