「倍音って、なんだと思いますか?」
先日乗った電車で前に立った男の子たちの会話である。
そう聞いた男の子の肩には黒い筒状のなにかのケース。楽器をやっているようだ。
「倍音?それ、なに?」
頭いい先輩がきく。
「吹奏楽部のとき、先生がいってたんです。
例えば、完璧なドの音と、1オクターブ違う完璧なドの音を一緒にならすと、とんでもなく高いソが現れるというような。
完璧なドに、ソの要素が含まれるんですか?」
「ふうん。そうなんだ。」
頭いい先輩は、落ち着いている。
「まぁ。俺は、音楽の話はよくわからないけれど
音っていうのは波だから、波の高いところと高いところがぶつかると、ポーンッとさらに高い波になって、ソが生まれる。って、そういう事じゃないのかな。」
ポーンッのところで先輩は、グーとグーの手を軽くぶつけて、上に挙げた。
通りすがりの青年たちの会話に、耳をそばだててしまった。
ハッとした。
わたしには、お友達がいる。
この年でお友達なんていうと変だけど、
波長のあうお友達と話していると、ポーンッと高いなにかが生まれるという感覚がある。
そんな友達の前では、完璧な自分自身を奏でている。と、言うこと?
つまり、わたしたちも波なのか。
わたしが母のお腹にいる前の、一つの受精卵であったその前の、DNAが形になるその前の、
モヤモヤした霧のような状態のなにかが、多分、音、のようなゆらぎだったのだ。
(はじめにロゴスあり。聖書も言っている!ロゴスは、言葉の前の音の前のモヤモヤなのではないだろうか。
占星術やらは、そのモヤモヤが出でた宇宙の状態を読むという事か。)
自分で新しいなにかを産みだす事に人は躍起になってしまいがちだけれど、実は完璧な自分自身を奏でればいい。
そうすれば、ポーンッと、予想以上に素敵な事が生まれるという事ではあるまいか。
以前にダンサーが話していたのがふに落ちる。
「ダンス、というのは幸せと同じなんです。人は関係ない。自分が踊れば幸せなんです。」
完璧な自分自身を奏でながら、踊る。
人生はつまり、そんな機会を与えられた一つのステージなのかもしれない。
頭いい先輩。
あそこに乗り合わせたのも、必然的な波の重なり?
そう考えるのは、ちょっとロマンチックすぎるかな。厨二病のおばさんが、偶然居合わせだけなのさ。
先日乗った電車で前に立った男の子たちの会話である。
そう聞いた男の子の肩には黒い筒状のなにかのケース。楽器をやっているようだ。
「倍音?それ、なに?」
頭いい先輩がきく。
「吹奏楽部のとき、先生がいってたんです。
例えば、完璧なドの音と、1オクターブ違う完璧なドの音を一緒にならすと、とんでもなく高いソが現れるというような。
完璧なドに、ソの要素が含まれるんですか?」
「ふうん。そうなんだ。」
頭いい先輩は、落ち着いている。
「まぁ。俺は、音楽の話はよくわからないけれど
音っていうのは波だから、波の高いところと高いところがぶつかると、ポーンッとさらに高い波になって、ソが生まれる。って、そういう事じゃないのかな。」
ポーンッのところで先輩は、グーとグーの手を軽くぶつけて、上に挙げた。
通りすがりの青年たちの会話に、耳をそばだててしまった。
ハッとした。
わたしには、お友達がいる。
この年でお友達なんていうと変だけど、
波長のあうお友達と話していると、ポーンッと高いなにかが生まれるという感覚がある。
そんな友達の前では、完璧な自分自身を奏でている。と、言うこと?
つまり、わたしたちも波なのか。
わたしが母のお腹にいる前の、一つの受精卵であったその前の、DNAが形になるその前の、
モヤモヤした霧のような状態のなにかが、多分、音、のようなゆらぎだったのだ。
(はじめにロゴスあり。聖書も言っている!ロゴスは、言葉の前の音の前のモヤモヤなのではないだろうか。
占星術やらは、そのモヤモヤが出でた宇宙の状態を読むという事か。)
自分で新しいなにかを産みだす事に人は躍起になってしまいがちだけれど、実は完璧な自分自身を奏でればいい。
そうすれば、ポーンッと、予想以上に素敵な事が生まれるという事ではあるまいか。
以前にダンサーが話していたのがふに落ちる。
「ダンス、というのは幸せと同じなんです。人は関係ない。自分が踊れば幸せなんです。」
完璧な自分自身を奏でながら、踊る。
人生はつまり、そんな機会を与えられた一つのステージなのかもしれない。
頭いい先輩。
あそこに乗り合わせたのも、必然的な波の重なり?
そう考えるのは、ちょっとロマンチックすぎるかな。厨二病のおばさんが、偶然居合わせだけなのさ。