素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

深夜に結構面白い番組がある

2022年08月11日 | 日記
 深夜なので録画して後で見るというスタイルだが、毎週必ず録画する番組が3つある。「ちょこっと京都にすんでみた」「オクト―」「晩酌の流儀」である。それぞれタイプは違うが大いに楽しめる。

 木曜日11:59~にある「オクトー~感情捜査官~」は異色の刑事ドラマである。

 アメリカの心理学者であるロバート・プルチックが 1980年に提唱した、色が 赤・青・黄といった原色を元にして、その原色を混ぜ合わせることで、多種多様な色を生み出すことが出来るのと同様に、感情も、基本となる感情同士が混ざり合うことで色々な感情が誕生すると提唱し、色相環のように感情を色彩によって分類された「プルチックの感情の輪」がベースになっている。


「人間の感情は8つの基本感情『喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待』が混じり合うことで全て表現できる。」という理論の妥当性はおいておいて、その8つの感情を色として見ることができる女性刑事、心野朱梨が事件の真相を解明していく過程が今までになかったものである。

 事件解明とは別に、感情の色を見ることができるきっかけになった両親が殺害されるという心野が遭遇した過去の事件の謎にまつわる話が隠し味となってドラマに厚みを与えている。

 感情と言葉の問題は奥深いと感じる。「目は口程に物を言う」という言葉があるぐらいだから古より感情は目から発信されていたのだろう。サングラスをかけるのは心の動きを読み取られないようにする自己防衛の意味もある。

 関西に就職して初めて知った言葉が「メンチを切る」であった。喧嘩の理由によく使われていた。最初よくわからなかったが「睨みつける」という意味合いだとだんだんわかってきた。腕力勝負の前に「目力勝負」をというところか。

 目から感情、口から言葉を発する人間という動物は厄介な存在だとドラマを見ながら思ってしまう。

 




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