素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

黄身ダブル!こいつぁ朝から縁起が良いわい

2024年02月07日 | 日記
 『月も朧に白魚の篝(かがり)も霞む春の空
冷てえ風もほろ酔いに 心持ちよくうかうかと
浮かれ烏のただ一羽 ねぐらへ帰える川端で
竿の雫が濡れ手に泡 思いがけなく手に入る百両
ほんに今宵は節分か 西の海より川の中 落ちた夜鷹は厄落とし
豆沢山に一文の 銭と違って金包み
こいつぁ春から縁起が良いわい』

お嬢吉三が夜鷹から百両もの小判を強奪したときのセリフではないが

「毎日が日曜の生活は 三度の食事が 仕事となる
 メニューが決まれば 気も落ち着くが 浮かばぬ時は イライラと
 連れに問えば 何でもいいよ そいつが一番腹立たしい」と、10年余りの生活の中で、夕食はともかく朝、昼については頭を悩まさないようにするのが家庭の平和にとって必要不可欠となった。

 特に朝はここ6年余り98%同じメニューとなった。
主食はパン。目玉焼き、ウィンナー、ミニカツ、ちくわ、レタス、ゴボウサラダの一皿とりんご、ヨーグルトである。

 朝一番に30年以上愛用してきたハートの目玉焼きが5つ作れる鉄板を取り出し、卵とウィンナーを焼く。2000回以上繰り返してきたので何も考えないで体が動く。

 今朝も同じように卵を割り入れると黄身が2つのものだった。幼い時に養鶏場を営んでいた親戚に1週間ほど預けられることがあり、卵を回収する手伝いをし、産みたての卵で卵かけごはんをよく食べていたので黄身が2つの卵は珍しくなかったが、2000回以上繰り返してきて今回が初めてだったので新鮮な喜びを感じた。

 「黄身ダブル!こいつぁ朝から縁起が良いわい」というセリフが口をついたのである。本当に縁起が良いかどうかはわからないが、ちょっとした変化をポジティブにとらえたい。
 

 

 

  
コメント
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