ふと思い立って、東京カテドラル聖マリア大聖
堂に行って来ました。
江戸川橋駅から徒歩15分程、椿山荘のお向かい
にあります。
何かの折に書いたかなと思いますが、我が家は
無宗教、また両方の実家も無宗教です。
ただ私は、中学高校の6年間をキリスト教系の学
校で学び、規則として毎日礼拝に参列し、聖書
を読み、聖歌を歌い、説教を聞き、パイプオル
ガンの音色を聴いて過ごしたことで、知らず知
らずのうちに心の奥底に染み込んだ、信仰とは
また別の、大切なもの、宝物のようなもの、そ
んなふうな存在として常に私の中にあるように
思います。
東京カテドラル聖マリア大聖堂は、丹下健三氏
の設計により昭和39年に建立。
外装はステンレス張り、一般的な教会のイメー
ジとはかけ離れた現代的でスタイリッシュな外
観。
訪ねた日も、太陽光を受け、光り輝いていまし
た。
雲が多く写っていますが、青空が広がる晴天。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a4/d83f979204c5986f65beb1e80e0432dc.jpg?1635991765)
鐘塔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/31/817a4a5f9abef81efc7dbce7275bbba5.jpg?1635991717)
聖堂内部は撮影禁止なので写真はありません。
内部の壁はほぼ全て、艶やかなコンクリート打
ち放しとなっており、余計な装飾を削ぎ落とし
た静謐な雰囲気が漂っていました。
祭壇の奥は、光を取り込むための高さ16mの細
長い窓となっているのですが、ステンドグラス
ではなく薄くスライスした大理石を嵌め込んで
あるそうで、それがなんとも優しく柔らかい神
秘的な光を作り出していました。
しばらくその光を眺めながら座っていました。
とても好きな空気感で、光の移ろいを感じなが
ら、何もせずに半日くらい座っていたいなぁと
思いました。