REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第7ステージ伊豆 入部正太朗、湊諒が粘りの走りで総合順位を上げる

2017年05月28日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第7ステージ伊豆
5/27(土)9:30
日本サイクルスポーツセンター周回コース
12.2㎞ x 10周 = 122.0㎞

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太

日本最大のステージレース「NTN presents ツアー・オブ・ジャパン」、5月27日(土)は第7ステージ伊豆。コースは静岡県伊豆市の自転車のテーマパーク「日本サイクルスポーツセンター」の5kmサーキットと競輪学校を含む園内外の道路をつないだ1周12.2kmで、これを10周する122.0km。つねに上りと下りを繰り返し、テクニカルなコーナーも連続、総獲得標高は3750mに達し、総合順位が入れ替わる可能性のある最終決戦となる。

シマノレーシングは、キャプテン入部正太朗のUCIポイント獲得圏内(総合25位以内)である総合24位を守ることを最低限の目標として、さらなるチャンスを狙っていく。また高校時代からここで練習していた野寺秀徳監督にとっては、地元ステージとなる。

前日の雨が上がり、絶好の観戦日和となったこの日。遠くには富士山もくっきり見え、2万0,200人のファンがコース脇の芝生などでレース観戦を楽しんでいた。4日ぶりの日差しの下でのレースに、選手たちはスタート前に体に水をかけて冷やして備えた。
▲前日まで姿を隠していた富士山がハッキリと見える晴天

レースがスタートした1周目、山岳賞トップの初山翔とダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)、クリス・ハーパー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)の4人が、逃げを決める。


▲スタートを待つ選手たち

メイン集団は、リーダージャージのオスカル・プジョルを抱えるチーム右京が落ち着いたペースでコントロールし、タイム差は5周目に最大4分15秒まで広がる。

集団内で勝負どころに備えていたシマノレーシングの選手たちだが、4周目にトラブル発生。木村圭佑の後輪がパンクしてしまう。すぐさま大久保メカがホイール交換を行ったが、この大会期間中に調子が上がらない木村はなかなか集団に復帰できず、無念のリタイアとなった。
▲木村圭祐がパンクトラブル。コンディションが万全でない事もあり、パンクトラブルの遅れを取り戻すことができなかった。

レース後半に入った6周目になると、NIPPO・ヴィーニファンティーニがメイン集団の先頭に出てペースを上げ、タイム差を2分30秒まで一気に縮める。落車のケガを抱えて走る西村大輝、横山航太はこの動きに耐えられず脱落。25人ほどに絞り込まれた集団に、シマノレーシングは入部正太朗、湊諒の2人だけを残すことになった。


▲無線で選手に状況を伝える野寺監督

入部も集団から遅れかける場面があったが、湊のアシストでなんとか集団に食らいつく。7周目には、そのメイン集団から今大会ステージ3勝のマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)がさらねる勝利を目指して追走開始。8周目には元台湾ロード王者のフェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ)がカノラに合流して、2人で先頭4人を追走する。

しかし、追走2人もメイン集団もなかなかタイム差を縮められない中、9周目に先頭4人からマルコス・ガルシア(キナン)がアタック。結局、1周目から逃げていたガルシアが、残り2周を独走し、ステージ優勝を飾った。


▲逃げ集団から単独アタックを成功させステージ優勝を飾ったマルコス・ガルシア選手(キナンサイクリングチーム)

また、リーダージャージのオスカル・プジョル(チーム右京)は4分17秒遅れのメイン集団内でゴールし、総合優勝をほぼ確実にしている

粘りの走りを続けていたシマノレーシングの入部と湊は、最終周でメイン集団から約1分遅れるも、それぞれ27位、29位でゴール。入部は総合順位を一つ上げ23位に、湊も総合32位からUCIポイント獲得圏内にあと一歩の26位にまで浮上。ここまでのステージで何度となく厳しい場面を経験しながらも、全力を尽くしてチームとして設定した目標を達成した。

明日28日はTOJ最終日の東京ステージで、完全にフラットな大井ふ頭の周回コースで争われる。昨年は先頭集団が逃げ切って入部が4位に入ったが、例年集団スプリントで決することが多い。シマノレーシングも再びチーム一丸で上位を目指していく。

■コメント
湊諒
「終始きつかったですね。僕が前にひとりで(集団に)くらいついてもタイムが縮まることはないし、入部さんの隣にいてずっとサポートすることを考えていたので、力になれてよかったです」

▲苦しい場面で入部をアシストしタイムロスを最小限に抑える働きをした湊諒

■リザルト
第7ステージ伊豆 122.0m
<ステージ順位>
1 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)3時間30分53秒
2 クリス・ハーパー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+1分39秒
3 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+1分52秒
4 フェン・チュン・カイ(バーレーン・メリダ)+2分51秒
5 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分08秒
6 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分54秒
7 キャメロン・ベイリー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+4分17秒
8 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)+4分17秒
9 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+4分17秒
10 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+4分17秒

27 入部正太朗(シマノレーシング)+5分13秒
29 湊諒(シマノレーシング)+5分28秒
45 横山航太(シマノレーシング)+15分19秒
64 西村大輝(シマノレーシング)+18分48秒
DNF 木村圭佑(シマノレーシング)

<個人総合順位 第7ステージ終了時点>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)16時間45分48秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+1分42秒
3 ネイサン・アール(チーム右京)+1分52秒
4 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2分35秒
5 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+2分58秒
6 ティモシー・ロー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+3分08秒
7 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)+3分19秒
8 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+3分20秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+3分29秒
10 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+3分30秒

23 入部正太朗(シマノレーシング)+12分12秒
26 湊諒(シマノレーシング)+17分36秒
46 横山航太(シマノレーシング)+39分37秒
55 西村大輝(シマノレーシング)+49分13秒

https://youtu.be/PU0nm_P7V6E



Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)
 

 


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[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第6ステージ富士山 入部正太朗が総合24位に

2017年05月27日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第6ステージ富士山
5/26(金)
ふじあざみライン入口(12:00)→富士山須走口5合目
11.4㎞(ヒルクライム)
獲得標高 = 1,147m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太

日本最大のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、5月26日(金)は選手たちにとって正念場となる第6ステージ富士山。コースは、富士山五合目まで駆け上がる静岡県小山町のふじあざみライン。距離11.4km、最大勾配22%、中間過ぎは平均18%が続く日本を代表する激坂でのヒルクライムとなる。

大きく総合順位が入れ替わるこのステージ。シマノレーシングは総合28位につけるキャプテン入部正太朗が順位アップを目指し、全力でこの難関ステージに挑む。

この日も朝から雨が降り続け、さらにふじあざみラインは濃霧のため視界が数10mほどしかない、難しいコンディション。富士五合目の気温は4℃と、寒さも厳しい中での戦いとなった。

悪天候のため、パレードランは中止となり、正午に道の駅すばしり横のふじあざみラインからレースはスタート。序盤からチーム右京勢が集団を先導し、チームメイトのアシストを受けてオスカル・プジョル(チーム右京)が抜け出す。

プジョルは追いすがるライバルたちを中間地点で振り切り、2位に1分22秒の大差をつける38分50秒のタイムでこのステージ2年連続優勝。総合でも首位に躍り出て、リーダージャージを獲得した。

シマノレーシングは、トレーニングでヒルクライム能力を強化してきた入部が46分03秒で24位に入る健闘。総合でも4つ順位を上げて、UCIポイント圏内の24位に浮上した。

湊諒が26位(46分22秒)、西村大輝が35位(48分01秒)、横山航太が51位(51分10秒)、木村圭佑が67位(52分46秒)で、それぞれフィニッシュした。

明日27日の第7ステージ伊豆は、日本サイクルスポーツセンターの周回コースが舞台。細かなアップダウンとテクニカルなコーナーが連続する難しいコースで、総合争いでは最後の戦いとなる。シマノレーシングは入部の総合順位を守りつつ、さらなるチャンスも見出していく。


▲圧倒的な登坂力でステージを制したオスカル・プジョル


▲全力を出し切った入部正太朗

 

■コメント
入部正太朗
「(天候などの)コンディションが悪かったのでタイムはそんなに速い方ではないが、パワーデータを見ても自分の力をほぼ出し切れているので、かなり頑張ったと思う。今年に入って一番苦手なヒルクライムの強化として、ウェイトトレーニングや激坂強化をしてきたので、その効果は多少なりとあったと思う」

■リザルト
第6ステージ富士山 11.4km
<ステージ順位>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)38分50秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+1分22秒
3 ネイサン・アール(チーム右京)+1分58秒
4 キャメロン・ベイリー (アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+2分25秒
5 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2分29秒
6 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+2分51秒
7 サイード・サファルザーデ(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+2分51秒
8 ティモシー・ロー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+2分58秒
9 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)+3分04秒
10 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+3分16秒

24 入部正太朗(シマノレーシング)+7分13秒
26 湊諒(シマノレーシング)+7分32秒
35 西村大輝(シマノレーシング)+9分11秒
51 横山航太(シマノレーシング)+12分20秒
67 木村圭佑(シマノレーシング)+13分56秒

<個人総合順位 第6ステージ終了時点>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)13時間10分38秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+1分42秒
3 ネイサン・アール(チーム右京)+1分52秒
4 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+2分35秒
5 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+2分58秒
6 ティモシー・ロー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+3分08秒
7 ドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ)+3分19秒
8 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+3分20秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+3分29秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+3分33秒

24 入部正太朗(シマノレーシング)+11分16秒
32 湊諒(シマノレーシング)+16分25秒
45 横山航太(シマノレーシング)+28分35秒
56 西村大輝(シマノレーシング)+34分42秒
53 木村圭佑(シマノレーシング)+35分38秒

https://youtu.be/yYF309EmQDQ



Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)
 


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[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第5ステージ南信州 入部正太朗、木村圭佑が逃げてチャンスを狙う

2017年05月25日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第5ステージ南信州
5/25(木)9:15
飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
(12.2km x 10laps+1.6㎞=123.6km)
獲得標高 = 2,580m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太

国内最高峰のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、後半戦に突入する5月25日(木)は第5ステージ南信州。コースは1周12.2kmを10周し、さらにフィニッシュまでの1.6kmを走る123.6km。標高561mの山岳ポイントまでは10%を超える急坂を駆け上がり、さらに名物TOJコーナーなどテクニカルな区間も多い難コースである。

シマノレーシングは、総合15位につけるキャプテン入部正太朗らがタイム差を失わないことを前提に、積極的に攻めに行く。朝から雨がしとしと降り続ける中、選手たちはウェアを重ね着したり、タイヤの空気圧を落としたりと準備してスタートラインに並んだ。

飯田駅前からパレードスタートし、周回コースに入ると、入部がフェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ)とともにアタック。ここに木村圭佑ら6人が合流して、8人の逃げが形成される。

▲入部正太朗、木村圭祐が入る先頭集団はハイペースでレースをリード


▲キナンサイクリングチームが先頭の逃げを吸収するためハイペースで追走を続ける

シマノレーシングは、この逃げに2人を送り込み有利な状況。他にも、総合9位のベンジャミン・プラデス(チーム右京)、総合10位のイヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、山岳賞トップの初山翔(ブリヂストンアンカー)ら強力なメンバーがそろった。

2周目にはタイム差は2分半ほどに開いたが、メイン集団をけん引するキナンサイクリングチームがその差を保ったまま、コントロールを続ける。

3万3000人の観客が声援を送る中、逃げ集団もメイン集団もペースを緩めることなく周回を重ね、レース中盤に差し掛かると、タイム差は1分台まで縮まる。ハイペースの展開に少しずつメイン集団から遅れる選手が出始める。シマノレーシングからも西村大輝、続いて地元長野県出身の横山航太、そして終盤まで粘っていた湊諒もついに集団から離れてしまった。


▲先頭集団に食らいつく入部正太朗

逃げ集団からも6周目に木村圭佑が脱落し、力強い走りを見せていた入部正太朗も8周目には遅れてしまう。入部はメイン集団に戻ってタイム差を守ろうとしたが、9周目にはそこからも離されていった。



▲木村圭佑も果敢にチャレンジを続けたが力尽きた

逃げ集団は最終周に3人まで絞られたが、山岳賞の上りで30人余りのメイン集団についに捕まってしまう。そこからオスカル・プジョル(チーム右京)、イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン)らが新たにアタックするが、残り2㎞で吸収。最後は22人の集団でのスプリント争いとなり、リーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が僅差で勝利。今大会ステージ3勝目を飾り、総合首位の座も守った。


▲写真判定によりマルコ・カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が勝利、ステージ3勝目を達成

入部は、メイン集団から3分56秒遅れの33位でフィニッシュ。総合では28位に後退したが、UCIポイント圏内である総合25位以内には望みをつないだ。上りを得意とする湊諒も総合34位にくらいついている。

明日26日の第6ステージ富士山は、富士山5合目まで上る11.4㎞の厳しいヒルクライム。個々の選手の上りの実力や好不調がタイム差に反映されるだけに、総合順位のシャッフルもまだまだ可能だ。

■コメント
木村圭佑
「僕自身ここで結果で出すことはTOJの目標だったので、気合を入れて臨んだ。最初の1周は雨もあって集団は不安定だった。逃げに乗ってチャンスを見出そうと、瞬時の判断で逃げに乗った。僕の調子も走ってみてあまり絶好調ではない感じだったけど、逃げ集団も強力で耐えきれなくて、そのままオールアウトしてしまった」

■リザルト
<ステージ順位>
第5ステージ南信州 123.6km
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間10分05秒
2 ネイサン・アール(チーム右京)st
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)st
4 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)st
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)st
6 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)st
7 土井雪広(マトリックスパワータグ)st
8 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)st
9 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)st
10 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)st

33 入部正太朗(シマノレーシング)+3分56秒
40 湊諒(シマノレーシング)+8分32秒
44 横山航太(シマノレーシング)+16分00秒
68 西村大輝(シマノレーシング)+18分28秒
70 木村圭佑(シマノレーシング)+20分44秒

<個人総合順位 第5ステージ終了時点>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)12時間31分08秒
2 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+29秒
3 ネイサン・アール(チーム右京)+34秒
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+37秒
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+38秒
6 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+39秒
7 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+40秒
8 土井雪広(マトリックスパワータグ)+46秒
9 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+46秒
10 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+47秒

28 入部正太朗(シマノレーシング)+4分43秒
34 湊諒(シマノレーシング)+9分33秒
39 横山航太(シマノレーシング)+16分55秒
53 木村圭佑(シマノレーシング)+22分22秒
56 西村大輝(シマノレーシング)+26分11秒

 

https://youtu.be/yfVd4E-mAb4

Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)


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[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第4ステージ美濃 入部正太朗が12位 横山航太が15位

2017年05月24日 | レースリポート・動画

 

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第4ステージ美濃

5/24(水)9:15
旧今井家住宅前→横越→美濃和紙の里会館前周回コース
(11.6km+21.3km x 6laps=139.4km)
獲得標高 = 1,218m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太・水谷翔

国内最高峰のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、5月24日(水)の第4ステージ美濃は今年が10回目の開催。コースは岐阜県美濃市の1周21.3kmを6周半する139.4kmで、標高差80mほどのやや急な山岳ポイントがあるが、フィニッシュ地点は道幅の広い平坦なストレートで、最後は集団スプリントが予想される。

シマノレーシングは前日、水谷翔がリタイアし、この日から5人での戦い。さらに西村大輝、横山航太はそれぞれ落車で負傷したが、レース続行に問題はなく、力強い表情でスタートラインに並んだ。このステージでは、総合でタイム差を大きく失っていない選手たちを集団に残しつつ、ゴールスプリントにもチャンスを見出していく。


▲スタート前にエネルギー補給をする横山航太選手


▲チームカーの前に現れた忍者。

昨年を4000人上回る3万人の観客を集めたこの日、美濃市の中心部、歴史的建造物が並ぶうだつの上がる町並みからセレモニーランはスタート。ここまでの3ステージは暑さが選手を苦しめたが、この日は曇り空で気温も過ごしやすくなった。スタート直前からパラパラと小雨が降りだし、大久保メカが万が一に備え、チェーンにオイルを追加した。


▲雨に備えたチェンに潤滑オイルを追加。大久保メカの判断に選手は絶大な信頼をおいている。


▲スタート前、日本の美しい町並みにくつろぐ木村圭祐選手。

レースがリアルスタートすると山岳賞ジャージを着る初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、孫崎大樹(日本ナショナルチーム)の2人が逃げに飛び出す。

過去2日、京都、いなべとハードなステージを経験した集団はこの逃げをあっさり容認し、ペースダウン。2周目には、7分40秒と大きなタイム差がついた。心配された雨も路面を濡らすほどではなく、シマノレーシングの選手たちも落ち着いて後半の勝負に備える。


▲落ち着いたペースで進むメイングループ

レースが終盤に入ると集団がペースアップし、タイム差は一気に短縮。残り2周で初山、孫崎の順に吸収される。その後、椿大志(キナンサイクリングチーム)が単独アタックし、一時は30秒以上のリードを奪う。しかし、最終周の上りの手前で椿も集団につかまってしまった。

この最後の上り区間で集団のペースがさらに上がる。シマノレーシングはキャプテン入部正太朗が木村圭佑、西村大輝らのアシストを受け、前方に上がる。ここで入部を含む約25人が一時先行したが、下りで再び集団はまとまった。

結局、最後はゴール前ストレートでの集団スプリントとなり、ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)がこの争いを制した。個人総合のリーダージャージは、マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が守っている。


▲集団スプリントとなったゴールはジョン・アベラストゥリ・イサガ選手(チーム右京)が制した

入部はスプリントで12位に入り、横山が負傷を感じさせない走りで15位、湊諒が24位とトップとタイム差なしでゴール。総合でも、首位から1分差以内にこの3人がつけている。

明日25日の第5ステージ南信州は、上りが厳しい山岳コース。大きくタイム差を失う可能性もあるステージだけに、集中した戦いが求められる。

■コメント
西村大輝
「落車の脚の痛みはちょっとあったが、走れない程度ではなかったので、無事に走り切れました。腰を痛めているときもTOJ堺ステージを見に行ったりしていたので、まさか自分がここまで走れるように回復できると思っていなかったので、本当に走れることがうれしい」

▲昨日のレースでクラッシュした西村大輝選手だが気持ちは少しも削れていない。

■リザルト
第4ステージ美濃 139.4km
<ステージ順位>
1 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)3時間22分04秒
2 アンソニー・ジャコッポ(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)ST
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)ST
4  ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)ST
5 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)ST
6  シモン・サジノック(アタッキ・チーム・グスト)ST
7 吉田隼人(マトリックスパワータグ)ST
8 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)ST
9 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)ST
10 窪木一茂 (NIPPO・ヴィーニファンティーニ)ST

12 入部正太朗(シマノレーシング)ST
15 横山航太(シマノレーシング)ST
24 湊諒(シマノレーシング)ST
64 木村圭佑(シマノレーシング)+29秒
74 西村大輝(シマノレーシング)+1分47秒

<個人総合順位 第4ステージ終了時点>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)9時間21分13秒
2 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+05秒
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+23秒
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+27秒
5 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+27秒
6 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+30秒
7 ネイサン・アール(チーム右京)+30秒
8 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+30秒
9 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+31秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+33秒

15 入部正太朗(シマノレーシング)+37秒
25 横山航太(シマノレーシング)+45秒
33 湊諒(シマノレーシング)+51秒
45 木村圭佑(シマノレーシング)+1分31秒
53 西村大輝(シマノレーシング)+7分33秒

https://youtu.be/3-nyhTDYFCI



Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)

 


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[Report]第20回ツアー・オブ・ジャパン2017 第3ステージいなべ 入部正太朗が23位 チームは落車やリタイヤにも見舞われる

2017年05月23日 | レースリポート・動画

第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第3ステージいなべ

5/23(火)9:20
阿下喜駅前→下野尻交差点→いなべ市梅林公園周回コース
< 8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127㎞>
獲得標高 = 1,650m

出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太・水谷翔

国内最高峰のステージレース「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、5月23日(火)の第3ステージいなべは今年が3回目の開催。三重県北部のいなべ市に設定された15.2kmの周回コースを8周する127kmが、戦いの舞台となる。フィニッシュラインから約1㎞続く山岳賞の上りは、最大勾配17%の激坂。さらに今年からフィニッシュ手前のコースレイアウトが変更され、上り区間がさらに厳しくなった。

シマノレーシングは強力な海外勢に遅れることなく総合順位をキープしつつ、さらにステージ上位を目指して戦いに臨んだ。

この日も3日連続の好天に恵まれ、昨年を2000人上回る22,000人のファンが集まった。三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜(あげき)駅からセレモニーランがスタート。レース序盤はアタック合戦が展開され、1周目にシマノレーシングの入部正太朗を含む20人の逃げが集団から抜け出す。


▲水谷の無線を確認する入部キャプテン&野寺監督

しかし、この逃げ集団に追いつこうと飛び出した横山航太が他の選手と接触して落車。右腰などを負傷するが、その後も集団にくらいついて走り続けた。

2周目、逃げの20人からダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、クリス・ハーパー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)、フィリップ・マーモス(チーム・ダウナー・D&DQ・アーコン)の3人が新たに飛び出す。入部ら残りのメンバーはメイン集団に戻り、逃げの3人は残り4周時点で最大4分18秒のリードを築いた。

この日も厳しい暑さが選手たちを苦しめる中、シマノレーシングはさらなるトラブルに襲われた。4周目に西村大輝が他の選手に巻き込まれて落車。一度は集団に復帰するも、落車の影響で変速機にトラブルが発生。ここは大久保メカが迅速に処置し、再び集団に追いついた。しかし、さらに災難は続き、ラスト1周に入るところで今度はパンクに見舞われ、最終的に西村は5分遅れでのフィニッシュとなった。


▲クラッシュした西村はバイクにもダメージを負いストップを余儀なくされたが、大久保メカの的確な処置にロスを最小限におさめた。

また、調子が上がっていなかったチーム最年少の水谷翔は序盤から遅れ、最後はリタイアとなった。

一方、終盤に入ると逃げ集団の3人はバラバラとなり、最終周の上りで全員吸収される。ここで昨年の個人総合優勝者のオスカル・プジョル(チーム右京)がアタックするとリーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が反応。さらには先ほどまで逃げていたモニエがアタックして独走するが、ラスト5kmまでにはすべて吸収され集団でのフィニッシュへ。ここでチームメイトの窪木一茂のアシストで先頭に出たカノラが、テクニカルな上りスプリントを制しステージ2連勝でリーダージャージをキープした。

2位にはルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)、3位にはジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)と好調な海外勢が上位を占めた。


▲ステージ連覇を成し遂げたマルコ・カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)


▲序盤のクラッシュで負傷した横山だが気迫の走りでメイン集団でゴールした

 

シマノレーシングの中でトップの入部は、23位でフィニッシュ。最後は集団がわずかに割れたため、8秒のタイム差がついた。序盤で落車した横山、そして湊諒も入部と同じ集団でゴールし、タイムロスを最小限に留めた。

明日24日の第4ステージ美濃は、例年集団スプリントで決着するコース。シマノレーシングはリタイヤや負傷者が出て厳しい状況となるが、その中で最大限の戦いを見せにいく。

■コメント
入部正太朗
「上りはきつくて、外国人選手と比べて力が劣っていると感じたが、位置取りや立ち回りでエコで上れた周もあって、うまく(集団に)残れた。大きく遅れなかったので、先にはつながったと思う」


▲ゴールする入部キャプテン


▲調子が上がらず序盤から苦んだ木村圭祐であったが、最小限のロスに留めた


▲傘で日差しを遮りクールダウンする湊諒もメイン集団でゴール


▲鳴島マッサーの手当を受ける横山、この後ドクターの診断を受け1針縫う事に。レース続行に向け問題ないとの事。

■リザルト
第3ステージいなべ 127km
<ステージ順位>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間11分54秒
2 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)ST
3 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)ST
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+02秒
5 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+02秒
6 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+02秒
7 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+02秒
8 土井雪広(マトリックスパワータグ)+02秒
9 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+02秒
10 ホセ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+02秒

23 入部正太朗(シマノレーシング)+08秒
31 横山航太(シマノレーシング)+08秒
35 湊諒(シマノレーシング)+08秒
40 木村圭佑(シマノレーシング)+21秒
68 西村大輝(シマノレーシング)+5分00秒
DNF 水谷翔(シマノレーシング)

<個人総合順位 第3ステージ終了時点>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)5時間59分09秒
2 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+15秒
3 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+27秒
4 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナルCT)+27秒
5 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+30秒
6 ネイサン・アール(チーム右京)+30秒
7 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+30秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+30秒
9 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+31秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+33秒

15 入部正太朗(シマノレーシング)+37秒
26 横山航太(シマノレーシング)+45秒
34 湊諒(シマノレーシング)+51秒
40 木村圭佑(シマノレーシング)+1分02秒
52 西村大輝(シマノレーシング)+5分46秒

https://youtu.be/9U4wMz13oxM

Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)

 


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