第18回ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージ
第4ステージ 【 南信州 】 5/21(木) 9:15
飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
12.2km x 10周 + 1.6km =123.6km
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、秋丸湧哉、横山航太、小山貴大
第18回ツアー・オブ・ジャパン、5月21日の第3ステージは南信州ステージ。自転車の街として知られる長野県飯田市とその周辺の丘陵地帯が舞台となる。12.2kmの周回コースは10%を越える激坂や、コーナーが連続する下り、TOJコーナーと名付けられたヘアピンカーブなどが続く厳しいコース。ここを10周回し、最後は天竜川を越えて1km超のストレートでフィニッシュする。
シマノレーシングの横山航太にとっては、地元・長野県でのレース。チームは逃げに選手を送り込むことも視野に入れ、最後まで集団内で粘って勝負することを目指した。
この日も晴天に恵まれたが、気温は下がり風が強いコンディション。飯田駅前での盛大なスタートセレモニーに続いて、レースの火ぶたが切られた。
スタート直後、内間康平(ブリヂストンアンカーアンカー)のアタックに8人の選手が合流し、9人の先頭集団が形成される。メイン集団は、リーダーチームのスカイダイヴドバイがコントロールする。
しかし、この逃げは4周目に捕まり、新たにヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)、ディラン・ガードルストーン(ドラパック)の2人が飛び出すと、集団はこれを容認。最大3分40秒あまりのタイム差を開く。
シマノレーシングは序盤のアタック合戦に参加するが、逃げに選手を送り込むことはできず、メイン集団内でレースを進める。一方、新人の小山貴大は後方の集団に取り残された。
沿道には3万7000人の観客が詰めかける中、日が昇るにつれて、気温はどんどん上昇。後半7周目に入るとイランのチーム、ピシュガマンジャイアントがペースアップし、先頭2人とのタイム差を縮めていく。
8周目にはメイン集団から5名が追走のアタックをしかけ、シマノレーシングの入部正太朗も加わる。しかし、このアタックは吸収され、メイン集団は40人あまりまで人数が絞られる。
その後もアタック合戦が繰り返され、最後は23人の先頭集団がまとまってゴールストレートへ。スプリント争いは僅差でベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)が制した。また、ステージ2位に入ったアダム・フェラン(ドラパック)が総合首位に立ち、グリーンジャージを獲得した。
最終10周目まで集団に残ったていた入部正太朗は最後の上り区間でついに遅れ、2分31秒差の45位でゴール。他の4選手も完走を果たし、明日の富士山ステージにつなげた。
横山航太
「序盤からイラン勢が攻めてて、3周目か4周目に1回ちぎれた。その後の下りで追いついたけど、次のペースアップで遅れてしまった。まだやっぱり力が足りていないので、練習して力をつけていきたい。(地元の応援について)いろんなところで、名前呼んでいただいて力になりました」
▲スタートを待つ
▲スタートラインにつく選手たち
▲TOJコーナーを抜ける集団
▲レースの大半をリードした2選手
▲1周目から遅れ、苦しみながらもゴールした小山
▲入部は逃げを試みるも最後は力尽き先頭集団に残ることができなかった
▲横山は中盤に先頭集団から脱落
▲ゴールを目指す木村
▲後半まで粘ったが力尽きた秋丸
▲優勝はマトリックスのベンジャミン
※横山選手、入部選手、秋丸選手、野寺監督のコメントは動画でチェック
■南信州ステージ・リザルト
1 ベンジャミン・プラデス(マトリックス パワータグ)3:08'31"
2 アダム・フェラン(ドラパック プロフェッショナル サイクリング)
3 トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
4 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)
5 ルカ・ピベルニク(ランプレ・メリダ)
6 エドガル・ピント(スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム)
7 トーマス・デイヴィソン(アヴァンティ レーシングチーム)
8 フランシスコ・マンセボ(スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム)
9 ディディエール・チャパッロ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
10 ホセ ヴィセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)
45 入部正太朗(シマノレーシング)+2分31秒
56 秋丸湧哉(シマノレーシング)+9分51秒
74 横山航太(シマノレーシング)+15分16秒
87 小山貴大(シマノレーシング)+20分15秒
88 木村圭佑(シマノレーシング)+20分15秒
■総合成績(第4ステージ終了)
アダム・フェラン(ドラパック プロフェッショナル サイクリング)
フランシスコ・マンセボ(スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム)
ルカ・ピベルニク(ルカ・ピベルニク)
トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)
ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ ペトロケミカル チーム)
アミール・ザルガリ(ピシュガマン ジャイアント チーム)
イリヤ・ゴロドニチェフ(RTSサンティック レーシングチーム)
ディディエール・チャパッロ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
43 入部正太朗(シマノレーシング)+3分40秒
60 秋丸湧哉(シマノレーシング)+11分24秒
91 小山貴大(シマノレーシング)+36分33秒
92 木村圭佑(シマノレーシング)+37分54秒
93 横山航太(シマノレーシング)+43分59秒
ツアー・オブ・ジャパン・南信州ステージを終えたチームメンバーインタビューです。