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注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県、需要喚起で税金投入するも搭乗率急落、JAL保証額は再び1億円超に

2010-01-04 18:29:00 | 静岡空港
12月までの静岡空港の利用者実績が公表された。
観光目的の旅行者にまで3千円補助したり、空気を運ぶといわれるバス路線維持に運行保証を付けるなど需要喚起に必死な静岡県だったが・・・
11月にはJALが福岡便と札幌便の機材を小型化したことで、いったんは利用者数は減少するも搭乗率は78.5%(福岡路線11月)と跳ね上がったのもつかの間、12月は一転して62.1%にまで急落してしまった。
このため、先月末に億を割り込んだ保証額は再び1億円を突破することとなった。

具体的に実績を振り返ると、11月までの保証額債務が6,062.6席分95,789,080円。
12月単月で1,114.2席分17,604,360円増加し、
12月末まででJALに支払うべき保証額は7,176.8席分113,393,440円となったということである。

先月http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/506.htmlに続き12月末までの静岡空港搭乗率は以下のとおり。

静岡県利用者予測
国内線年間 106万人(うち、札幌便は50万人、福岡便24万人、鹿児島便17万人、沖縄便15万人を予測)
国際線年間  32万人
計     138万人(開港初年の予測で、以降右肩上がりで増加と予測)

静岡空港・建設中止の会予測
国内線年間 36万人(うち、札幌便は14万人、福岡便15万人、沖縄便7万人を予測)
(国際線は建設上の要件・争点でなかったため予測なし)

これら予測に対して、現在の実績は、

国内定期路線
<開港日6月4日~12月31日>(約7か月間。ただし、11月からJAL機材小型化。)
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、102,393席、75,290人、73.5%(先月末比3.4%減)
 うちJAL、52,622席、42,963人、81.6%(先月末比2.9%減)
 うちANA、49,771席、32,327人、65.0%(先月末比3.1%減)
福岡線、136,564席、88,418人、64.7%(先月末比0.3%減)
沖縄線、49,531席、38,911人、78.6%(先月末比0.9%減)

<FDA就航日7月23日~12月31日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
小松線、48,336席、19,605人、40.6%(先月末比1.0%減)
熊本線、23,940席、10,628人、44.4%(先月末比2.1%減)
鹿児島線、24,396席、13,593人、55.7%(先月末比2.6%減)

以上、国内定期便合計 385,160席、246,445人、64.0%(先月末比1.8%減)
(うち、12月のみの合計 52,022席、27,363人、52.6%(先月末比13.2%減))

注:薄利多売の売上率と収益性と同様、搭乗率の高低と収益性の良し悪しは必ずしもリンクするものではない。

参考<12月1日~12月31日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
札幌線、12,483席、6,162人、49.4%
 うちJAL、4,712席、2,456人、52.1%
 うちANA、7,771席、3,706人、47.7%
福岡線、14,136席、8,781人、62.1%
沖縄線、7,771席、5,731人、73.7%
小松線、8,816席、3,163人、35.9%
熊本線、4,104席、1,412人、34.4%
鹿児島線、4,712席、2,114人、44.9%

国際線
<開港日6月4日~12月31日>
(路線名、提供座席数、搭乗者数、搭乗率の順)
ソウル線、143,884席、91,731人、63.8%
 うちアシアナ、72,666席、48,943人、67.4%
 うち大韓、71,218席、42,788人、60.1%
上海線、未公表、未公表、49.3%
その他チャーター路線、15,861席、12,085人、76.2%

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