まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【カラオケの定型性】発語と沈黙の境界をあっさり越えてゆく!/J-POP論・POP詩の宇宙

2017-12-19 05:12:27 | J-POP論/POP詩の宇宙
金のハンドルで街を飛びまわれ/楽しむことにくぎづけ・・ ダイヤモンド』(詞 中山加奈子)より
明日の12/20(水)の夜7時から、テレビ東京(大阪)系で待望の【カラオケバトル】が放送される。他局にも類似の番組が見受けられるが、ここだけが本物である。日本全国否全世界に拡大している《カラオケ》の最前線と言ってもいいだろう。とにかく、参加者の地域・年齢・環境の多様さが特筆もので、ジワジワとこの世界と人間の真実を《歌唱》を通じて炙り出してゆく。この番組は、大きくプロとアマに分けられてはいるが、カラオケマシンを相手に両者の《境界》が取り払われ、まさに掛け値無しの【歌う】ということの優劣が白日の下に曝される。何もかもが入り乱れて、等しくゼロからの出発を迫られてゆく、21世紀のこの【世界】をサバイバルするための取って置きのエッセンスが明かされる。・・・《続く》
 
 
鈴木杏奈 『ダイヤモンド』(原曲 プリンセスプリンセス) 2016
 
ここ数日、彼女の小五から中ニ(現在)までのカラオケ表現【歌唱】を追ってみた。小六の終り頃から劇的に変わり、とんでもない表現力を身につけ始めた。現在、中ニ(14歳)にして完成の域に達している。これは、明らかに才能や練習を超えたカラオケの【型】の習熟によるものである。表現者の内部にあって【型】との親和性を高めるのは、他でもない【型】を超えてゆく自我の更新である。ここまで上手くなると、カラオケという定型表現(歌唱)は世界の内側に等身大で収まってしまう。
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プリンセスプリンセス 『ダイヤモンド