メル友とメルヘン噺春一番
誰からもお呼びでないと春一番
インフルとコロナの違ひ春一番
句会跳ねひとりカラオケ春一番
失語症快癒のLINE春一番
身を屈め雀の時間春一番
「麒麟が来る」ラストの白さ春一番
春一番俳句は止めてみたけれど
減らず口叩けば荒野春一番
春一番単身赴任いつまでか
春一番沈黙は金といふお告げ
春一番人類最初の顔のまま
＊
祭り跳ねゴジラ火を噴くこともあり
祭りあと地上に柱乱立す
白骨街道戦さは祭りといふことか
新樹光荒野に叫ぶ者あまた
この空を一ㇳ日見上げて新樹光
憂いうた胸に秘めたる新樹光
泥からは何も生まれず春の闇 まほろば 最新作 即興
今日日曜は１０度雨の一日となっていますが、日中からどこかテカテカした【春の闇】を孕んでいます。あたかも【春の光】を押しやるような確かさを秘めているように感じます。この闇から《春》のいろいろな実りが生まれてゆくのでしょう。この後何とか新作をアップ出来ればと思っています。さて、夜８時からNHK総合で『麒麟が来る』の８話が放送されますが、その前にもBSなどで２度先行放送されるようです。YOU TUBEにアップされれば、ぜひ観ておきたいものです。このドラマはこれまで信長を撃った裏切り者のイメージが強かった【明智光秀】を、新時代を切り拓くヒーローに転換するのが主要テーマになっているようです。戦後史を担った父母たちを継承して、２１世紀の新たな時代を創り出す主体が私たちというわけですが、それには捨てるべきものと引き継いでさらに発展させるものの区分けが必要です。今回、尾張という【新世界】に乗り出してゆく斎藤道三の娘【帰蝶】とその夫である革命児【信長】が共に描いたビジョンが提示されます。それを包み込むように見守るのが【光秀】という構図になっています。向こう１年にわたって私たち観る者に多くのことを考えさせる歴史的ドラマの幕開けです。・・・《続く》
NHK大河ドラマ『麒麟が来る』 ８話
https://youtu.be/0v8SP-YN_GY
