「主婦っとサーベイ」美味しいものと美味しいものが並んでいるお店

スーパーマーケットの評価サイトを作っている私達です。
ブログでは”美味しいもの”の紹介をして行きます!

びんリユースの勉強

2025年03月01日 | セミナー

「リユースの仕組みを活かせる社会へ~国内外のリユース事情と仕組みを知る~」京都市ごみ減量推進会議 主催

講 師:
●吉川康彦氏
(びんリユース推進全国協議会共同代表 /京都硝子壜問屋協同組合理事長/株式会社吉川商店代表取締役)
参考サイト【びんリユース推進全国協議会】

●道畑富美氏
(フードビジネスコーディネーター / Foodbiz-net 株式会社 代表取締役)

リユースとは、一度使用したものを処分せずに繰り返し使用すること。現在でも、国内で流通している一升びんは全体の7割強がリユースされた回収びんを使っているそうだ。100年以上歴史のある、大切に使い続けたら何度でもリユースできる丈夫な一升瓶。なぜ、リユースが広まらないのだろうか。『びん商(洗いびん業社)』吉川商店の工場見学会と講師のお話を聞くことができるイベントに参加した

 

~びん洗いの流れ~
ふた取り→洗浄・ラべルはがし→機械検査→目視検査→洗浄した通い箱(通称:P箱)に入れ保管→出荷

●洗びん工場に持ち込まれた一升瓶

●ふた取り機

●ふたはプラスチックゴミとして処分

●錆取り機
一升瓶の口部分に付着した錆をトンネル内設置のブラシで落とす



●洗浄機

●はがされたラベル。再生紙として使う事ができる

●プラスチック、タックシール、シュリンクなどのプラ製の材質は、水に溶けず再生できないラベル

●ラベルを剥がしたびんは、汚れや破損がないか最新の機械による検査


●目視により確認
最新の機械を使っていても、口・底・胴に欠けや傷がないかは目視での検査


●洗浄された通い箱(P箱)に戻して出荷、酒類や醤油などの容器として再使用

●通い箱(P箱)の洗浄
機会で洗浄するが、箱に付いているはがれにくい送り状などは手作業で取る。

●洗浄された通い箱(P箱)に入れられ次の出番を待つ

 

~学んだこと~
★日本では古くから、びんを回収して殺菌洗浄し、再使用してきた
居酒屋や酒販店で回収された一升瓶は『びん商(洗いびん業社)』が引取り、洗浄し必要とする酒造メーカーに供給するという仕組みで回っている。今は消費地である関東圏でもびん商が少なくなり、京都にある吉川商店に届けられる。洗浄後の瓶の出荷先は、伏見、灘、北陸地方の地酒、九州の焼酎のメーカー先が多い。


★高級感のある色の付いたびんはリユースしにくい
透明と茶色のびんは汎用性が高い。色の付いた瓶は利用用途が限定される。また高級感を演出するラベル、糊剤など手ではがしても取れない瓶は、出荷できないため廃棄となる。もちろんデザインも重要だが、今後は環境を意識した容器を使った酒作りもアピールポイントになるのではないだろうか。

★ビール瓶との違い
ビール酒造組合の加盟4社(アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリー)は、日本国内で販売するビールのびん製品容器に、主としてリターナブルビールびん(再使用するために返却・回収ができるビール)を使用している。5円の容器保証金を、びん返却時に保証金を返金する制度ができている。そのため循環しやすい。

★通い箱(P箱)の存在
びんを回収する時も通い箱に入って届く。洗浄を待つ間も種類別に通い箱に入っている。洗浄後は洗浄された通い箱に入れられる。昔は木箱だった記憶もあるが、今は軽量で丈夫な通い箱を使っている。

★消費者ができること
仙台市 / 八王子市 / 勝浦市 / 東京23区 / 京都市など、自治体として回収し、リユースできている地域もある。今回調べたところ、大阪は大阪硝子壜問屋協同組合を中心に「一升瓶引き取ります。」の活動を進めているようだ。リユースについて興味を持ったことではじめて知った。

スーパーマーケットやネットショップで購入した商品、贈答品などの酒びんも快く引き取ってもらえるなら、持参する消費者も多いと思う。酒だけでなく、一般食品・飲料・米なども扱っている店もあるので、持参した時には他の商品も買う機会になるだろう。

びんリユース回収拠点マップ

 

 

コメント

札幌近郊スーパーマーケット巡り

2025年01月05日 | スーパーマーケット

2025年新年あけましておめでとうございます。自分達の記録も兼ねて、ボチボチ発信していきます。宜しくお願いします。

昨年2024年9月末、北海道に旅したブログを今頃投稿。お許しください。

蒸し暑い大阪から新千歳空港に到着。初秋を感じながら共働学舎新得農場/チーズ工房に寄り、ビブレ美瑛町北瑛小麦の丘(旧北瑛小学校)で宿泊。翌日SHIRO 砂川本店、江別市を経由し札幌へ向かった。

【買い物をしたスーパーマーケット】
EBRI (エブリ)、ラッキー山の手店、北海市場屯田店、スーパーセンタートライアル屯田店、マルコストアー本店、ラッキー 篠路店、マンボウ、ラッキー西山店、コープさっぽろ 新さっぽろ店、ダイイチ すすきの店、ダイイチ平岸店、北海市場山鼻店、コープさっぽろやまはな店、スーパーアークス山鼻店、ラルズマート伏見店、キテネ食品館月寒店、まいばすけっと月寒中央通4丁目店


●EBRI (エブリ)
江別市東野幌町3−3
赤レンガ工場跡(旧ヒダ工場)に個性的なショップが入っている。その中に、食品販売店として「えぶり市場」。赤レンガ造りのレトロ感と市場の風情が合っている。イメージ先行で生鮮食品の質としては魅力的な商品はなかったが、ワインチーズの専門店でワインを購入。


・まちのやおやさん(えぶり市場)


●ラッキー山の手店
札幌市西区山の手1条7丁目1−28
今回札幌は、キッチン付きのホテルで宿泊。色々なお店で食材を購入し調理して食べた。ラッキー山の手店で今晩からの食材購入。カラーコントロールの美しい果物売り場、野菜売り場、高品質食材が並ぶ精肉鮮魚、ドライグロサリーを「やっぱりラッキーやね!」と楽しく買い物。魚のフライは鯵ではなく羅臼産の真ほっけなんだ!と早速北海道を体感。産直野菜のリーキをみつけ、野菜スープを作る。


・真ほっけフライ

・北海道産リーキ

・キッチン付き宿泊施設でリーキ入りスープ


●CiiNA CiiNA屯田店 
元イトーヨーカドー屯田店 2024年7月28日に営業を終了
札幌市北区屯田8条3丁目5−1

・11月23日スーパーマーケット「ロピア屯田店」オープン予定。
「CiiNACiiNA(シーナシーナ)は100均ショップ、飲食店など一部先行オープンしていた。施設内のがらんとした吹き抜けの内部を歩くと、キーテナントとなる食品を販売する店は、待ち望まれていることがわかる。しかも、今回北海道1号店として話題のロピア。


●北海市場 屯田店
札幌市北区屯田8条4丁目5−2
CiiNA CiiNAから横断歩道を渡ればすぐ徒歩2分にある。店内は少し暗めで人工観葉植物やぬいぐるみが飾られ、九州にあるスーパーマーケットハローデイを思い出した。小容量パックの鮮魚や丁寧な商品説明POPなどもあるが、鮮魚売り場に2キロ以上のかんぱちなど、丸ものの鮮魚が種類も豊富に並んでいた。しかし「只今鮮魚売り場人手不足の為、鮮魚調理承りを休止させていただきます」の知らせが貼られており、このサイズの鮮魚を家庭で調理できるお客さんは少ないだろうから、勿体ないなと思った。
ネット宅配のロッカーも置かれていた。三重県のスーパーサンシのロッカーに似ているなと思っていたら、スーパーサンシから運営方法を支援してもらっているようだ。
参考リンク】http://news.butsuryujin.org/topics/10957.html

・北海市場 屯田店 入口

・北海市場ネット宅配車


●スーパーセンタートライアル屯田店
札幌市北区屯田9条12丁目1−1
通路も広く、すっきりした店内。お客さんも多く、どのカゴにも生鮮3品、惣菜、握り寿司の大パックと共に衣料品、雑貨も上下満タンに入っている。冬物の衣料品も食品と同時に買うことができるスーパーセンター業態。お客さんのトライアルでの買い物を見ると、生活に密着しているお店なのだと感じた。


●マルコストアー本店
札幌市北区篠路2条5丁目10−1
2024年5月27日リニューアルオープン。
富良野産、江別産など、地元野菜が豊富。「とうきび98円」の前には皮入れの箱。売り場で皮を大胆に剥き何本もまとめ買いしている。地元ならではの買い方。大阪ではとうもろこしの価格は高いし、1本ずつラップに包まれていることが多い。
鮮魚も生ホッケ、ほや、ソイ、フクラギ、ハッカクなど、北海道ならではの魚が丸もので並んでいる。お客さんも鮮魚を目的で来店しているようで真剣に選んでいる。

・外の皮入れの箱


●ラッキー 篠路店
札幌市北区篠路3条4丁目1−34
駐車場を共有する敷地内の専門店数も多い。ラッキーの店内には100円ショップ、薬局。日常の食生活には充分な食材の他、冷凍食品の種類も豊富だし、北海道銘菓などここへ来たら全て揃うのではないだろうか。どこのラッキーにも共通することだが、陳列が美しく、気持ちよく買い物ができる。

・ラッキー 篠路店漬物用品売り場
和日配売り場には糀や味噌を使った漬物が多く並んでいたので、郷土料理として、昔から食べてきたことがよくわかる。今でも家庭で大量に作る食文化が残っているんだ。ここまで漬物用の調味料、容器が一斉に並んでいる売り場は久々に見た。




●マンボウ
札幌市西区西野2条6丁目3
スーパーマーケットではなく訳あり商品が並ぶ食品店。しかし「食品」を購入する場として、朝から駐車場には車がいっぱいで人の出入りも多い。賞味期限が1ヶ月後の味噌、キズあり新物サンマ5尾199円など、手書きで安い理由が書かれているので、納得をして商品を買うお客さんが多いのだろう。


●ラッキー西山店
札幌市西区西野8条8丁目2−46
戸建ての整備された住宅地にある小ぶりの店舗。給茶器のある休憩場も用意されているし、1本売りの長ネギなど、フェイス少なく多くのアイテムが並ぶ。セルフレジのみだがお客は慣れた様子で商品通しも会計もスムーズ。年齢の高そうなお客さんも、セルフレジしかないとなると、スーパーに寄り添い適応するように努めるのだと思う。このエリアには無くてはならないスーパーマーケットであることがわかる。


●コープさっぽろ 新さっぽろ店
札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3−3 BiVi新さっぽろ
新さっぽろ駅直結BiVi新さっぽろ1階。商業施設内の配置のためか、居抜きのような変則的な売り場配置で、既存のスーパーでの買い物に慣れているお客さんは、買いにくく感じるかも。しかし、オフィスのランチ需要にも合わせたような、個食対応の惣菜やサラダが並び、店舗デザインもわざとモダンな雰囲気にしているのかもしれない。




●ダイイチ すすきの店

札幌市中央区南4条西4丁目1番地1 COCONO SUSUKINO B2F
地下鉄南北線「すすきの」駅直結、以前は百貨店があった場所に出来た商業施設の地下に出店。階上にはお土産店・飲食店が入っているが、惣菜、生鮮品がここまで沢山並ぶ店は、観光客、通勤客にもありがたいだろう。地下と言っても、開放的な空間になっており、通路も売り場も広い。10年前、旭川のダイイチ旭町店にて「セブンプレミアム商品がお求めいただけるようになりました」のポスターが張られていたことを覚えている。当時よりも多くのセブンプレミアム商品が並んでいた。




●ダイイチ 平岸店
札幌市豊平区平岸1条12丁目1番35号
ダイイチ すすきの店以上に売り場面積が広く、より生鮮品が充実している。10年前に買い物をした旭川のダイイチより洗練された印象。


●北海市場 山鼻店
札幌市中央区南22条西7丁目1−23 アクロスプラザ南22条
北海市場 屯田店と同様、売り場は暗いトーンで天井には造花のツタが張り巡らせているから、これが北海市場の共通デザインなのね。肉、魚だけでなく、ドライグロサリー売り場は、カルディとジュピターと成城石井が混じったような珍しい商品がぎっしり並ぶ。


●コープさっぽろ やまはな店

札幌市中央区南22条西10丁目1−1
2階に「無印良品」の店舗があり、来店動機に繋がるだろう。
焼き鮭の入ったお弁当は580円。低価格をウリにしているお弁当を見慣れていただけに、高く思えるがご飯の量は160gという手頃な分量で、鮭の切り身の厚みと副菜の品質、品数は、食べたら納得できる価格なのではないか。
・魚屋の脂ののった焼き鮭弁当

・コープさっぽろ製氷機の氷を入れるビニール袋
保冷のため付ける氷の袋はペラペラの場合が多いが、この店ではしっかりしたビニール袋を用意されていた。このような部分が生協への信頼に繋がる。


●スーパーアークス 山鼻店
札幌市中央区南12条西11丁目2−10  
本部店舗。牛肉も、握り寿司も、アイテム数も多く買って帰りたくなるクオリティの商品が揃っている。年季の入った店舗のようだが、陳列も美しく気持ちよく買い物ができる。


●ラルズマート 伏見店
札幌市中央区南18条西17丁目1−1
周辺にはマンションが多く、100円ショップ、クリニック、美容院など、昔から地域の中心となってきたことがわかる。刺身の盛り合わせは品質が良く、盛り付けも美しくお買い得に思える。


●キテネ食品館月寒店(全日食チェーン)
札幌市豊平区月寒東3条4丁目2−6
鮮魚売り場の鮮度が良く地場魚の種類も豊富。お客さんは店員に筋子の買い時など相談をしていたので、鮮魚を買うならここと決めている様子。訳あり人参袋に詰め放題108円、白ねぎの先の部分だけを一抱えもあるような大束で30円、下の部分を100円などなど、業務用客も多いのではと思われる品揃え。

 

●まいばすけっと月寒中央通4丁目店
札幌市豊平区月寒中央通4丁目4−30
大阪には無い「まいばすけっと」北海道にはあるのね!と買い物をした。若い世代がコンビニ代わりに使っていた。東京ではひとつの商店街に何軒も出店しているし、マンションの1階のテナントがまいばすけっとになっているのを見て、1日どれぐらいのお客さんが来店したら成り立つ業態なんだろうと思ったものだ。大阪にも生鮮コンビニ業態はあるが、やはりまいばすけっとの充実度には及ばない。高齢社会にはまいばすけっとが必需品になるだろう。


昨今、東京、大阪など都心部のスーパーマーケットは、惣菜の種類や価格が話題になることも多く、惣菜合戦が繰り広げられている。札幌のスーパーマーケットは、むしろ鮮魚、野菜が充実しているスーパーマーケットに来店客も多く賑わっていた。生産地が近く、素材をシンプルに茹でる、焼く、煮るという簡単調理をするだけで美味しいことが認識されているから鮮度重視になるのだろう。

久々の札幌では、話題となっているスーパーマーケットでも買い物をした。消費者は、お買い得な品を求めて、プロの料理人が業務用食材を仕入れていたような店にまで、車で買い込みに行くようになった。不景気だからマスコミで取り上げられる目立つスーパーマーケットはインパクトがある。

しかし、地域の食を支えてきた、昔からのスーパーマーケットは、基本の売り場ができており、品質と価格のバランスが取れた安定した買い物ができる。地味なようではあるが、それがスーパーマーケットの姿ではないかとしみじみ思った。



コメント

大阪のスーパーといえば「万代」でしょう!

2024年12月13日 | スーパーマーケット

NHK大阪「かんさい熱視線」の取材協力をした。番組中では、関西スーパー中央店(本部店舗)でロケをさせてもらった。近田アナウンサーがお客さんとなり、主婦っとサーベイ2人で賢く買い物をする方法をお伝えした。店内は「スーパーマーケットの教科書」らしい完璧な売り場になっており、お客にも店にもありがたい関連販売もご紹介させてもらった。番組の構成上、使われていなかったけれど。大変お世話になりました。

***************************************************

~かんさい熱視線 競争激化!関西・スーパーマーケット 暮らしへの影響は?
【総合・全国】12/14(土)午前5:10~5:37  ※1週間のNHKプラス配信あり
【NHKワールド・プレミアム】12/21(土)午前5:15~5:42
 

公式サイトより
~かんさい熱視線 競争激化!関西・スーパーマーケット 暮らしへの影響は?
11/1(金) 午後7:30-午後7:57
NHK+配信
https://plus.nhk.jp/watch/st/270_g1_2024110136199?cid=jp-X4X48GXNX2
配信期限 :11/15(金) 午後7:57 まで終了

かんさい熱視線公式サイト
止まらない値上げや物価高で、家計が厳しさを増すいま、暮らしを支えるスーパーマーケットに変化が起きている。全国各地の大手スーパーが続々と関西に進出し、競争が激しさを増しているのだ。各スーパーはどのように差別化を図ろうとしているのか?在阪スーパーの行く末は?そして、私たちにできる賢い買い物とは?番組では関西にあるスーパーの最新事情を取材。過熱する競争の先に何があるのか、将来的な暮らしへの影響を考える。
*******************************************

番組では、在阪スーパーの例として万代は登場していなかったが、私達は「そりゃ~万代でしょう!!」と思っている。

 

10月末、万代門真幸福町店、イオンスタイル古川橋駅前店、Foods Market satake コア古川橋店のスーパーマーケットで買い物をした。

●イオンスタイル古川橋駅前店(門真市)
2023年11月1日 リニューアルオープン。
京阪本線古川橋駅目の前。門真の運転試験場への最寄り駅としても知られており、駅周辺の大きな施設はパナソニック関連。戸建ての住宅も多い。40年前ダイエーGMSとして作られ、その後イオンとなり、昨年「そよら古川橋駅前」としてリニューアルオープン。本屋、100円ショップ、衣料品店、贈答品用の菓子店、眼鏡店、クリニック、スポーツジムなど、生活拠点となる施設ができている。キーテナントとして「イオンスタイル古川橋駅前店」食品売り場は通路も売り場も広く、40年前のGMSの食品売り場をそのまま活かしながら改装を続けてきたのだなぁ、と想像できる。古川橋駅の利用者にはなくなてはならない買い物の場として、「そよら」業態はありがたい存在だろう。食品売り場はイオンらしいそつのない売り場ではあるが、面白みはない。


●Foods Market satake コア古川橋店(門真市)
2024年3月リニューアルオープン。
京阪本線古川橋駅 高架下「ステーションモールコア古川橋」内。「佐竹」は近頃「業務スーパー TAKENOKO」として店舗数も増え、野菜が良い業務スーパーとして評価も高い。Foods Market satake業態の佐竹は青果物だけでなく、鮮魚売り場も買い物客で賑わっていた。サンマ中サイズ5尾500円と今シーズンの大阪ではみかけない底値。カレイの煮付け用、ごまさば切り身、鯛切り身など、次々カゴに入れられていた。鮮魚の良い店として、馴染み客が定着しているのだろう。特に高齢のお客さんは鮮魚、そして買い回りしやすい広さがありがたいご様子。

●万代門真幸福町店(門真市)
2024年7月30日オープン。
京阪本線古川橋駅から徒歩約5分。売場面積は約370坪と、最近の万代の新店にしてはこぶりの店舗。しかし、どの売り場にも万代らしい、お買い得商品がいっぱい。大型店と同様ベーカリー工房があり、他の万代ではあまり見かけない手間をかけていることがわかる
「4種入りの焼き立てピザ780円」や小分けになった「ビスケット風クロワッサン6枚入り298円」、「クロワッサン・チョコクロワッサンがセットになり11個入り458円」も並ぶ。万代のこだわりてづくりおにぎり198円は10種類以上並び、目移りする。「焼き魚三種弁当(銀タラ、銀鮭、塩サバ)399円」は値札を付け間違ったのではないか、と思うぐらい見た目も美しくボリュームがある。敷いた焼き海苔も魚に合う美味しさでこれは自分で作るよりお得!と思えるスーパーの惣菜ならではの一品。「万代名物三元豚使用ロースかつ豚重299円」は、どの店でも午前中に売り切れる人気商品。「倍盛り万代名物三元豚使用ロースかつ豚重598円」はインパクトがあったが、よく考えるとかつ重299円を2個買っても598円。倍盛りにお得感を出すなら3円でもお安く595円のお値段設定にしないと、万代のお客は満足しないのでは。

・こぶりの店舗

●焼き魚三種弁当(銀タラ、銀鮭、塩サバ)399円

●万代のこだわりてづくりおにぎり

 

~万代(2024年11月)最新店舗~

●万代住之江公園店(大阪市住之江区)
現時点で最新店舗2024年9月17日「アクロスプラザ住之江」オープン(「旧トイザらス・ベビーザらス住之江公園店」跡地)にも買い物に行った。店舗面積7400m2と大型化している万代のなかでも飛びぬけて広い売り場ではないだろうか。確かに通路は広く、商品数は多いが広すぎてしんどいという売り場でなく、いつもの万代で買い物をしている気分になる。よくみると、他の万代では見かけない「バイヤーのおすすめ品」「万代限定商品」も多く並ぶ。柱周りのコーナーには万代では珍しいこだわり商品がズラリ。

「おさかな屋さんの鮨」も広い冷蔵ケースにボリューム満点で売られている。鮮魚売り場では店員さんが店頭でどれだけお得か食べ方も説明しながら甘エビやカニを次々販売している。他のお客もその声に釣られて、また集まる。そこにタイムセール売切りの万代らしい店内放送が流れる「鮮魚は得意なのです。このために転勤してきました!!」広い売り場もこの活気があるとアッという間に人だかりができる。

精肉売り場には「肉の万代」らしく、2週間以上賞味期限のあるブロック肉真空パックも並んでいる。近畿圏外のスーパーマーケットでは、牛肉が並んでいても「高め」商品としての扱いで、牛肉文化と豚肉文化の食文化の違いを明確に感じる。特に万代では、普段の食卓にも気軽に使える価格帯の細切れ肉がお買い得品として並んでいる。「今夜は、肉ちゃちゃっと炒めて簡単にすまそう」という時は細切れの牛肉が並んでいるので、本当に便利でお得。

●アクロスプラザ住之江

●万代住之江公園店

・柱周りのコーナー

万代の公式サイトには、以前は地域に根ざした冷蔵庫と書かれていたが、最近の新店は「地域の大型冷蔵庫」の役割を果たすスーパーマーケットを目指し、と書かれている。10年近く前の万代は日常の買い物に毎日行く近くの万代だっが、最近は週末にもレジカゴ上下いっぱいに買い出しに行くスーパーとして利用しているお客が多い。商品にも幅が出てきたし、ちょっと高品質の商品も万代価格で買えるようになったからではないだろうか。他店で買い物をすると、EDLP(エブリデーロープライス)って万代のことだったんだと改めて気づかされる。

過去万代記事 「万代」の魅力って何でしょう!?

 

コメント

トライアル三昧巡り(福岡県)

2024年05月12日 | スーパーマーケット

福岡県在住のスタジオワーク合同会社上田和久代表に「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」「TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷」「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」「スーパーセンタートライアル宮田店」「TRIAL GO 和白店」「メガセンタートライアル新宮店」「TRIAL GO 戸畑一枝店」「颯香亭 Miyawaka Soukatei」とその周辺のスーパーマーケットをご案内頂いた。

「トライアルホールディングス(HD)は、2024年3月21日に東京証券取引所グロース市場に上場するなど、注目を浴びているスーパーマーケット。大阪にはまだ9店舗しか無いため、大型倉庫型のイメージだったが様々な業態があることを知った。今回買い物に行った「TRIAL GO」のフォーマットは今後、大阪でも増えたらありがたい。2024年5月の現時点のトライアルでお買い物出来たのは、貴重な体験。

買い物カートにタブレット端末とスキャナーを搭載したレジカートは、富田林店(大阪)にてSU-PAY(スーペイ)アプリが使える実験店舗となった時に登録済み。今回福岡でもレジ機能がついたショッピングカート決済をスムーズに便利に使うことができた。しかし、どの店でも最後に店員さんがサッとではあるが、レシートと商品を目視する作業が行われていた。今はやっぱり、完全に人が必要無いとはならないんだ・・・。

●スーパーセンタートライアルアイランドシティ店
福岡市東区の人工島「アイランドシティ」は子育て世帯に人気のあるエリア。近くには、子供連れで利用しやすいホテル、福岡市立こども病院、体育館、劇場、福岡市青果市場もある。24時間営業はありがたいお客さんも多いだろう。レジカートは9時~23時までと制限されている。

レジカートの貸し出し時間は9時~23時まで

 

●TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷(農業観光振興センター)
福岡県宮若市 旧吉川小学校跡
施設は宮若市が保有し、トライアルは連携協定により運営権を保有している形。
(参照:トライアルホールディングス プレリリースより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000043820.html

産直市場のような地元の手芸品・工芸品が並び、農産物などと同時にトライアルの惣菜、お弁当、日用品も揃うので、宮若の住人にも、観光客にも利便性のある店。同じ敷地内には廃校となった旧吉川小学校の校舎棟をリノベーションによりオフィスとして再生し、宮若市AI開発センター(MUSUBU AI)として、トライアルが進める産官学協働・リテールDX拠点がある。社員と見受けられる黒のパンツスーツに白いシャツのシュっとした若い方達が、お昼時にはお弁当を買いに来ていた。トライアルに買い物に来る生活者との近さがある。開発者も町の人達も共通して普段使いをするお店は大切な「場」だと思う。この店舗では顔認証で決済機能も実験中のようだが、今後の進化が楽しみだ。

・TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷(農業観光振興センター)店内
よく見かける農産物直売所の売り場と倉庫っぽいトライアルの売り場が同居している。農産物直売所の商品も「すいすい!レジカート」で会計を済ませることができることは、実験店舗として意味のあることだと思う。




●産地産直レストラン グロッサリア脇田店
旧吉川小学校の体育館「TRIAL GO脇田店」が隣接する施設。「グロッサリア」とは食品を意味する「グロッサリ―」と、イタリアの大衆食堂「トラットリア」を組み合わせたトライアルグループの造語だそうだ。

向かって左は「TRIAL GO脇田店」右は「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」。店内には昔使われていたランドセルがオブジェとして飾られていた。

・産地産直レストラン グロッサリア脇田店 店内
グロッサリアに洋食メニューが並び、熟成肉庫がお客から見える棚に置かれ、美味しそうなパンも次々焼かれていた。パンだけを買いに来ているお客もいた。焼き立てパン屋さんとして日常使いをされているのだろう。


●スーパーセンタートライアル宮田店
2021.10.28にオープン。若宮のお米使用のお弁当が並ぶ他は大阪で買い物に行くトライアルと特に変わってなく、普段通り商品をカートに入れて行く。しかし2021 年 10 月 28 日のニュースリリースによると「どの商品がいつ欠品したか」を店舗のスタッフに情報連携し、商品の発注や補充業務に活用できる「AI冷蔵ショーケース」が付けられケース上部のAIカメラなどで商品の状態を把握できる什器のようだ。こうして、お客にはわからないところで、最新の技術を売り場に活かしているのだろう。


●TRIAL GO 和白店
マンションが立ち並ぶ車の出入りもしやすい道路沿いに建つ。コンビニ型よりも売り場面積は広く商品数も多い。広すぎず、狭すぎず、通路も広く、カートを押しての買い物もしやすい。

・TRIAL GO 和白店 自動値下げ
「自動値下げ」機能とは、惣菜類の売れ行きと過去のデータを踏まえてAIが売れ残りを判断。値下げが自動化されているそうだ。バーコードの情報は変更され商品に貼付された値札は変わらないがリーダーで読み取ると値下げされた金額となる。

4月18日午前9時過ぎに買い物に行った。惣菜売り場には自動値下げ対象商品のシールが貼られた惣菜が並ぶ。「加工日24.4.18 8時」「消費期限24.4.19日4時」のシールが貼ってある。モニターには「レジにて自動で下がります 4月18日午前10時まで→50%オフ」の自動値下げ対象商品の割引が表示されている。ということは、作って1時間しか経っていないコロッケを、作って2時間後まで50%オフで販売。これは何の実験なのか!?


自動値引きは、スーパーとして効率化になるし、お客にとっても良い面もある。店員さんが値引きシールを貼る作業をみつけると、近くをウロウロするお客の姿を見かけることもあるが、あまり気持ちがいいものではない。それが無くなる。また20%引きの商品の上に30%引き、50%引きと値引きシールが何重にも貼られた惣菜はきれいに見えないが、それも無くなる。

●メガセンタートライアル新宮店
2019年4月19日オープン。前回2019年6月に買い物に行った時に、買い物カートにタブレット端末とスキャナーが搭載されているレジカート「スマートショッピングカート」を初めて見た。あれから5年実験店舗の結果を経て今では全国のトライアルの多くの店舗で使えるようになった。この店は、当時から商品数が多く、商品の並べ方も買いやすく、とても好感の持てる店舗だった。これがトライアルなのか!と驚いた。今回も丁寧な商品作りに沢山の驚きがあった。牛肉切り落としの下にはドリップシートが敷かれている注意書きPOPがあり、佐賀牛ステーキのパックラベルには加工した担当者の名前を「〇〇が作成しました」との表示があった。自動化で効率最優先のイメージだが、このような担当者名には「職人」も大切にしているのだと感じられた。


・メガセンタートライアル新宮店店内
商品は整然と並べられている。お客が買いやすいと同時に、AIカメラで認識する時のためでもあるのだろうな。


●TRIAL GO 戸畑一枝店

元デイリーヤマザキだったこともあり、年配客もコンビニ使いのように、気軽に利用している姿が見受けられた。和日配、洋日配は手頃な価格で並び、菓子や調味料、袋入りのカット野菜、冷凍食品、日雑品も日常生活には困らない良く考えられた商品が並んでいる。惣菜は近隣の店舗から運んで来ているようで、平台にはお弁当、小ぶりのお弁当、おかず、おにぎりなど、少量ずつ多くのアイテムが並ぶ。例え家に冷蔵庫を置かない主義の人でもここで毎日買い物をすることで生活に困らないのではと思うほど。

 

颯香亭 Miyawaka Soukatei
夕食は「トライアル三昧巡り」の締めくくりに相応しいレストラン「颯香亭 Miyawaka Soukatei」にて。トライアルホールディングスは2020年宮若市リテールAI技術開発拠点の開設等に関する連携協定を締結。「リモートワークタウン ムスブ宮若」は市民・行政・民間事業者が協働して開設する国内初のリテールAI開発拠点として、旧小学校や中学校をリノベした施設が多く造られている。また、地域共生「食」「住」というテーマで「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」のようなカジュアルなレストランもあれば、今回夕食の場となった本格フレンチレストラン「颯香亭 Miyawaka Soukatei」もある。

トライアルと宮若の施設紹介
https://www.trial-net.co.jp/remoteworktown/

「颯香亭 Miyawaka Soukatei」は、2021年7月5日に福岡県宮若市にグランドオープン。金丸建博シェフは福岡市香椎で17年間フレンチのお店を続けて来られたのだが、トライアルカンパニーから“食のプロジェクトを一緒にやりませんか”との申し出を受け、宮若市に移転し、宮若エリアの魅力を伝えるお取組みを始められたそうだ。自然の景色を活かした建物は、外観の石壁も屋根も田園風景に美しく馴染んでいる。(WEBマガジンUMARABI参照https://umaga.net/shop/2176/)


●颯香亭 Miyawaka Soukateiレストラン内
一歩建物に入ると高い天井には、古民家の柱、梁を移築した空間が広がっている。食事の前にシェフから食品庫・お庭をご案内頂く。季節の食材をあますことなく、野菜や花、野草をピクルスや塩漬けにして封じ込まれた瓶が美しく棚に並ぶ。庭の畑で育てられた野菜や花は摘まれ、お皿の上で味わい深い風味の食材となって現れる。個室の窓からは、自然光が注ぎ、夕方から夜の闇に向かって美しい絵のよう。

●颯香亭 Miyawaka Soukateiお料理
マダムがお料理をテーブルに運んでくださるたびに感嘆の声があがる。この季節らしい翠の美しいお料理。どこからこの形になるのだろうか?素材は何だろう?檜の蒸留水ゼリー、薪で焼いたアスパラと乾燥させたアスパラ、葉を食べる品種のブロッコリー、添えてある味噌は日田市の鮎醤、玉ねぎのレースなどなど。お料理の説明をお聞きしてから食べても、解明しきれない。耳で聞き、目で見、頭で想像したのとは違う口腔内に広がるもの。芸術品を頂いているようなお皿の数々だった。詳しく知りたい方は、ご案内下さった上田さんが書かれたfood104 magazineのnoteをお読みください。https://note.com/food104/n/ne0820b6ea08b

地方再生の政策のひとつとして、市民・行政・民間事業者が協働して開設するリテールAI開発や研究施設の話題を目にすることが多くなった。トライアルの共創結果は実装され、トライアルの最新ニュースとして日々流れてくる。今回、研究開発施設を視察した訳ではなく、現場で活かされているトライアルの小売り店頭で最新を体感することができた。特にTRIAL GOの小型店舗業態には将来性を感じる。今後身近なトライアルでも AI開発の結果を実感できる楽しみが増えた。






 

コメント

八食センター(青森県八戸市)

2024年03月04日 | スーパーマーケット

八戸えんぶり
2024年2月20日・21日、八戸のえんぶりが開催された。「八戸えんぶりと食・酒を極める旅」に参加した。「八戸えんぶり」は豊作を祈願する800年以上続く伝統行事。4年ぶりの通常開催ということで、39組のえんぶり組が町中で舞っていた。


お庭えんぶり
明治時代に建てられた文化財の建物で、いわれなどの解説を受けながら、今年の代表が演じるえんぶりを観ることができた。組ごとに口伝で継承されているそうで、スートリーは同じでも穏やかな節回しや動きは組ごとで少しずつ違う。

翌日2月21日は八戸ブックセンター、八食センターに寄り帰途に着く

八戸ブックセンター
市が運営する公共の本屋。堅苦しくないが、文化発信拠点として、一日中居ることができる空間。【ギャラリー展】では、八戸出身の羽仁もと子生誕150年記念「羽仁もと子とわれらの研究室」開催中。コンパクトなスペースに展示内容は素晴らしく、故郷での女学校時代の姿から始まり、東京での活動をわかりやすくまとめられていた。



八食センター
1980年に郊外型食品市場としてオープン。その後改装を重ね、進化していることが感じられる施設。八戸の中心街から八食センター行き、八戸駅へのバスが運行されているので、東北新幹線利用客にも便利。

鮮魚や塩干物を扱う「市場」にありがちな臭さもなく、鮮度感を演出しながらも、整然と陳列され清潔さを感じる。

八戸といえば南部せんべい。せんべい汁用のせんべいも沢山並ぶ

飲食ができる休憩スペースには「イカの水揚げ日本一」を象る可愛いイカの椅子



八戸市の菓子製造販売「しんぼり」の新業態「BEILAB」。「チョコQ助」が大人気になったようで、「プレミアムチョコQ助」も並んでいた。店内各商品一人2個までの個数制限もしている程売れている。ここでしか買えない商品が並ぶ新店舗が入店していると、市街地から少し離れていても八食センターに買い物に来る動機になる。

購入したのは、甘いとしょっぱいが混じる不思議なおつまみ。


オシャレな洋菓子店には焼き立てアップルパイも売られている


料理道場
プロが教える料理教室を2001年から実施している。市場の中では他にも子供向けの読み聞かせ劇場などたくさんのイベントを開催されている。単発ではなく長きに亘り継続され、人気のイベントになっていることに感心する。


七厘村
八食センター内には、美味しそうな食材が満載。この食材を焼いて食べることができる利用料が400円とはお得。八戸の中心街を歩いていても、八食センターもまだまだインバウンド客が少ないように思った。伝統食も、話題のお菓子も、鮮度のいい魚介類も買うことができるし食べることができる施設。今後、もっと八戸をアピールすることにより、この市場なら国内外のお客に喜んでもらえる施設だと思った。



コメント

2023年12月東京スーパーマーケット巡り

2024年01月07日 | スーパーマーケット

昨年12月初旬上京。数店舗のスーパーマーケットで買い物をした。日中、私鉄住宅地駅の乗降客が高齢者ばかりでなく、若い世代など幅広い年齢層が多いことを実感。スーツ姿の外国人男性が買い物カゴに商品を入れている姿など、大阪では見かけないなぁ~と眺めた。

●スーパーバリュー 等々力店
2023年7月12日にリニューアルオープン。青果はアキダイ・肉はロピア。コンパクトな店内にアキダイ、ロピアの得意とする商品が並ぶ。「いい店です!」私達の「いい店」というのは買い物メモを持たずに来店し、店内のお買い得商品をカゴに入れたら、2日分ぐらいの食料の買い出しができるということ。入口には「じゃがいも詰め放題100円」と安い!のアピールにインパクトがあるし、白菜6分の1カット78円、ブロッコリー128円、大根98円、春菊100円などは鮮度もいい。平日でも生本鮪のブーメラン、1パック2900円~3000円が数多く並び、ロピアの看板商品であることがよくわかる。精肉売り場のローストビーフ用は黒毛和牛100g550円、適霜牛(交雑種)399円と牛肉文化の大阪と同等の値頃感のある商品が並んでいる。私達は、ラム肉を買う目的でロピアに行くことがある。ロピアのラム肉の質の高さによって、ラム肉料理のレパートリーが広がり、ラム肉は身近な食材となった。この店でもラムチョップ用、焼肉用、切り落としなど、アイテム数が多い。惣菜は大容量品が多い。デイリーに使う小型店舗では買いにくく感じるお客もいるのではないだろうか。

関西に出店しているロピアは駅直結、ショッピングセンターのキーテナント、ホームセンター内、狭い面積の居抜きなど、変幻自在に店を造ってきている。スーパーバリュー 等々力店のように、住宅地の路面店にもこのような個性のはっきりした店舗が出来るなら、大阪にも可能な立地は沢山あると感じた。


●ピーコックストア 自由が丘 デュ アオーネ店

大阪では消えてしまった大丸ピーコックの高級イメージが残っている。イオンの商品もいい感じで並んでいるから、これは便利。ピーコックと言えば、第1号店大阪府枚方市香里ヶ丘に昭和35年にオープン。その後建て替え、現在は「KOHYO香里ヶ丘店」として営業をしている。「ピーコック」が無くなった時には寂しくも感じた。ワークショップのコーナーが店の中心に作られ鏡張りの天井は広く感じる。真鱈1尾9000円でドンと売られており、精肉も高質な商品が並ぶ。日常使いをする野菜はイオンの値頃感ある価格で並び、バランスの良い店で好感を持つ。このような店なら、わざわざ地下1階に降りて行くことも、面倒に感じないだろう。


●オーケー 銀座店

店内に入ると、ここが銀座の地であることを忘れてしまう。「高品質・Everyday Low Price」のディスカウントストアらしい背の高い商品棚が続き、商品と価格しか見るところのない無駄のない造り。どこに出店しても、まさにオーケーワールド。オーケーはこの型で、大阪に来るんだな。


●日進ワールドデリカテッセン

2006年(18年前)に買い物に行ったときには、大容量の業務用が中心で、全てポーションが大きかった。今回久々の買い物。「外国人御用達のスーパー」と公式サイトでも語っているように、ワニ肉やうさぎ肉、クリスマス用のターキーなど、このお店ならではの食材が並ぶ。以前は珍しい商品を眺めるだけだったが、今回は買いやすい小容量パック品も並び欲しい商品が沢山目に入ってきた。ソーセージには1Fコーナースタンドで販売しているホットドッグ用のソーセージであることがわかるPOPも付いている。料理好きの一般客も家庭で凝った料理を作るようになり、あらゆるお国料理の香辛料・素材も揃っているから利用されることも増えたのだろう。冷蔵ケースの品々を見ながら、この食材でどのような料理が作れるだろうか、と妄想した。


・西洋野菜(リーキなど)も並ぶ
冷蔵ケースに売っている肉・ソーセージ類と相性のいい野菜が同時に買えるのはありがたい。


●1Fコーナースタンド
『ホットドッグ』や「お弁当・お惣菜大賞2023」のパン部門で優秀賞を受賞した『コンビーフとチェダーチーズの焼きサンド』メニュー。のぼりと共に店の前を通る一般客へのアピールもバッチリ!

●オンラインで注文。
日進の包装紙は、オシャレで贈答品にも使える。


コメント

プティピカール茨木店(イオンスタイル茨木)

2023年12月01日 | スーパーマーケット

2023年6月改装。2001年マイカル茨木オープン時には、サティとビブレ両方の食品売り場に買い物に来たなぁ~としみじみ外観を眺めた。22年前になる。その後、何度か名称が変わり、改装を重ね、今回イオンスタイル茨木リニューアルオープンでは、冷凍食品売場に力を入れた売り場となった。ピカール商品が関西初に並ぶと知り買い物に行った。

【Picard(ピカール)】
ピカールとはフランスの冷凍食品専門店。17年前旅先のパリで何軒か見かけ、キッチン付きのアパートメントのオーブンで焼いて食べた。コレが冷凍食品なんだ!とご馳走になる完成度に驚いた。日本でも買いたいと思っていたところ、7年前イオンサヴールが東京でピカールが並ぶ路面店をオープン。その後関東、愛知、福岡のイオンの冷凍食品売り場にも「プティピカール」として買えるようになった。オンラインでも購入可能となり何度か注文した。

●イオンスタイル茨木1階冷凍食品売り場

 

●イオンスタイル茨木Picardのロゴ入りの冷凍ケース
ピカールは売り場内7ケース。枠にロゴマーク。商品を実際に眺めながら選べるのは、やっぱり、嬉しい。


●今晩食べるために買おうと選び始めた
買う時には注意が必要。日本の冷凍食品は電子レンジでチンが主流の簡便商品として慣れている。しかしピカールの冷凍食品は、オーブン・電子レンジ・フランパン・冷蔵庫で自然解凍と、調理方法がさまざま。美味しそう!食べたいという気持優先で選ぶと加熱時間25分~50分というオーブン調理品ばかりになってしまった。欧米程大きくない日本のオーブンでは庫内に入る数が限られ、ピカールの温かい品を何品も並べることができなくなる。半調理品として手助けをしてくれているピカールの冷凍食品だが、食卓にご馳走を並べようと思うと段取りを考える必要がある。

ピカールサイトのオンライン購入ではオーブン、自然解凍など「おいしい調理方法」が書かれているので冷静になり調理段取りを考えながら商品選択ができる。

箱入り商品は結構嵩張る。届くまでに冷凍庫のスペース確保も必須。

 

【選んだ商品】

●トマトとモッツァレラチーズのミニパニーニ バジルソース
定価 ¥1,399

【原材料】
小麦粉、セミドライトマト、植物油脂、ナチュラルチーズ(乳成分を含む)、バジル、砂糖、アーモンドパウダー、ジャガイモフレーク、酵母、食塩、にんにくピューレー、でん粉、そら豆粉、タイム、アセロラパウダー、ローズマリー、黒コショウ、白コショウ、コリアンダー、グリーンペッパー、ピンクペッパー

【おいしい調理方法】
電子レンジ 600W 約2分40秒又はオーブン 180℃ 約12分


電子レンジ温め調理も可だが、書かれているようにトレイのままオーブンに入れ、約12分加熱した。セミドライトマトが利いて、チーズが溶け、前菜カテゴリーに入っているが日本人には朝食、昼食にもなりそう。



●サーモンフィレ 大麦、キヌア、緑の野菜ピューレ添え
定価 ¥1,299

【原材料】
タイセイヨウサケ、ブロッコリー、キヌア、大麦、そら豆、味付けセミドライトマト(トマト、植物油脂、食塩、にんにく、オレガノ、マジョラム、パセリ)、植物油脂、じゃがいも、クリーム(乳成分を含む)、エシャロット、豆繊維、フランボワーズ、コリアンダー、食塩、ライム果汁、赤玉ねぎ、パセリ、レモン果汁、ニンニク、チャイブ、香辛料、米粉、黒ゴマ

【おいしい調理方法】
電子レンジ 600W 約8分30秒

紙トレイに紙の蓋が付いているので、電子レンジ約8分30秒加熱。緑の野菜のピューレやキヌア大麦の付け合わせは非日常感が増す。


●野菜のマスタードクリームソテー

定価¥648

【原材料】
フライドポテト[ジャガイモ、植物油脂、ぶどう糖(小麦を含む)]、サヤインゲン、クリーム(乳成分を含む)、マッシュルーム、グリルオニオン、バター、粒入りマスタード、米でん粉、ディジョンマスタード、食塩、パセリ、白こしょう/酸味料

【おいしい調理方法】
電子レンジ 600W 7分での調理も可。オーブンの場合、180℃ 45分。

『内袋から取り出し、大さじ2杯の水を加えます。クッキングシートで覆い、天板に載せ、中段で約45分焼きます。水が容器から漏れ出る場合がありますので、必ずアルミホイルの上で水を加えてください。耐熱トレーを使用しておりますが、オーブンの温度を200℃以上にしないでください。』と注意書きあり。大さじ2杯の水!?を加えるのは、天火加熱でもしっとり出来上がるための一工夫だと思うが、要領を得るまではわかりにくく感じるかも。一度作ったら慣れる。クリームとマスタードのバランスも良く、食材それぞれをはっきり味うことができ、ボリュームもあって副菜として高評価。


●リンゴの薄焼きタルト

定価¥999

【原材料】
りんご、タルト生地[小麦粉、バター(乳成分を含む)、食塩]、バター、砂糖、シナモン

【おいしい調理方法】
オーブン 180℃ 約15分
シンプルに酸味の利いたりんごが美味しい。


●パイシート 2枚入り
定価¥999

【原材料】
小麦粉、バター(乳成分を含む)、食塩

直径30cmのパイシートが2枚入っている。


伸ばす必要なくそのまま使える。


ミートパイを作った
4分の1にカットし、ミートソースを包むだけ。


バターの風味、パイのサクサク感、層の持ちあがり具合など、パイシート2枚で食べ応えのある8個のパイが出来る。パイを焼く時は生地から作らなくてもこれで大満足。


ピカールの冷凍食品は前菜、主菜、副菜、デザートまで楽しく揃えることができる。珍しい海外の食材も調理済みで食べることができるから楽しい。オーブン利用と書かれているメニューも、日本の性能の良いオーブントースターを使ったら、オーブンとトースター併用で食卓に数多く並べることができるだろう。

味付けはフランスの食材、香辛料の美味しさに感心する品も多い。しかし人により逆に馴染みの無さに、好き嫌いが分かれるかもしれない。ピカール商品は、日本の食生活シーンにおいて、ハレの日の洋食ご馳走のメニューではないだろうか。カテゴリーの「野菜」や「前菜」の中には副菜の一品として使える物もある。

日常の食生活の場合、主菜は生鮮品の肉を炒め、副菜はピカールを1品をのせることで、食卓に変化をつける楽しみを与えてくれるかも。ピカール商品は、それだけで晩御飯メニューを全て賄うというよりは、生鮮品とピカール冷凍食品の組み合わせにより、食事作りがちょっと楽に、楽しくなると思う。

 

 

 

 

 

コメント

とんだばやしの海老芋

2023年11月26日 | 農産物

里芋大好き!秋が深まると店頭にこげ茶の産毛に包まれた里芋が並ぶ。和食だけでなく洋食、中華にと、料理用途が広いので美味しそうな里芋を見かけると買ってしまう。なかでも「海老芋」好きな「主婦っとサーベイ」伯井・網島に「とんだばやしの海老芋」の収穫体験のお誘いを頂く。11月19日(日)富田林市海老芋振興協議会主催の海老芋収穫体験に参加。

2023年5月GI認証を取得した「とんだばやしの海老芋」。GI認証とは農林水産省が知的財産として保護を図ることを目的に作られた「地理的表示保護制度」。特定の地域を生産地とし、長い年月をかけて確立した品質や社会的な評価を持ち、生産地の気候・風土と深く根付いている農作物に付けられる。

【海老芋とは】
富田林市の西板持地区を中心に栽培され在来種から特に繊維が少ないものを選抜・育成された里芋。親芋から発芽した地下茎に土寄せをして勾玉状になった物が「海老芋」。この育て方に特徴があり海老のような姿になるため「海老芋」と名付けられた。種としては東南アジア原産の「タロイモ」の仲間。


●アーバンファームASAOKAの浅岡農場
ご指導は浅岡 弘二さん。普段の作業では機械を使うがこの日は、芋の位置がわかりやすいように鋤を使いながらご説明くださった。




●ひとつの種芋から育った海老芋
種芋は前年度の孫芋から良い芋を選び、翌年植える。アーバンファームASAOKA浅岡農場は4500株育てるので、5000個近くの芋を大事に保管する。種芋から親芋が育ち、親芋から茎が伸び海老芋と呼んでいる里芋が育つ。その海老芋の周りにもまた里芋が付くのでそれを孫芋と呼ぶ。


●育て方の特徴
育成中4回の土寄せ。土の中で光を求めて芽(地下茎)が曲がる。茎がどの方向に向いているかタイミングを見計らう。この土寄せの仕方が生産者の技の見せどころ。スマート農業が通用しない、感覚で覚える部分もあるが、最近では環境測定でデータを取り見える化にも努めておられる。土壌水分は50%がよく、暑い時期40%になると水を与える。石川の水をふんだんに使えるエリアである西板持地区ということで美味しい海老芋を育てることができる。

【美味しい食べ方】
収穫後2週間~1か月でんぷん質を貯める働きにより美味しくなる。海老芋の3Lサイズは使いやすいサイズとして割烹など高級食材として飲食店に流通している。一般消費者が家庭で使う場合は、小さめの海老芋や孫芋も充分旨味があり、使いやすい。

海老芋
高級食材の海老芋。大切に昆布とかつお出汁のみで、そっと炊いた。舌の先でも潰れそうな柔らかさ。繊維質さえほとんど感じられない。芋が持つ甘みでしっとりなめらか。




●海老芋の孫芋
いつも野菜について教えて頂く東果大阪株式会社の新開茂樹さんに教えて頂いた。『海老芋はヌメリが少なくて他の里芋に比べて皮が薄くひげも少ないのが特徴で、皮と中身の境界部分が曖昧なのですが、その皮際の香りが良いのも特徴なので、正月などに奇麗に炊くときは別ですが、家庭で食べるなら皮はむかずにタワシでこするか包丁でこするようにして、(ゴボウと同じですね)食べるのも美味しいと思います。若干なめらかさは失われますが。』

孫芋は、八百屋さんの店頭、スーパーの野菜売り場でも手に入りやすい。調理しながら里芋にありがちな手が痒くならないのもうれしい。これも新開茂樹さんに教えて頂いた。『手が痒くなるのは水溶性の食物繊維なので、海老芋も他のタロイモ種に比べて少ないから手が痒くなりにくいのではないかと推測します。』

手が痒くなるから、食べたいけれど里芋を使うのがイヤという消費者も多いと思う。苦手な方も海老芋をみつけたら使ってみて。

●こんにゃくと孫芋の煮もの
突起の付いたゴム製手袋で皮をこすって剥いた。

孫芋の衣かつぎ
蒸して塩・山椒味噌を付ける。甘く柔らかいため味付け無しにそのまま食べた。海老芋ならではの風味。


●孫芋の煮っころがし
海老芋そのものが甘いので、煮っころがしでも味付けは甘み控えめが合う。


●海老芋の親芋
役目を終えた大きな親芋。一般に流通することは少ないが、収穫体験ならばこそ使える食材。筋があり芋質はしっかりしている。フライドポテトなど、油と相性がいいとお聞きした。唐揚げをして、カレーパウダーや粉チーズを振っても美味しかった。


●親芋と牛肉のオイスターソース炒め
繊維質がありながら甘みのある食感はマコモタケに似ている。軽く油通しをしてから炒めるとコリコリした食感も楽しめる。


浅岡 弘二さんを質問攻めにしながら、収穫体験をさせて頂いた。土から芋が現れ、夢中で掘り出す作業は、すっかり童心に帰った。軍手の上からでも温かな柔らかい、いい土の匂いにうっとりとしてしまう。土の中からは次々海老芋にくっついて孫芋が出てくる。これで全部と言われても、土の中に手を入れたら、残っている孫芋がまた出てくる。野菜ソムリエプロの荒木優子さんとご一緒させて頂いたのだが、荒木さんはいつまでたっても座り込んで掘り続けていた。孫芋も愛しくなる気持ちがよくわかる。収穫した海老芋、孫芋、親芋は少しずつ友人・知人に説明をしながらおすそ分けをした。それも収穫後の楽しみ。貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

      浅岡弘二さん・伯井・荒木優子さん・網島




コメント

出雲・雲南・松江・米子スーパーマーケット巡り

2023年09月08日 | スーパーマーケット

2023年7月27日・28日買い物に行った。人口も減って行く中、それぞれのお店はどのよう工夫をされているのだろうか。

特に訪ねて行きたかったのは雲南市掛合町波多地区の波多交流センター内の「はたマーケット」。センター内に買い物ができるお店があればいいのに、という地区住民の声を受け営業を続けているお店。ひとつ前のブログ「波多交流センター(はたマーケット)」にUPした。

早朝に大阪を出発したので松江市には9時半に到着。

松江市:「ラパン 母衣町店」「ラパン 上乃木店」「フーズマーケットホック 山代店」「スーパーマーケットひまり 大庭店」

雲南市:「みしまや 雲南三刀屋店」「グッディー 木次店」「波多交流センター(はたマーケット)」

出雲市:「マルイ 浜山通り店」「グッディー 北部店」「アイパルテ東出雲店(白銀屋商店,全日食チェーン)」

米子市:「マックスバリュ JU米子高島屋店」「マルイ 車尾店」「まるごう 東福原店」「Heart Marketマルイ 米子しんまち店」「JA鳥取西部 ふれあい村アスパル」

吉津村:「イオンモール日吉津店」

16店舗で買い物。以前鳥取県、島根県を巡ったのは2005年、あれから18年。

●ラパン 母衣町店(クオリティフーズ ラパン ふくしま)
松江での買い物は18年ぶり。自社ラベルが付いた「レストランの味冷凍食品」は当時珍しく、大阪のスーパーマーケットのこだわりコーナーにも並んでいたが、最近はみかけない。ラパンの冷凍食品売り場には並んでいなかったが、ネットでは扱っているようだ。現在はOEM業務として商品企画・製造を続けている。生鮮品より欧米から輸入されたお菓子や調味料、香辛料の種類も多い。他店に並んでいないドライグロサリーを目的に買いに来るお客様もおられるのだろう。スーパーではあまり見かけない醸造家のワインも並び説明POPを読んでいると買いたくなり早速購入。


●ラパン上乃木店(クオリティフーズ ラパン ふくしま)
ラパンは現在4店舗営業中。以前はスーパーマーケット「ふくしま上乃木店」だった。ラパンに業態変更をしても、近隣の世帯人数の少ないお客様にもコンパクトで買い物をしやすい広さ。焼き立てパンや惣菜目的に来店をしているのではないだろうか。


●フーズマーケットホック 山代店
広い店内には、日常の買い物に困らない商品がずらっと並ぶ。境港産の鮮魚や島根県の斐伊川の養殖鮎の紹介POPもわかりやすい。地元のお盆用のお麩もボリューム陳列されている。地元の農産物が並ぶコーナーは雑然としがちであるが、この店の「しまねの農水産」コーナーは商品がきれいに並ぶ。「家呑み道場」コーナーも出来ているし、休憩所近くには不二家ケーキも並ぶホックカフェがあり、近くのお菓子コーナーには高知県末広のはいからケーキなど、地方のお菓子も並びちょっと楽しくなる。


●スーパーマーケットひまり 大庭店(ヤマダヤ)
隠岐の島町のスーパーマーケットが松江市に出店している。「隠岐島より直送入荷しました!」POPがあるが、この日は境港からの鰯、長崎産の天然ブリ(解凍)が多かった。野菜売り場の商品数も少なく、広い売り場を持て余している印象。


●みしまや 雲南三刀屋店
地元の産直野菜売り場は広く地元の加工食品も並ぶ。贈答用の果物コーナーも商品数が多い。きのこ類や香草野菜やポットハーブなども種類が多く値頃感のある価格で揃っている。菓子売り場が広く、スナック菓子・子供菓子コーナーも商品数が多い。惣菜売り場は「当店手作りのこだわりのお弁当 ご飯はお決まりですか」のPOPと共に並ぶ。1人用の冷やしうどん・そば、天ぷらとうどんのセット品などもあり、商品数も多く選択肢も広い。雑誌コーナーが広く、スーパーマーケットでありながらコンビニエンスの役割も担っているように見えた。

●グッディー 木次店(ウシオ)
三刀屋木次インターを出ると雲南市。グッディーが出雲のスーパーマーケットであり、奥出雲の野菜、出雲から取り寄せた商品も並べていることがアピールされている。入ってすぐの青果物売り場ではカットフルーツが美しく並び野菜の種類も豊富。青果物、惣菜売り場の商品説明が親切で今日帰るなら買って帰りたかった。特に惣菜売り場は滞在時間が長くなった。自家製のタルタルソースや肉団子など原材料や何にこだわりを持って作っているのかなど、よくわかる。自家製台湾カステラの詰め方やチキン南蛮のタルタルソースのトッピングもきれい。美味しそうな地元の和菓子店の菓子類が多く、お土産にも使える。


●マルイ 浜山通り店
広い通路で商品数が多い店内でもすっきりしている。はみ出し陳列もなく、どの棚も整然と商品が前身立体陳列されている。高品質として発売されたロック・フィールドの「 RFFF(ルフフフ)」や「阪急デリカアイ」の冷凍食品も並んでいる。「Shop&Go」専用カートが説明書きと共に設置されているが、私達が買い物をしている間に利用しているお客は見かけなかった。レジが混む時には便利に使われているのだろうか。


●グッディー 北部店(ウシオ)
出雲泊をした2日目。帰途日だから冷蔵品も購入できる。保冷バッグも持参してきたが、発泡スチロールの箱を貰えるなら、とサービスコーナーでお尋ねしたら「魚、肉より、野菜の空き箱がいいですよね」と野菜売り場のバックヤードに探しに行って下さった。手間かけるけれどグッディ―のサービスコーナーだったら受け付けてもらえるかも!?と思った通りの親切な対応をして頂きうれしかった。おかげでウインナーやピザ、チーズなど大阪で見かけない冷蔵商品も無事持ち帰ることができた。滞在時間が長くなったのは、商品に掲示されている紹介POPが多く、読みあぐねていたから。冷蔵ケースのどの商品について語っているのかわかりにくく内容も濃厚。伝えたい気持ちはわからなくもないが、情報溢れ過ぎでは。


●アイパルテ東出雲店(白銀屋商店)
2023年春に開店から21年目にリニューアルオープンしたというNHKの松江放送局の記事を読んだ。電気代見直しのため、冷凍ケースを開放型から蓋付きタイプに入れ替え、惣菜の素材からの見直しや売り場改装をしたと知った。食品売場は「白銀屋(しろかねや)商店街」という名称で個店が連なっているように見える。平日午後でもお客様が多く賑わっている。冷凍食品ケースは蓋付き開閉になったが馴染みのある平台型で、これなら背の高い縦型より選びやすいと思った。惣菜売り場は特に人気があるようだ。税抜きではあるが200円、300円、400円、500円とわかりやすい価格の商品が並ぶ。一押し手作りコロッケは1個130円だが価値のあるほくほくした美味しさ。リニューアルオープンから通算8200個達成のPOPは自信と喜びが伝わって来る。定番棚に並ぶコストコ商品の売り場面積も広く、見慣れた調味料やソース類の大容量商品はインパクトがある。
・外観

・改装後「白銀屋(しろかねや)商店街」という名称にした各売り場

・入れ替えた冷凍庫


・素材から見直したコロッケ
じゃが芋の食感が残り、手作り感がある。肉も美味しく人気商品であることに納得!これは毎日でも買ってしまうだろう。1個130円は安い!

・コロッケ「コロちゃん」


●マックスバリュ JU米子高島屋店
高島屋の前に付いている「JU」とは何の略だろうか!?と調べたら、2020年にジョイアーバンという企業に譲渡されたから。その後屋号を「JU米子高島屋」として営業しているそうだ。駐車場から5階入館口に入ると突然オシャレな家具雑貨の売り場が現れ驚く。階下に降りて行くと、見慣れた地方百貨店かGMSの洋服売り場になる。地下食品売り場は「マックスバリュ」イオンらしい普段のおかずになる食材が揃っている。改装オープンをして1年が経つが、まだまだセルフスキャンレジ「My-Piスキャン」の使い方を教えてもらいながら売り場で買い物をし、支払い方法を教えてもらっているお客様もみかけた。店頭貸し出しの専用末端で商品を通し買い物終了後はかざして清算することができるので、スマホを持たないお客様も利用しやすいように思う。


●マルイ 車尾店
鮮魚売り場には鳥取県産の岩ガキの刺身用、とび魚、白いかなど業種も豊富でボリューム陳列している。普段使いの食材の他、鳥取県のお土産にもなる商品が多く揃っている。


●まるごう 東福原店(丸合)
ドーム型容器に入った小容量シャインマスカットは価格も手頃で、少し食べたい時にありがたい。刺身用に下ろした真あじ、とびうお、下ごしらえ済みのあじなどがきれいなカットで並んでいる。珍しい商品も多く、どの売り場にもこんな食材があれば買いたくなる!という商品が揃っており好感度の高いお店。

遠くからでもわかる「健康&美容コーナー」の表示が目に入った。主通路からでも目立つ薄いピンク地に大きな文字のフォントで「ロカボ」「食物繊維」「プロテイン」「リラックス」「サスティナブル」「有機」「健康系ビスケット」と表示があり切り口別に商品が並ぶ。


●Heart Marketマルイ 米子しんまち店
2014年百貨店天満屋の食品売り場にスーパーマーケット「マルイ」が入った。ブランドの服や靴が並ぶ同じフロア1階に「Heart Marketマルイ」が出店している。階上には、天満屋の宝飾 、美術工芸品売り場、衣料品売り場もある。loftやフィットネスクラブもあるので、食料品を買って帰る時には便利だと思うが同じマルイでも車尾店の商品の充実を見た後だったので物足りない売り場のように感じた。この施設のこの売り場はどのような利用の仕方をされているのか、地元のお客様に尋ねてみたいと思った。


●イオンモール日吉津店(日吉津村)
日吉津村は面積4.2平方キロメートルの日本で4番目に小さい村。米子市三方と海に囲まれている小さな自治体。村には大きな企業があり税収も見込める。ゆるやかながら移住者も増えているという理由にはこのイオンの大型ショッピングモールが至近距離にあるという理由もあるだろう。モール内には専門店、映画館だけでなく、学童保育所、献血ルームなども入っており、イオンモールが街になっている。夏休みということもあり、子供連れの家族や学生で館内はどこも賑わいがあった。道幅の狭い道路を渡ると米子市のJA鳥取の直売所があり、鮮度のいい鮮魚も販売しているので買い物に便利だろう。

●JA鳥取西部 ふれあい村アスパル
「鳥取西部のおいしい集合」というコンセプトで青果物、切り花、花の苗以外、鮮魚、精肉、も揃っている。「境港産 シロイカ(ケンサキイカ)刺身用」を氷に包んで持ち帰り、着いたらすぐに炒め柚子胡椒で食べた。海の幸も農産物も豊富なエリアであることがわかる。


「主婦っとサーベイ」のフィールドワークには10年、20年後、車で気軽に買い物に行けなくなった時どのような「食」の提供を受けることができるのだろうか。その時スーパーマーケットに何を期待するのか、何を望むのかもひとつのテーマ。

1泊2日で16店舗の店で買い物をした。少子高齢化が進む島根県、鳥取県のスーパーマーケットを巡り、売り場面積が広過ぎるのではと感じた。面積㎡を見ると500坪前後なので決してスーパーセンターのように大き過ぎる店舗ではないのだが。もはや従来型のスーパーマーケットでは、売り場を持て余しているのではないかな。お客様が少なく寂しいお店が多かった。棚の商品は前身立体陳列で美しく並んでいる。それはもしかしたらお客様が近寄っていないから、触れていないから商品の乱れがないのではないか?と考えてしまうぐらい。広い通路はカートを押しやすく、危険な突き出し陳列もない。スーパーマーケットの見本と言えるぐらい本当に買い物がしやすい陳列になっている。曜日、時間帯にもよるだろうが、お客はめざす目的の商品を買うことに精一杯で主通路しか歩いていないのではないだろうか。広い売り場の奥まで行っても、これと言って楽しい売り場が展開されているわけでもないし。


広い売り場を活かし「アイパルテ東出雲店」のように思い切った改装をするか?「まるごう 東福原店」のように目新しい商品の切り口で棚を変えるか?

私達もシルバー世代に入ってきた。どんな商品陳列にしてくれると疲れも忘れてテンション高くお買い物をできるのだろうか。






 

コメント

はたマーケット(雲南市波多交流センター内)

2023年08月31日 | スーパーマーケット


「主婦っとサーベイ」フィールドワークには『10年、20年後、車で気軽に買い物に行けなくなった時私達にはどのような「食」の提供を受ける「場」があるのだろうか』もテーマのひとつである。

7月下旬に出雲・雲南・松江・米子スーパーマーケット巡りに行ったのだが、出雲地方に行く時にはお訪ねしたいと思っていた雲南市掛合町波多地区の波多交流センター内「はたマーケット」に2023年7月27日伺った。

波多コミュニティー協議会は人口が減ることで高齢化率が高くなることを認識し、各種団体も含め1982年(41年前)自治会から改編された。地域づくりビジョンを自分ごととして話合いの場を重ねてこられた。防災、買い物、交通、産業、交流など、ひとつひとつの困りごとを解決。その中、センター内に買い物ができるお店があれば、という地区住民の声を受け2014年から「はたマーケット」を運営。

物流は全日食チェーンから受けていることは事前に知っていたが、実際どのような売り場になっているのか買い物に行きたい!と思っていた。

●波多交流センター(2008年廃校 旧波多小学校校舎)
外観は改装中であったが、はたマーケットは営業中の札があったので施設内にお寄りした。

●閉校した小学校のグラウンド

●波多交流センター内 はたマーケット
【頂いた資料より】

・売り場面積:約50平方メートル
・取り扱い品目:現在800品目程度(オープン当時1000品目)
・利用者数:1日平均30人(平成30年度)
・販売価格:大手スーパー並みの価格

●入り口
靴を脱いでスリッパに履き替える。靴は下駄箱に。学校そのまま。カートもある。


●バーコード決済
さまざまなバーコード決済が使える。現金を引き出さないでも使えるから慣れたら便利に思える。レジの現金管理もしやすいだろう。


●茶房はたつみ
運動のマシーン、マッサージチェア、お茶ができるテーブルの休憩場もある


●衣料品
日常着、下着も販売されている。

●食品売り場
コンパクトな売り場でありながら、日常に必要な品や楽しくなるお菓子も並ぶ。カテゴリーごとに、わかりやすく手に取りやすく並んでいる。来館する住民の声が届いている品揃えであることが感じられた。利用客の活気も感じられる棚。


●くらし良好商品
商品の供給は全日本食品株式会社(全日食チェーン)。全日食チェーンは2021年にオール日本スーパーマーケット協会に加盟したことで「くらし良好」の商品も並び選択肢が広がっただろう。

●冷蔵帯の商品
地域内の交通手段「たすけ愛号」を無料運行されているので、日常の食生活に欠かせない冷蔵品の牛乳・ヨーグルトや豆腐、ハム類も買いに来ることができる。

●一般食品
使い慣れた調味料の他、新商品のお菓子も揃っている。自分で棚を眺めながら選ぶことはいくつになっても楽しく、テンションがあがるものだ。

●交流センター内の掲示板


小規模多機能自治と言えば雲南市として地域自治の先駆者的存在。その中でも波多地区は41年前から問題意識を持ち取り組みを始められた。

「共同売店」「住民共助による人が集まる公共空間のつくり方」「集いの館構想」などなど私達と同じ志を持ち学んでいる方達と約束の上、改めてお話をお聞きしたいと思った。

事務局で資料を頂くことが出来ました。お世話をおかけいたしました。ありがとうございました。

 




コメント