明治43年開催の共進会に併せて噴水塔とともに造られたのが奏楽堂で、噴水塔のすぐ東にあります。共進会の際には、正門を入ると真っ先に目に飛び込む位置に建てられていました。頂部には銅板葺きのルネサンス風ドームが載せられ、それをイオニア式柱頭のエンタシス(柱の中央部のふくらみ)のある列柱(2本1組で8組の列柱)が取り巻いています。
昭和9年(1934)の室戸台風で倒壊し、昭和12年(1937)にドームが無いフラットな屋根の形で復旧されましたが、その後平成9年(1997)、当初の姿に復元されました。
◆鶴舞公園奏楽堂/名古屋市昭和区鶴舞1丁目
竣工:明治43年(1910)
設計:鈴木禎次
構造:RC造
撮影:2015/03/21
※名古屋市景観重要建築物等
■噴水塔とともに共進会を記念して建てられた奏楽堂
■ルネサンス風ドームの周囲にはハープの装飾をめぐらす
■アールヌーボー調の白鳥型手すりが可愛らしい
■鋳鉄製の手すりには「君が代」の冒頭部分の楽譜がデザインされ、ステージ下は半地下になっている
■イオニア式柱頭の列柱は中央部がふくらんだエンタシス
■雪の日の奏楽堂(撮影:2008/02)
■共進会会場正門
■共進会会場遠望~正門を入って正面に奏楽堂が見えます
■大正4年(1915)からは奏楽堂にイルミネーションが灯り、第三師団軍楽隊の演奏による音楽会が開かれるようになりました