今日の知事定例会見で川勝平太は「沼津駅付近鉄道高架事業に関する有識者会議」の設置を発表した。
これは来年度予定されている事業再評価の前に専門家の意見で方向性を権威付けしようとする意図があるのだが、県公式発表では「沼津駅付近鉄道高架事業については、社会経済情勢の変化を踏まえ、客観的・科学的見地から現行計画を改めて検証することが必要である。このため、まちづくり、交通、公共政策等の専門家で構成する「有識者会議」を今年夏頃を目途に設置する。」となっている。
客観的というが、一番の問題は人選である。
川勝が候補として唯一名前を挙げた森地茂、この名前を聞いてびっくり。なぜならば、この御仁こそ静岡空港建設事業の事業認定を国の専門家として是とした中心人物なのである。
「本需要予測及びその検証方法に関して、法第22条の規定に基づき、専門的学識及び経験を有する者の意見を聴取したところ、妥当であるとの回答を得ている。」(静岡空港整備事業事業認定官報より)
この「専門的学識及び経験を有する者」こそが森知茂であり、この事実については、以下のとおり静岡空港整備事業事業認定取消訴訟でも原告から問題視されている。
<訴訟準備書面から抜粋>
認定庁が「土地収用法22条に基づく専門的学識及び経験を有する者」の意見を求めたとする者のうち、需要予測の専門家である政策研究大学院大学工学博士森地茂氏は同じく需要予測の専門家である静岡空港の需要予測を監修した東京工業大学教授工学博士屋井鉄雄氏とは東京工業大学工学部土木工学科で師弟関係にあった間柄であり、屋井鉄雄氏は講義のテキストとして森地茂氏との編著「社会資本の未来」を採用するなど考え方が共通することは容易に想像できる。また、両者は共に航空政策の推進のための航空政策研究会の理事を務めるなど、明らかに中立性のない偏った人選を行ったものというべきであり、これは自分の予測を自分で評価するのと同様、何ら客観性も無い無価値な意見聴取といわざるを得ない。
さらに、国の運輸政策審議会の委員も務めるなどいわゆる御用学者の典型であり、彼こそが1県1空港などといわれる公共事業推進の旗振り役として「県の発展を左右する空港整備」との表題で「現在、首都圏には羽田、成田の二つの空港が整備されているが、完成後再び飽和状態になると予想され、さらなる空港整備の必要性が高まりつつある。その整備は首都圏第三空港ではなく、複数の空港整備を地域毎に考えることが必要である。」などとし、群馬県にも空港をと公言していた学者なのである。
この人物で
「客観的・科学的見地」
が担保されると考えているのだろうか。
やる前から胡散臭さが付いて回るのではないのか。
信頼なき権威は形だけの権威づけも果たせないだろう。
これは来年度予定されている事業再評価の前に専門家の意見で方向性を権威付けしようとする意図があるのだが、県公式発表では「沼津駅付近鉄道高架事業については、社会経済情勢の変化を踏まえ、客観的・科学的見地から現行計画を改めて検証することが必要である。このため、まちづくり、交通、公共政策等の専門家で構成する「有識者会議」を今年夏頃を目途に設置する。」となっている。
客観的というが、一番の問題は人選である。
川勝が候補として唯一名前を挙げた森地茂、この名前を聞いてびっくり。なぜならば、この御仁こそ静岡空港建設事業の事業認定を国の専門家として是とした中心人物なのである。
「本需要予測及びその検証方法に関して、法第22条の規定に基づき、専門的学識及び経験を有する者の意見を聴取したところ、妥当であるとの回答を得ている。」(静岡空港整備事業事業認定官報より)
この「専門的学識及び経験を有する者」こそが森知茂であり、この事実については、以下のとおり静岡空港整備事業事業認定取消訴訟でも原告から問題視されている。
<訴訟準備書面から抜粋>
認定庁が「土地収用法22条に基づく専門的学識及び経験を有する者」の意見を求めたとする者のうち、需要予測の専門家である政策研究大学院大学工学博士森地茂氏は同じく需要予測の専門家である静岡空港の需要予測を監修した東京工業大学教授工学博士屋井鉄雄氏とは東京工業大学工学部土木工学科で師弟関係にあった間柄であり、屋井鉄雄氏は講義のテキストとして森地茂氏との編著「社会資本の未来」を採用するなど考え方が共通することは容易に想像できる。また、両者は共に航空政策の推進のための航空政策研究会の理事を務めるなど、明らかに中立性のない偏った人選を行ったものというべきであり、これは自分の予測を自分で評価するのと同様、何ら客観性も無い無価値な意見聴取といわざるを得ない。
さらに、国の運輸政策審議会の委員も務めるなどいわゆる御用学者の典型であり、彼こそが1県1空港などといわれる公共事業推進の旗振り役として「県の発展を左右する空港整備」との表題で「現在、首都圏には羽田、成田の二つの空港が整備されているが、完成後再び飽和状態になると予想され、さらなる空港整備の必要性が高まりつつある。その整備は首都圏第三空港ではなく、複数の空港整備を地域毎に考えることが必要である。」などとし、群馬県にも空港をと公言していた学者なのである。
この人物で
「客観的・科学的見地」
が担保されると考えているのだろうか。
やる前から胡散臭さが付いて回るのではないのか。
信頼なき権威は形だけの権威づけも果たせないだろう。