素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

どんどん秋色に

2010年11月14日 | 日記
 朝、部屋のカーテンを開けると色づいたサクラの葉が飛び込んでくる。今が一番見頃の時。

   自転車で帰ってくると、この桜並木の道は最後の坂道となり、景色どころではなくなる。同じものでも朝目覚めた時と自転車で登る時とでは見え方が違う。

 

 いま、歩いて2分位の「和(なごみ)の広場」はコスモスと百日草が終わり、皇帝ダリアが咲いている。60本ほどあるのでなかなかのものである。

   3m~4mぐらいだが、その大きさを伝えるのがむずかしく、我が愛用の自転車を置いてみたが、かえって無粋であったか。青空がよく似合うのだが残念ながら曇り空がバックとなってしまった。

 今日の21:00からのNHKスペシャルは考えさせられることが多かった。灼熱アジア第4回“日韓中 緑色戦争”である。

 
 激烈な工業化で世界最大の汚染発生源ともなった中国を舞台に、将来の80兆円市場と言われるグリーンビジネス(環境ビジネス)の主導権を争う“緑色戦争”の火ぶたが切られた。
 先陣を切ったのは、半導体、液晶と、日本から次々に盟主の座を奪った韓国。「低炭素・緑色成長」を国策に掲げ、環境産業でも市場制覇を目指す。韓国政府は、中国政府と太いパイプを作り、環境関連企業を現地に送り込んで中国側が抱える具体的な問題を次々に解決。今年は、大気汚染防止装置を開発するジェイテックが、深刻な汚染問題を抱える炭鉱地帯に進出した。

 一方、日本も中小企業を中心に韓国企業の厚い壁に阻まれながらも、得意の自社技術を活かし中国の環境分野に続々と打って出る。排水処理装置を売り込む大和化学工業は、自前での生産をあきらめ、装置技術を中国企業に開示して生産を委託、決死のビジネスモデル大転換をはかった。今度はそこに環境技術育成を狙う中国の思惑が複雑に絡む。
 中国の緑色戦争の勝者こそが、ASEANからアジア全土、そして世界の環境産業のリーダーシップを手にする。国ぐるみで海外進出を狙う韓国、技術の優位性を活かしたい日本。次世代環境技術の世界標準を決する戦場と化したアジアを舞台に、日韓中の攻防を追う。


考えたこと

①中国の汚染のすごさ。画面には現れない公害で苦しむ人の数は計り知れないものがあるだろうということ。

②韓国官僚の国を背負っている意識のすさまじさ。官民一体のパワーの裏に癒着とか別の問題が発生しないかということ。

③橋下知事が韓国のエリート養成教育にいたく感動して、来年度から500人規模で教員を研修のために派遣するということで予算化を進めているみたいだが、教育システムも社会環境も全然違う国を視察しても日本には適応しないのではということ。

④日本のガラパゴス化ということをよく耳にするようになったが、大和化学工業の代表の困惑した表情の中に実感した。食いつぶされないかと危惧した。

⑤日本の戦略が見えないことも確か。このままでは若い人が希望や展望をもつことができないだろうということ。ガラパゴス島でも何でもいいから、国民に向いて肉声で語りかける政治家が出てきてほしいということ。

⑥幕末から明治にかけての過去をなつかしんでいてもしかたがないということ

などなど、とりとめのないことを思いながら画面に釘付けになった。

コメント
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