shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

尾瀬・富士見下から見晴テント泊で周回 - その①(富士見下~富士見峠)

2023-07-20 05:30:26 | 山行・旅行
7月17、18日に尾瀬を歩いて来ました。尾瀬への入山は積雪期の至仏山登山を含めて、今年に入り3回目です。
今回は富士見下から入山し、富士見峠を経て見晴(みはらし)でテント泊し尾瀬ヶ原を散策、翌日は竜宮(りゅうぐう)を経て富士見峠へ出る周回コースを歩きました。

【1日目】時間 8時間28分(うち休憩 2時間24分)、距離 15.1km、登り/下り 677m/576m


【2日目】時間 5時間4分(うち休憩39分)、距離 11.5km、登り/下り 522m/620m


今回のハイライトは早朝の燧ヶ岳と至仏山の風景、そしてこの時期に尾瀬ヶ原で観られた花々ですが、先ずは歩いた順にご覧いただきたいと思います。
7月16日に前橋市内の娘宅に前泊し、富士見下には6時に着きました。軽く朝食を摂り、身支度して出発したのが6時20分でした。


富士見下から富士見峠までのコースタイムは2時間50分で、未舗装の林道を歩きます。
道脇に咲く花は少なく、最初に観た花はヤマキツネノボタン(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)のようでした。


続いて谷側に開いた斜面でヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属の多年草)の群落を観ました。この花が開くのはこれからで、開花するとアサギマダラが来そうなほどの群落でした。




その先の山側の法面に、見慣れない蔓性の5弁花が咲いていました。
調べるとイケマ(キョウチクトウ科イケマ属の多年草)のようでした。尾瀬沼ビジターセンターのブログに興味深い記事を見つけました。引用します。
イケマにはアサギマダラという渡り蝶が卵を産み付け、その幼虫はイケマの葉を食べて大きくなります。イケマはアルカロイドを含む毒性植物なので、その毒を体内に取り込むことで、アサギマダラは外敵から身を守ります。
ヨツバヒヨドリの近くにイケマが観られたのは、何か関係があるのだろうかと思いました。


法面にはノリウツギ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)らしき花も咲いていました。


こんなふうに書くとたくさん花が咲いていたように思われるかもしれません。しかし実際はほとんど花は観られず、単調な登りの林道歩きでした。
50分ほど歩いたところで平らなところに出ました。ウグイスやカラ類の鳴き声が聞こえていました。樹木は歩き始めたときからミズナラが多く観られ、直径が2mもある巨木もいくつかありました。この辺りではブナとダケカンバが多く観られました。ミズナラもまだ観られました。


歩き始めて1時間ほどすると、道端にニガナ(キク科ニガナ属の多年草)がぽつぽつと現れました。


初めに観た花は舌状花が6個のものでしたが、標高を上げていくと舌状花の数が増えていき、富士見峠近くで観た花は10~12個ありました。
この舌状花が多い種はハナニガナ(分類上はシロバナニガナの品種)になります。また至仏山では高山帯で観られるクモマニガナ(舌状花は11個)も観られます。
舌状花の数が8~10個あるタカネニガナは、高さが20cm以下で、葉が茎を抱かないことで区別できます。
林道脇に咲いていた花で、数が一番多かったのはハナニガナでした。


下の写真は、帰路(翌日)に富士見峠近くにある富士見田代で撮ったものです(i phoneでの撮影です)。シロバナニガナ(ニガナの亜種)だと思います。


歩き始めて1時間20分で水場に着きました。ここの水は雪解け水かと思うほどの冷たさです。両手ですくって2杯飲みました。また手ぬぐいを濡らして首に掛けると、暑さが一気に和らぎました。


水場の周りに咲いていたのがこの花です。
花だけを観ても分かりませんでしたが、葉を観るとヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)の雄株のようでした。






前回来た時にゴゼンタチバナやマイヅルソウが咲いていた場所を探しましたが、花はありませんでした。
また、スミレの仲間も一切観ませんでした。

歩き始めて1時間50分、正面にアヤメ平に続く稜線が見えてきたら富士見峠はもうすぐです。


展望が開けたところへ出ました。前回来た時にここから富士山が見えましたが、今回は正面の赤城山がどうにか見える程度でした。


8時35分に公衆トイレがある富士見峠(標高1883m)に着きました。コースタイムが2時間50分のところを2時間15分で着きました。
前回より2分遅かったです。暑さのせいだと思います。洗面所の水で手ぬぐいを洗って、再び首に掛けました。


 

陽射しを避けて建物の陰で、2回目の朝食を摂りました。その間靴と靴下を脱いで乾かしました。
近くにキク科の白い花が咲いていました。




9時4分再び歩き出しました。この先は登山道になりますが、見晴までずっと下りです。数年前に一度歩いた道です。さあ、行きましょう!

その②に続きます。
コメント (9)
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