shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

尾瀬・富士見下からアヤメ平 - ショウキラン、ハクサンチドリなど(後編)

2023-06-18 17:39:34 | 山行・旅行
この記事は、尾瀬・富士見下からアヤメ平 - ショウキラン、ハクサンチドリなど(前編)からの続きです。

6時50分に富士見峠に到着し、そのままアヤメ平へ向かいました。
ここからは2年前に歩いたことがある道です。

富士見田代にはイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属の多年草)やミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属の多年草)が咲いていました。ショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属)は花が終わっていました。
 

燧ヶ岳(標高2356m、日本百名山)が見えてきました。


いちばん観たかった花のひとつ、タテヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)が現れました。この時期の尾瀬を代表する花のひとつだと思います。


タテヤマリンドウとイワカガミの群落です。


チングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)も所々で咲いていました。




数カ所でヒメシャクナゲ(ツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木)も観られました。


7時10分にアヤメ平に到着しました。ベンチ脇にザックを降ろし、軽食を摂った後カメラだけを持って散策しました。




越後三山がきれいに見えていました。左から八海山(標高1778m)、中ノ岳(同2085m)、越後駒ヶ岳(同2003m、日本百名山)です。


大白沢山(同1942m)の奥に平ヶ岳(同2140m、日本百名山)が見えました。


平ヶ岳のアップです。


至仏山(同2228m、日本百名山)です。


再び、燧ヶ岳(同2356m、日本百名山)です。


先にも書きましたが、この日はずいぶんハイカーが多く来ていました。7時を過ぎていたので鳩待峠からのハイカーが多いようでした。
絶好の晴れの日で土曜日ですから人が多いのは仕方ないことです。この分だと尾瀬ヶ原を歩くには渋滞が出そうですし、テント場も混み合うことでしょう。
この日はこれで帰ることにしました。

帰路には富士見峠のベンチでゆっくりとお茶を飲みました。後は林道をてくてく歩いて帰るだけです。
往きにも観た南側に広がる光景です。赤城山(標高1828m、日本百名山)の姿が勇壮です。霞がかかって、富士山(同3776m、日本百名山)の姿は肉眼で何とか見えましたが写真には写っていません。
写真左の高い山は、日光白根山(同2578m、日本百名山)だと思います。


帰りの林道で観た花をご覧いただきます。
先ずはハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属の多年草)です。往きには気づきませんでした。




ショウキラン(ラン科ショウキラン属の多年草)です。これも往きには気づきませんでした。
ショウキランを観るのは平標山、常念岳に続いて3回目で、尾瀬では初めてでした。






後は珍しい花は観られませんでした。
こちらはズダヤクシュ(ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草)だと思います。


こちらはハナニガナ(キク科ニガナ属の多年草)で、早朝には花が閉じていました。舌状花は8~10個ありました。


次は頭花の径が1cmほどの小さな花で、ヤマニガナ(キク科ニガナ属の二年草)かもしれません。
 

最後に林道を歩いていて見かけた背の高い樹木をいくつかご覧いただきます。
名前は写真の後に挙げておきます。但し樹名板が付いているわけではありませんので、間違いがあるかもしれません。


オオシラビソ(アオモリトドマツ)だと思います。

 
ホオノキです。

 
ブナです。後にダケカンバが写り込んでいます。

 
ミズナラだと思います。

9時48分に富士見下に無事に下山しました。
10時過ぎにに戸倉を通りましたが、第一駐車場(280台駐車可能)は満車で、第二駐車場(250台駐車可能)も9割方埋まっていました。帰ってきて正解だと思いました。


温泉に浸かり食事をして家に帰ると15時過ぎだったので、テニスができました。
翌日はさすがに筋肉痛が出ました(笑)



尾瀬・富士見下からアヤメ平 - ショウキラン、ハクサンチドリなど 完
コメント (18)
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尾瀬・富士見下からアヤメ平 - ショウキラン、ハクサンチドリなど(前編)

2023-06-18 14:01:31 | 山行・旅行
今年も尾瀬のトップシーズンとなりました。
毎年、春から秋にかけて何度か出かけていますが、尾瀬は広いのでまだまだ歩いていないルートがたくさんあります。
今回は群馬県側の富士見下から入山し、アヤメ平に立ち寄った後、見晴でテント泊し、富士見下へ戻る計画を立てました。

ところがアヤメ平へ7時過ぎに着いた時点でハイカーの多いこと。2年前の6月に歩いたときには1人しか出会わなかったのに、今回は10人ほどに出会いました。
この調子で尾瀬ヶ原に行けばどれだけ人が多いことかと思うと、気が滅入ってしまいました。
結局、来た道を引返して帰ってきました。重い荷物を背負って5時間あまり歩き、富士見下に10時前に下山しました。YAMAPの記録では、活動時間5時間11分、距離13.8km、累計標高差701mでした。


群馬県側から尾瀬に入るには、鳩待峠(1591m)、富士見峠(1883m)、三平峠(1760m)のいずれかを越えていきます。
鳩待峠まではバスの便があり、もっとも多くのハイカーが利用します。逆に富士見峠は歩行距離が長く、群馬県側からの尾瀬への入山口としては、もっとも利用者が少ない所です。
車で行けるのは富士見下までで、そこから富士見峠まではコースタイム2時間30分です。

今回は静かな山行を(ある程度)期待して、早朝4時37分に富士見下を出発しました。先ずは富士見峠からアヤメ平へ向かいます。
計画ではアヤメ平から富士見峠へ戻り、竜宮十字路を経由して見晴でテント泊し、翌日は直接富士見峠を経て富士見下へ下山するつもりでした。

(尾瀬ハイキング・観光情報 尾瀬ガイドCopyright©2009 https://www.oze-hiking.com All Right Reserved.)

それでは順にご覧いただきたいと思います。
富士見下を出発したのは4時37分でした。20台ほど駐まれる駐車場には車が3台でした。この先林道を歩いて行きます。
 

咲いている花は少なくて、最初に観た花はクルマバソウ(アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)でした。クルマバソウはその後たくさん見かけました。


続いて観たのはツボスミレ(ニョイスミレ、スミレ科スミレ属の多年草)のようでした。登りで観たときは花弁が開いておらず、写真は下山時に撮ったものです。
 

次の花は、尾瀬で観られるアブラナ科の植物を検索したら、イワハタザオが出てきましたが、ヤマハタザオ(アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草)のように思いました。
登山時には花が開いておらず、下山時に観ればよかったのですが、見逃しました。


標高が1500mを越えると、一旦平らなところに出ました。地図を見ると西側に湿原が広がっています。


この花は名前が分かりませんでした。画像検索の結果、ハリブキ(ウコギ科ハリブキ属の落葉低木)のように思いました。秋に果実が赤く熟すようです。
 

途中水場がありました。この日はザックに1Lあまりを持っていたので、写真だけ撮って通り過ぎました。


標高が1700mを越えた辺りで、マイヅルソウ(スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)とゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)を観ました。
 

写真を撮ったついでに最初の休憩を取りました。近くにナナカマドがあり、既に実をつけていました。


ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属の多年草)が現れました。ミツバオウレンはこの先の富士見田代でも多く見かけました。


ムラサキヤシオ(ツツジ科ツツジ属の落葉低木)は標高1500m付近から見られましたが、この辺りではまだ花が残っていました。
 

一方ムシカリ(オオカメノキ、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木)は花が終わっていました。


この花も名前が分かりませんでした。画像検索の結果、テングクワガタ(オオバコ科クワガタソウ属の多年草)のようでした。


6時50分に富士見峠に着きました。
 

長くなりますので、この先は後編でご覧いただきたいと思います。
後編に続きますので、前編のコメント欄は閉じさせていただきます。

コメント (2)
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