素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

クミコに釣られて「食料フォーラム」へ

2015年02月06日 | 日記
 新聞で「食料フォーラム」の案内を見つけた。第一部の歌とトークに「命を救うつながり」というテーマでシャンソン歌手クミコが出演するとあった。ここに目がいったのはごくごく自然のこと。すぐにFAXで申し込みをした。他にも第二部のパネルディスカッションのコーディネーターが元NHKアナウンサーの山根基世さん、パネリストの一人が片山善博(慶應義塾大学教授、元鳥取県知事、総務大臣)さんであることも関心を持った大きな要素であった。

 13時30分の開演に合わせて京橋からNHK大阪ホールまで大阪城を遠望しながら歩いた。このコースは飽きることがない。大日本帝国陸軍の兵器工廠(造兵廠)であった大阪砲兵工廠、太平洋戦争の敗戦まで、大口径の火砲を主体とする兵器の製造を担ったアジア最大規模の軍事工場であった。その面影を見ることができない中で京橋口にあった化学分析場(化学試験場)だけはその姿をとどめている。1919年(大正8年)に竣工、ネオ・ルネサンス様式の煉瓦造地上2階・地下1階の建物で、第二次世界大戦後、阪大工学部校舎、さらに1964年から1998年まで自衛隊大阪地方連絡部として利用されていたが、現在は放置されており、荒廃が進んでいる。通るたびにそろそろ解体されるのだはという思いにかられる。

 大阪城の写真は行くたびにいろいろな所から撮ってきたが、この建物を主役にしたものはなかった。今日は新寝屋川沿いの遊歩道を歩いたのでなくならないうちに大阪城との2ショットを収めた。
 上町筋の歩道に沿って楓(フウ)の木が植えられいる。葉をすべて落とし枝の先端に冬芽を膨らまし残された実をつけている姿も季節感があっていい。
  ハガキと座席券の交換があるので早めに到着したので開場までは探索である。
 会場に入って驚いた。「1階席F4列21番」となっていたので正面の前の方だなと思っていたが、1列~3列の席は片付けられていて最前列であった。

 テレビの収録もあると聞いたので居眠りするわけにはいかないなと気が引き締まったが、第1部も第2部も内容がとってもよくてその心配はなかった。

 コーディネーターの山根さんはさすがだなと感心したし、4人のパネリスト片山善博さん、小野雅之(神戸大学大学院教授)さん、金丸弘美(食環境ジャーナリスト)さん、鈴木雅富(JA紀の里直売課長)さんの話も具体的で興味深く聞くことができた。20年の間に全国で24000弱もの数に増えた農産物直売所の現状や課題、将来の展望について語られた。

 「安さを求める」消費者の姿勢も考え直さないといけない時にきているのかなということを強く感じた。

 討論の模様は、2月28日(土)の14時からEテレで放映される。
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