DNタワー21からお濠沿いを日比谷公園方面へ向かうと、日比谷公園の東側に戦後建築ながら戦前の様式建築の面影を残す建物があります。
設計はモダニズム建築の巨匠村野藤吾。軽やかなカーテンウォール全盛の1960年代、ツルピカのビルとは対照的な総花崗岩張りの重厚な外装、縦長窓には様式建築を思わせる柱の装飾を施しています。
なかには日生劇場が入っていて、表現主義やアールデコを取り込んだ村野流モダニズムが随所に散りばめられています。
■周囲のビルとは明らかに異なる戦前の様式建築を彷彿とさせる外観
◆日本生命日比谷ビル・日生劇場/千代田区有楽町1-12
竣工:昭和38年(1963)
設計:村野・森建築事務所
施工:大林組
構造:SRC地上8階、地下5階
撮影:2017/08/11