素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

交野市長選告示

2022年08月28日 | 日記
今日、交野市市長選挙の告示があった。立候補者は3名。夕方のNHKのニュースで取り上げられていた。7万7千人余りの小さな市で、存在感も乏しい割には大きく取り上げられたので驚いた。長く住んでいるが今まで経験したことがなかった。余程ニュースネタがなかったのかと妻と二人で笑った。


実質は、現職の黒田氏と市議の山本氏の一騎打ちであるが、近所の声では「投票する人がいない」と悩んでいる人が多い。黒田氏はゆうゆうバス廃止や小中一貫校の住民投票要求に対する聞く耳持たずの姿勢に反感を持っている人が多い。ただ、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党から推薦を受けているという強味がある。片や山本氏も真面目ではあるが一本気な論調についていけない人が多い。ただ、2度の市議選で連続トップ当選を果たすようにコアな支持者はいる。組織に縛られていない層にどこまで浸透できるかが鍵。



 私が交野市に住み始めたのが1975年。その時はちょうど原田市長の2期目だった。原田市長は1971年から1990年まで6期の長期政権。マンションとパチンコ店を造らせないという強い信念のもとで市政を運営した。環境保全を前面に出しての街づくりをしたが、マンション建設の停止は若い人の流入に難をきたした。

 その後、1990年から2002年までの3期務めた北田市長は、一転してハコモノ行政で、どんどん新しい施設を建設していった。市は活気づいたがハコモノ行政の行き着く先、極度の財政悪化を招き、市は財政難にあえぐことになる。

 2002年から2014年の3期務めた中田市長は、緊縮財政で財政の健全化という地道な市政運営に徹した。財政健全化の見通しが立ち新しい一歩を!と挑んだ選挙で99%4期目間違いなしとの下馬評が覆り、黒田氏に僅差で敗れた。選挙の怖さを久々に見た気がした。

 棚ぼたで当選した2014年から2期8年、黒田市長は小中一貫校と星田北開発という大きなプロジェクトを推し進めている。今回の争点の中心である。


 中田市政の時は、鋭く対立していた山本氏であるが、現在の「市民の声を聞かない政治」に強い危機感を持ち、中田元市長時代の対立により迷惑をかけたことを謝罪し、「変わります!」宣言をし、中田氏が大事にしてきた「市民協働のまちづくり」「いのち、暮らし、教育を守る市政」「財政の健全化」を復活させたいと対決の構図を鮮明にした。



 来週の日曜日には結果が出る。下馬評はあてにならない。選挙は水物。この1週間で流れはどうなるだろうか?
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