獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

『脳外科医 竹田くん』の恐怖 その5)

2024-05-09 01:37:28 | 犯罪、社会、その他のできごと

マンガ『脳外科医 竹田くん』についての記事の続報になります。


d-マガジンから引用します。


週刊現代2024年5月11日号

医療スタッフが決意の告発「このままでは、また死人が出ます」
危ない脳外科医が
大阪の病院で働いている!
急患の骨折を見逃す/キズを縫合中、看護師の指に針を突き刺す/
カテーテルは失敗の連続/患者の情報を取り違える/
仮眠室やトイレで飲酒・喫煙

名門病院の救急部門に、去年やってきた中堅医師。着任からまもなく、現場は大混乱に陥った。その正体が、医療界を激震させている、あの「脳外科医」だったとは――。
恐怖の内部告発スクープ。


「わざとじゃないねん」

ここに、50枚以上に及ぶ文書がある。すべて、同じひとりの医師の行状に関する「報告書」だ。
「私は長年この病院に勤めていますが、こんなにひどい医者は初めてです。彼の力量不足とデタラメな処置で、治るはずの患者さんが、命の危機にさらされることが度重なっています。今すぐ医者を辞めてほしい――多くのスタッフが、心の底からそう思っています」
決意を固め取材に応じたのは、大阪府吹田市、万博記念公園近くにある「吹田徳洲会病院」救急部門のスタッフである。
医療界を揺るがしている『脳外科医 竹田くん』。兵庫県の赤穂市民病院で起きた連続医療ミスと、それに関与した医師がモデルの「ほぼ実話」のマンガだ。本誌は3月9日号で、当事者のA医師と被害者に取材した。
A医師は'21年に赤穂市民病院を退職、大阪市の医誠会病院(現・医誠会国際総合病院)救急科に移る。ところが、そこでも患者を処置ミスで死なせたとして、今年2月に遺族が病院を訴えた。
A医師がさらに移った先が、吹田徳洲会病院。そこでA医師は、またしても患者を危険にさらしているというのだ。
前出のスタッフは「最初はみんなA先生を喜んで迎えた」と回想する。
「彼がうちに来たのは、去年の6月初め。当時は救急担当の常勤医が足りなかったので、若くてやる気のあるA先生に誰もが期待していました」
しかし、期待はすぐさま裏切られる。着任からいくらも経たないうちに、おかしな診断を連発し始めたのである。
「6月12日、転んで顎や手を打った女性が運ばれてきました。A先生はCT検査で『異常なし』と判断し、傷を縫って帰宅させた。ですが、その後画像を確認した放射線技師が『顎の骨が折れている』と気づいたのです。
また同16日には、緊急搬送された患者に、A先生はアドレナリン静脈注射を指示しました。ですが、アドレナリン注射は心停止の場合しか行ってはならないのが常識。スタッフが反対し事なきをえましたが、指示通りにしていれば、患者が亡くなったおそれもあります」
ありえないミスは、7月に入っても続く。なんと、口の中を切った患者の傷を縫合する際、補助スタッフの指を針で何度も突き刺したのだ。そのスタッフ自身が報告書にこう記している(以下〈〉は内部資料からの引用、表記は原文ママ)。

〈A医師により縫合処置中、縫合針が(口を)保持していた右手第2指(人差し指)に刺さった。私が「痛っ」というと、医師は「ごめん」といい縫合処置を続けた。すると1分もたたないうちに次は右手第4指(薬指)に針が刺さった。「先生、また手に針が刺さっています。痛いです」と言うと医師より「ごめん、わざとじゃないねん」と発言あり〉

実は、この患者はC型肝炎ウイルス感染者だった。スタッフにうつれば、肝炎、肝硬変、肝がんなどを発症する危険がハネ上がる。だがA医師が、それを気に留めていた様子はない。

「A先生は、注射針やカテーテルの針縫い針といった尖った器具の扱いがぞんざいで、一度使った針を平気でベッドの上に放置するなど、衛生意識のカケラもない。この『針刺し事件』の数日後に新型コロナ感染者が搬送されてきた際にも、その患者に使ったカテーテルを作業スペースに置きっ放しにしていました。そもそもカテーテルの挿入自体、補助するスタッフが『一度で成功したのを見たことがない』と評するほどヘタでした」(前出と別のスタッフ)

(つづく)

 


解説
問題のマンガ『脳外科医 竹田くん』は、これですね。

脳外科医 竹田くん
あり得ない脳神経外科医 竹田くんの物語


この4コマ漫画を読んでもらうと分かるのですが、この脳外科医竹田くん、とんでもない医者です。
腕はなく手術が下手なくせに、手術をやりたがる。
手術の失敗をなんとかごまかして家族を黙らせ、後遺症の残った患者を転院させる。

なんでこんな医者が医師免許停止処分を受けないのか不思議です。

不思議といえば、赤穂市民病院で脳外科にこの医師を受け入れた脳外科の古荒科長です。
普通なら、温情あふれる後輩思いのいい上司なのですが、竹田くんの手術ミスの尻拭いばかりして、手術をやり続けさせるのです。
結局は、院長から手術禁止のお達しがでるのですが、竹田くんは、手術ミスの責任を古荒科長に被せる作戦をたて、なかば成功してしまうのです。

私は、4コマ漫画を読んで、そら恐ろしく感じました。
竹田くんは確かに異常です。
サイコパスと言っていいでしょう。
すぐに医師免許を剥奪するべきです。

でも、それ以上に問題なのは、そのような医師に手術を続けるのをとめられなかった古荒科長と、病院の管理部門です。
院長・事務長をはじめとする管理部門は、問題が発覚したあとも、事件の隠ぺいをはかったふしがあります。


こういう問題は、日本の他の病院でも起こる可能性はあります。
必然的に、患者は、そういうハズレの医者に当たることがあるのです。

目の前に問題の医者がいて、患者に不利益を起こす可能性が高いなら、医者の上司や病院の管理部門は、問題を正面から取り上げて、適切に指導すべきでしょう。
問題の医師をやめさせればいいというものではないはずです。

病院をかわった問題医師は、赴任先の病院でまた問題を起こします。

実際に、竹田くんのモデルの医師がそうしたように。

 

医誠会病院の次に竹田くんが移ったのは吹田徳洲会病院でした。

竹田くんは、行く先々の病院で、職員とトラブルを起こし、医療事故をくり返します。

医誠会病院で、竹田くんのみならず病院ぐるみの被害にあった患者遺族のブログがあります。

民事裁判を起こしました(nagi-sora09さんのブログ)
赤穂市民病院→医誠会病院→吹田徳洲会病院
(2024年05月05日)


医師を採用する病院は、被害を被る患者さんとその家族のことを考え、もっと慎重であるべきでしょう。

 

 

獅子風蓮



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