長年の懸案課題をようやく片づけました。。。
最初に聖岳に登ったのは10数年前。当時は便ケ島?まで車で入れたのですが、国道152号からの道路が恐ろしくて恐ろしくて、半べそで運転した記憶があります。さらに西沢渡の渡渉ポイントを知らなかったため、かごに乗ったのですが、往路は居合わせた方と渡ったので事なきを得たのですが、復路は一人だったのでロープを引ききれず川の真ん中で立ち往生・・・。もちろん必死で何とかしたのですが、運転と籠引きの記憶が強烈すぎて山の印象はほぼ残っておりませんでした。ただ、1泊のつもりでテント背負って登ったのに、意外と早く着いたので日帰りして翌日は仙丈ケ岳に行ってしまったという・・・その後、未踏の光岳がずっと心に引っかかっていたのですが、強烈な記憶に邪魔され先延ばしにしているうちに便ケ島まで自家用車で入れなくなり、このままではまずい、と一念発起した次第でございます。
◆2022年8月19~20日(金土) 聖岳~光岳(芝沢ゲートから周回)
1日目
4:00 芝沢ゲート
5:00 易老渡
5:23 便ケ島
9:10 薊畑
10:48 聖岳
11:39 奥聖岳
13:30 聖平小屋(テント泊)
2日目
5:17 聖平小屋
7:14 上河内岳
8:32 茶臼岳
10:11 易老岳
11:32 光小屋
11:48 光岳
11:58 光石
13:35 易老岳
16:00 易老渡
16:55 芝沢ゲート
家から芝沢ゲートまでは2時間半なのですが、昨今の百名山の駐車場事情は本当に鬱陶しいので、前夜車中泊。21時過ぎに到着したときは、まだ20台ほどしかありませんでしたが、翌朝出発するころには満車になってました。
<できれば便ケ島までタクシー乗りたかったですが、一人なのでゲートから歩きます。>
西沢渡の渡渉ポイントに行くと、前日の雨で仮設橋が水没・・・結局今回も籠に乗る羽目に。幸い、今回も居合わせたおじさんが助けてくださいました。だいぶ腕力ついたかな~と思ってたけどやっぱりきつかったです。一人じゃいやだわ。
その後は急登。しばらくは一緒に籠に乗ったおじさんに話しかけられ、気はまぎれましたがだんだん会話に疲れてきたので補給を口実に先に行ってもらうことに。結局おじさん途中でお疲れになってしまい、先行させていただきました。
薊畑に9時過ぎ。うん、やっぱり日帰りできるなあ(笑)。しかしメインは光なので、今回はちゃんと泊まりますよ。
<近づいてきました。かっこいいねー>
<最後の急登。でも、アタックザックで登っているので全然平気。身軽ってスバラシイ>
<振り返る。上河内には本日師匠が登っているはず>
<到着!記憶に残ってなかったので新鮮(笑)>
山頂は風があって寒いくらい。雨具を羽織って大休止。師匠も到着した模様。久々のまともな晴れなので、皆さん機嫌がよさそうです(笑)。
<急いで下りてもしょうがないので、奥聖にも行っておきましょう。>
ゆっくり下って、薊畑で荷物を回収し、聖平小屋に向かいます。テントも要予約でしたが、単に数を把握したいだけじゃないのかって感じの対応でした。今日は多いから詰めて張って、って言われたけど、全然余裕の状態でした。そしてビールが売り切れだったのが痛恨の極み・・・。時間持て余すじゃん(笑)。天気も良かったので茶臼小屋のテント場予約して1泊で計画しても余裕だったな、という感じでした。
<平和な感じ。水が豊富なのがありがたいです>
<現在素泊まりのみです。>
夕食はクリームパスタ。美味しくいただき、さて寝ようという段になってヘッドランプが見当たらないことに気づく。薊畑でアタックザックに入れたことは覚えているのですが、さてその後どうしたか記憶にない。まだ明るかったので薊畑まで小走りで探しに行くも、見当たらず。うーんまずいな。翌日は午後から雨の予報なので、暗いうちに出て降り出す前に光小屋まで行くつもりだったのだが・・・。せっかく楽しかったのに意気消沈。。。
翌朝。雲多め。明るくならないと出発できないので、4時に起きて手探りで準備。コンロの炎は意外と明るくないのね・・・。のんびりやっていたので、テントを撤収するころにはすっかり明るくなり、大半の方が出発済みでした。もう30分早く起きても良かったなー。
<昼までは持つかな・・・>
2日目は光岳までコースタイムで約9時間。歩き出しは体が重いです。本日の行程はアップダウンの繰り返しなので、あまり時間短縮はできなさそう。晴れていればご機嫌の稜線歩きですが、微妙な雰囲気です。青空はまだ散見されますが、日差しが届かず、風があって寒いです。
<聖を振り返る>
<昨日より、すっきりは見えていますが、背景が(笑)>
<本日最高峰>
上河内で天気予報を確認すると、雨は午後からの様子。行動中は大丈夫そうだけど、翌日の予報が改悪されています。むー。
青空と展望があったのは茶臼岳まで。ここで光岳から来た方から、易老渡までの下りは雨が降るといやらしい、と聞き、もう1泊光岳でするか迷いが・・・ヘッデンもないしなあ。たまに青空優勢になると、やっぱりもう1泊しようかな、とか。
<どこが光だかわかんない(笑)>
10時過ぎに易老岳に到着。ここが光岳と易老渡下山への分岐。到着直前まではもう1泊するつもりだったのですが、光岳へ往復しているであろう大きなザックと、今まさにそうしようとしている人をみて、急に気が変わり、やっぱり頑張って今日下りよう!という気分になってしまう。
急いでサブザックに荷物を詰め、慌てて駆け足を始めてから、行動食を忘れたことに気づきいったん戻り、また走り出してから今度はストックを忘れたことに気づく。うー。今回は忘れ物にたたられているなあ。また戻ったら萎えそうなので、ストックは盗まれないことを願ってそのまま続行。
意外と地味に登りがあり、うーん私はいったい何をしようとしているのだろう、楽しいのか、コレ、と自問自答しつつ(笑)、でももう辞められないので頑張って足を進めます。静高平につく頃にはかなりへとへとになるも、光岳小屋まで20分の表示に安堵。この時点でもう展望はなし。
小屋前でカップ麺を食べている人を見て、うらやましくなるも、時間が気になるのでそのまま光岳へ。
<はー。やれやれ>
冷静になってみると、今回の目的はここだったんじゃ・・・すでにやっつけ仕事になっているが(笑)。ピークは樹林帯なのでもちろん展望はなく、師匠に光石に行かんとあかん、と呪いをかけられていたのでしぶしぶ向かう。気のせいではなく下りなのでよっぽど途中でやめようかと思うが、あとで祟りに合うと嫌なのでやめられない。
<そして、展望はない>
証拠写真を撮ったらダッシュで折り返し。易老岳で直前に荷物をデポして出発していったおにーさんが登ってくるのを見て、また少し安堵。するも、ントを設営している人たちを見て、かなりうらやましくなる。やっぱりもう1泊すればよかった・・・。今更仕方がないので、小屋前で一瞬休憩して、易老岳へ向かいます。だってストックが気になるんだもの。
下り始めると雨がぱらつき始めたので、予報通りだなと納得。大半が樹林帯だったので、雨具の着用は不要な程度。どんどん登ってくる人がいるので、明日の予報、よくなったのか?と疑心暗鬼。
往路はコースタイムの半分ほどまで短縮できましたが、復路はさすがに疲れ、あまり短縮できず。易老岳がとてもとても遠く感じました。
13時半過ぎに分岐に到着すると、荷物は2つ。もう1つはカップ麺のおにーさんと思われます。ストックもちゃんとありました。自分で木に立てかけた記憶がないので、どなたか寄せてくださったものと思われます。ありがとうございます。
雨はまだ大したことがないので、ザックカバーだけかけて下山。出だしで少し悪いところがありましたが、あとはただ急なだけで、意外と整備されているなと感じました。ただ、あまりに急なので足への負担が半端なく、やっぱりちょっと無茶だったなあと反省しました。易老渡が見えてからがまた長く、もう呪いたくなるほど。やっと橋を渡った時は、本当にヤレヤレ、と思いました。
あとは4.4km車道を歩くだけ。心身滅却して頑張りました(涙)。がけっぷちの道なので、安心して休めるところがなく、結局今日下りると決めてから、まともな休憩は一度もできませんでした。お天気が良ければ、2泊3日のゆったりプランもありですが、やはり茶臼小屋1泊が、無理なく無駄なくよいと思いました。芝沢ゲートから易老渡まで自転車を利用している人も多数いましたが、まあそこまでしなくてもいいかな。
とにかくこれで長年の懸案事項は片付いたので、心底安堵しました。そして誰かに頼まれない限り、このルートはもういいな、少なくとも自分で運転してくるのは絶対にイヤ、と思いました(笑)。稜線は本当に良いのですが、登山口までのアクセスが辛すぎますわ。
後日、天気をチェックするとやはり日曜はよろしくなかったので、下山してよかったのかな、と思います。行動中はだいぶ後悔しましたが(笑)。
最初に聖岳に登ったのは10数年前。当時は便ケ島?まで車で入れたのですが、国道152号からの道路が恐ろしくて恐ろしくて、半べそで運転した記憶があります。さらに西沢渡の渡渉ポイントを知らなかったため、かごに乗ったのですが、往路は居合わせた方と渡ったので事なきを得たのですが、復路は一人だったのでロープを引ききれず川の真ん中で立ち往生・・・。もちろん必死で何とかしたのですが、運転と籠引きの記憶が強烈すぎて山の印象はほぼ残っておりませんでした。ただ、1泊のつもりでテント背負って登ったのに、意外と早く着いたので日帰りして翌日は仙丈ケ岳に行ってしまったという・・・その後、未踏の光岳がずっと心に引っかかっていたのですが、強烈な記憶に邪魔され先延ばしにしているうちに便ケ島まで自家用車で入れなくなり、このままではまずい、と一念発起した次第でございます。
◆2022年8月19~20日(金土) 聖岳~光岳(芝沢ゲートから周回)
1日目
4:00 芝沢ゲート
5:00 易老渡
5:23 便ケ島
9:10 薊畑
10:48 聖岳
11:39 奥聖岳
13:30 聖平小屋(テント泊)
2日目
5:17 聖平小屋
7:14 上河内岳
8:32 茶臼岳
10:11 易老岳
11:32 光小屋
11:48 光岳
11:58 光石
13:35 易老岳
16:00 易老渡
16:55 芝沢ゲート
家から芝沢ゲートまでは2時間半なのですが、昨今の百名山の駐車場事情は本当に鬱陶しいので、前夜車中泊。21時過ぎに到着したときは、まだ20台ほどしかありませんでしたが、翌朝出発するころには満車になってました。
<できれば便ケ島までタクシー乗りたかったですが、一人なのでゲートから歩きます。>
西沢渡の渡渉ポイントに行くと、前日の雨で仮設橋が水没・・・結局今回も籠に乗る羽目に。幸い、今回も居合わせたおじさんが助けてくださいました。だいぶ腕力ついたかな~と思ってたけどやっぱりきつかったです。一人じゃいやだわ。
その後は急登。しばらくは一緒に籠に乗ったおじさんに話しかけられ、気はまぎれましたがだんだん会話に疲れてきたので補給を口実に先に行ってもらうことに。結局おじさん途中でお疲れになってしまい、先行させていただきました。
薊畑に9時過ぎ。うん、やっぱり日帰りできるなあ(笑)。しかしメインは光なので、今回はちゃんと泊まりますよ。
<近づいてきました。かっこいいねー>
<最後の急登。でも、アタックザックで登っているので全然平気。身軽ってスバラシイ>
<振り返る。上河内には本日師匠が登っているはず>
<到着!記憶に残ってなかったので新鮮(笑)>
山頂は風があって寒いくらい。雨具を羽織って大休止。師匠も到着した模様。久々のまともな晴れなので、皆さん機嫌がよさそうです(笑)。
<急いで下りてもしょうがないので、奥聖にも行っておきましょう。>
ゆっくり下って、薊畑で荷物を回収し、聖平小屋に向かいます。テントも要予約でしたが、単に数を把握したいだけじゃないのかって感じの対応でした。今日は多いから詰めて張って、って言われたけど、全然余裕の状態でした。そしてビールが売り切れだったのが痛恨の極み・・・。時間持て余すじゃん(笑)。天気も良かったので茶臼小屋のテント場予約して1泊で計画しても余裕だったな、という感じでした。
<平和な感じ。水が豊富なのがありがたいです>
<現在素泊まりのみです。>
夕食はクリームパスタ。美味しくいただき、さて寝ようという段になってヘッドランプが見当たらないことに気づく。薊畑でアタックザックに入れたことは覚えているのですが、さてその後どうしたか記憶にない。まだ明るかったので薊畑まで小走りで探しに行くも、見当たらず。うーんまずいな。翌日は午後から雨の予報なので、暗いうちに出て降り出す前に光小屋まで行くつもりだったのだが・・・。せっかく楽しかったのに意気消沈。。。
翌朝。雲多め。明るくならないと出発できないので、4時に起きて手探りで準備。コンロの炎は意外と明るくないのね・・・。のんびりやっていたので、テントを撤収するころにはすっかり明るくなり、大半の方が出発済みでした。もう30分早く起きても良かったなー。
<昼までは持つかな・・・>
2日目は光岳までコースタイムで約9時間。歩き出しは体が重いです。本日の行程はアップダウンの繰り返しなので、あまり時間短縮はできなさそう。晴れていればご機嫌の稜線歩きですが、微妙な雰囲気です。青空はまだ散見されますが、日差しが届かず、風があって寒いです。
<聖を振り返る>
<昨日より、すっきりは見えていますが、背景が(笑)>
<本日最高峰>
上河内で天気予報を確認すると、雨は午後からの様子。行動中は大丈夫そうだけど、翌日の予報が改悪されています。むー。
青空と展望があったのは茶臼岳まで。ここで光岳から来た方から、易老渡までの下りは雨が降るといやらしい、と聞き、もう1泊光岳でするか迷いが・・・ヘッデンもないしなあ。たまに青空優勢になると、やっぱりもう1泊しようかな、とか。
<どこが光だかわかんない(笑)>
10時過ぎに易老岳に到着。ここが光岳と易老渡下山への分岐。到着直前まではもう1泊するつもりだったのですが、光岳へ往復しているであろう大きなザックと、今まさにそうしようとしている人をみて、急に気が変わり、やっぱり頑張って今日下りよう!という気分になってしまう。
急いでサブザックに荷物を詰め、慌てて駆け足を始めてから、行動食を忘れたことに気づきいったん戻り、また走り出してから今度はストックを忘れたことに気づく。うー。今回は忘れ物にたたられているなあ。また戻ったら萎えそうなので、ストックは盗まれないことを願ってそのまま続行。
意外と地味に登りがあり、うーん私はいったい何をしようとしているのだろう、楽しいのか、コレ、と自問自答しつつ(笑)、でももう辞められないので頑張って足を進めます。静高平につく頃にはかなりへとへとになるも、光岳小屋まで20分の表示に安堵。この時点でもう展望はなし。
小屋前でカップ麺を食べている人を見て、うらやましくなるも、時間が気になるのでそのまま光岳へ。
<はー。やれやれ>
冷静になってみると、今回の目的はここだったんじゃ・・・すでにやっつけ仕事になっているが(笑)。ピークは樹林帯なのでもちろん展望はなく、師匠に光石に行かんとあかん、と呪いをかけられていたのでしぶしぶ向かう。気のせいではなく下りなのでよっぽど途中でやめようかと思うが、あとで祟りに合うと嫌なのでやめられない。
<そして、展望はない>
証拠写真を撮ったらダッシュで折り返し。易老岳で直前に荷物をデポして出発していったおにーさんが登ってくるのを見て、また少し安堵。するも、ントを設営している人たちを見て、かなりうらやましくなる。やっぱりもう1泊すればよかった・・・。今更仕方がないので、小屋前で一瞬休憩して、易老岳へ向かいます。だってストックが気になるんだもの。
下り始めると雨がぱらつき始めたので、予報通りだなと納得。大半が樹林帯だったので、雨具の着用は不要な程度。どんどん登ってくる人がいるので、明日の予報、よくなったのか?と疑心暗鬼。
往路はコースタイムの半分ほどまで短縮できましたが、復路はさすがに疲れ、あまり短縮できず。易老岳がとてもとても遠く感じました。
13時半過ぎに分岐に到着すると、荷物は2つ。もう1つはカップ麺のおにーさんと思われます。ストックもちゃんとありました。自分で木に立てかけた記憶がないので、どなたか寄せてくださったものと思われます。ありがとうございます。
雨はまだ大したことがないので、ザックカバーだけかけて下山。出だしで少し悪いところがありましたが、あとはただ急なだけで、意外と整備されているなと感じました。ただ、あまりに急なので足への負担が半端なく、やっぱりちょっと無茶だったなあと反省しました。易老渡が見えてからがまた長く、もう呪いたくなるほど。やっと橋を渡った時は、本当にヤレヤレ、と思いました。
あとは4.4km車道を歩くだけ。心身滅却して頑張りました(涙)。がけっぷちの道なので、安心して休めるところがなく、結局今日下りると決めてから、まともな休憩は一度もできませんでした。お天気が良ければ、2泊3日のゆったりプランもありですが、やはり茶臼小屋1泊が、無理なく無駄なくよいと思いました。芝沢ゲートから易老渡まで自転車を利用している人も多数いましたが、まあそこまでしなくてもいいかな。
とにかくこれで長年の懸案事項は片付いたので、心底安堵しました。そして誰かに頼まれない限り、このルートはもういいな、少なくとも自分で運転してくるのは絶対にイヤ、と思いました(笑)。稜線は本当に良いのですが、登山口までのアクセスが辛すぎますわ。
後日、天気をチェックするとやはり日曜はよろしくなかったので、下山してよかったのかな、と思います。行動中はだいぶ後悔しましたが(笑)。
いつも健脚ぶりには驚きながら読んでいます。
またお会いしたいですね!
行けるときに思い切っていっておかないと!とコロナ禍になってしみじみ思います。
ブログ、興味深く拝見させていただいております。お会いできるのを楽しみにしております。