まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【型を学ぶ】言えなかった言葉・・短いから聞いておくれ/J-POP論・POP詩の宇宙

2017-12-11 04:34:55 | J-POP論/POP詩の宇宙
*いまも昔も天才!さくらまや付/タイトルは『歌うたいのバラッド』より
今夜のテレビ朝日系【音楽チャンプ】は面白かった。前回は、中高生特集の【制服チャンプ】と題され、徳島の高三女子が優勝した。おそらく彼女はヒモ付で、デビュー前のプロモのための出演だったのだろう。声質は『旅立ちの日に』の川嶋あいばりの繊細さで、10年前との違いを表現するのにも適していた。つまり、その繊細さをさらに極めた世界を引き寄せるということである。居並ぶ審査員も、その辺りを鋭く嗅ぎ分けたに違いない。さて、今回は年齢不問の一般公募によるものだったが、テレビ東京のすでに《国民的番組》として定着した【カラオケバトル】に比べると、マシンによる音程など技術面に加えて総合的な《表現力》に関しての人的評価が加わるだけに面白味があった。ただ、いかんせん出場者の層が薄い分低レベルだった。この番組の戦略も、カラオケバトルの全国的なカラオケ文化をフォローするようなスケール感はなく、出て来た範囲での順位付けに止まることになる。今夜も、決勝に残った2人の色分けが明白で、結果優勝した23才のアルバイト先のレストランやストリートで歌う女性も、よくある出演に至るストーリーを散りばめながらも、カラオケバトルなら98点には達しないレベルだった。一番の注目は、相手の21歳の男子学生の方だった。歌い口が音程無視のフリーキーで、マシンは最低点を更新しながら、審査員の表現力評価は最高というものだった。予選の『歌うたいのバラッド』の《語り》は上手く嵌ったが、決勝の『ファーストラブ』は選曲(戦略)ミスでマシンの最低評価を更新したのに加えて、人的評価もイマイチでだった。結局、両者共にこの番組の戦略にうまく使われたなあというのが感想だった。・・・《続く》
 
さくらまや 『涙そうそう』  同番組※
  〃    『大漁まつり』  10歳でデビュー!
   〃  『大漁まつり』  2009
   〃  『大阪しぐれ』  2016
   〃  『圭子の夢は夜ひらく』 2016
   〃  『残酷な天使のテーゼ
 
 ※私がこの番組を初めて観たのは、今秋に入ってからなので、この事件は知らなかった。辛口審査員の菅井英典と生意気だ・・ナルホドなどとやり合ったらしい。どうせ、ヤラセなのだろうが・・何を言われようが元天才は今も天才ということ。審査員はしょせん審査員でしかない。この歌いぶりを聴いて、相手のMAY-Jよりずっと心地良い。今度は演歌ではなく、J-POPで勝負して欲しい。彼女は、現在19歳の大学1年生で歌える弁護士志望、演歌は休業中とのこと。演歌という【型】をもはや超えたのかもしれない。もうプロが嫌なら、ただのカラオケおたくでも良いのでは・・。