第20回ツアー・オブ・ジャパン2017(UCI2.1)第2ステージ京都
5/22(月)9:25
セレモニーラン:5.5㎞(普賢寺ふれあいの駅→同志社大学京田辺キャンパス→普賢寺小学校)→けいはんなプラザ周回コース
獲得標高 = 1,836m
出場選手:入部正太朗・木村圭佑・湊諒・西村大輝・横山航太・水谷翔
「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」、5月22日(月)の第2ステージ京都は、マスド(集団)スタートのロードレースが本格的に幕を開ける。
今年が2回目のこのステージは、京都府南部の京田辺市、精華町を駆け巡る16.8kmの周回コースを6周半する105.0㎞の戦い。シマノレーシングはできる限り多くの人数を集団に残し、ゴール勝負にも挑んでいく。
▲3ACTIONのエナジーフードを用意する入部正太朗キャプテン
▲スタート地点に
普賢寺ふれあいの駅からパレードランをスタートし、周回コースに突入すると、5人の逃げが飛び出す。メンバーは現全日本ロード王者の初山翔(ブリヂストンアンカー)、山本元喜(キナンサイクリングチーム)と山本大喜(日本ナショナルチーム)の兄弟、田窪賢次(マトリックスパワータグ)、マリオ・ヴォクト(アタッキ・チーム・グスト)。2周目終わりには、集団との差を最大3分30秒まで開いた。
この日も朝から強い日差しが照り付け、最高気温30℃を超える暑さに。選手たちも無線で何度となく水のボトルを要求する。加えて、細く曲がりくねったアップダウンや路面の段差も多く、落車やパンクに見舞われ、負傷したり、集団から遅れたりする選手も目立った。
シマノレーシングからも、3周目前半のアップダウンで西村大輝がリアタイヤをパンク。しかし、チームカーがすぐさまサポートに駆け付け、その周回の終わりには集団に復帰。事前のミーティングで危険な箇所をチェックしていたおかげで、致命的なトラブルを避けることができた。
▲下り区間に入る手前で西村大輝がパンクも大久保メカの迅速な対応もあり集団復帰。
逃げ集団は残り2周ですべて吸収され、最後は集団スプリントで決着するかに見えた。しかし、最終周回の序盤の上りでマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が単独アタック。10数秒のリードを奪って、逃げ続ける。
集団もまとまって追走できるチームがなく、その差はなかなか縮まらない。結局、圧倒的な独走力を見せたカノラがラスト12kmを逃げ切り、5万人の観客の前で京都ステージを制覇。同時に総合首位にも躍り出た。
▲見事な独走で優勝したマルコ・カノラ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
7秒後方での集団スプリントを制したジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)が2位、ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア)が3位に入った。
▲2位争いの手段はジョン・アベラストゥリ・イサガ選手(チーム右京)が先着、横山航太はステージ10位の好位置
シマノレーシングからは横山航太がスプリントに挑み、10位。前日の堺国際クリテリウムでは8位、昨年の京都ステージは13位に入っており、コンディションのよさとコースとの相性のよさを見せてくれた。
入部正太朗も17位に入り、総合順位をひとつあげて11位に。チーム最年少の水谷翔が終盤に遅れたものの、6人中5人が集団内でレースを終え、今後のステージにつなげることができた。
明日23日の第3ステージいなべは、激坂の上りも含まれる厳しいコース。シマノレーシングの若い選手たちは再び力を試される場となる。
■コメント
横山航太
「(京都ステージは)いい印象を持っていたので狙っていた。最後のスプリントは去年よりうまくいったが、インを締められてしまって、もがききれず終わって心残りだった」
■リザルト
第2ステージ京都 105km
<ステージ順位>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)2時間44分17秒
2 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+07秒
3 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング・チーム)+07秒
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+07秒
5 窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+07秒
6 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+07秒
7 鈴木 龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+07秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+07秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリ・チーム)+07秒
10 横山航太(シマノレーシング)
17 入部正太朗(シマノレーシング)+07秒
31 西村大輝(シマノレーシング)+07秒
42 湊諒(シマノレーシング)+07秒
47 木村圭佑(シマノレーシング)+07秒
89 水谷翔 +25分03秒
<個人総合順位>
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)2時間47分25秒
2 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+09秒
3 ダニエル・サマーヒル(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング・チーム)+14秒
4 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+15秒
5 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+18秒
6 ネイサン・アール(チーム右京)+18秒
7 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+18秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)+18秒
9 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリングチーム)+19秒
10 ベンジャミン・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+19秒
11 入部正太朗(シマノレーシング)+19秒
34 横山航太(シマノレーシング)+27秒
40 木村圭佑(シマノレーシング)+31秒
48 湊諒(シマノレーシング)+33秒
51 西村大輝(シマノレーシング)+36秒
89 水谷翔(シマノレーシング)+25分30秒
Photo&Text&Movie : Mitsuishi (OCN)