素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

2月は始動の月。

2010年02月01日 | 日記
 この見出しは約20年作り続けた「学年だより」によく使ってきたものだ。「学年だより」は、受け持った学年の生徒に託す思いを込めて名前をつけ、3年間変更しないで、通し番号をつけるのを原則にしていた。『中学校は3年間1本勝負!』という気持ちを強く持っていたからだ。年度年度でクラス替えはあるが、学年として背骨のようなものが無いと学年が上がるにつれ指導の統一が困難になってくると実感したからだ。

 したがって、卒業するまでに3回、同じ見出しのたよりを手にすることになる。内容もほぼ同じ。プロ野球やサッカーのキャンプが始まり、春の開幕への本格的な練習に入る。とか春の選抜高校野球の出場校が発表され、選抜された高校、されなかった高校ともに、新しい目標のもとに気持ちを入れなおしてトレーニングを開始する。また、身近なところで、3年生は中学最後の定期テストを終え、私立の出願も済ませて、4月からの新しい居場所を決めるためにギヤチェンジをする。など春への準備に入るのが2月1日。と勝手に位置づけている。

 一般的に『同じ事を繰り返す』ということを避ける傾向にある。「また同じことを言っている」ということを恐れるのだが、私はあえて同じことを繰り返しする。話す。ということも大切ではないかと思い始めた時期があった。きっかけは、朝礼で1年間、交通安全の同じ話をし続けた小学校の校長先生のことを読んだ時からである。それぐらい徹底すると、生徒は校長先生の顔、姿をみただけで交通安全の意識が湧いてくる。高学年ともなれば、姿がなくても交通安全の意識を身にまとうようになる。というような内容だったと思う。

 テレビのCM、ドリフターズや吉本のギャグなど、ワンパターンの効果も無視できないと思い、目新しい話題、形式にこだわっていた意識を修正し、大切なことは「ワンパターン」と思われようが繰り返し伝えたら良いと腹がきまった。

 人間の生活の中では、気持ちを入れ替える節目が大切と思っている。いくつかある節目の中の1つがこの2月である。2月から3月にかけての仕込みをしっかりしたいと思う。

 
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