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びんリユースの勉強

2025年03月01日 | セミナー

「リユースの仕組みを活かせる社会へ~国内外のリユース事情と仕組みを知る~」京都市ごみ減量推進会議 主催

講 師:
●吉川康彦氏
(びんリユース推進全国協議会共同代表 /京都硝子壜問屋協同組合理事長/株式会社吉川商店代表取締役)
参考サイト【びんリユース推進全国協議会】

●道畑富美氏
(フードビジネスコーディネーター / Foodbiz-net 株式会社 代表取締役)

リユースとは、一度使用したものを処分せずに繰り返し使用すること。現在でも、国内で流通している一升びんは全体の7割強がリユースされた回収びんを使っているそうだ。100年以上歴史のある、大切に使い続けたら何度でもリユースできる丈夫な一升瓶。なぜ、リユースが広まらないのだろうか。『びん商(洗いびん業社)』吉川商店の工場見学会と講師のお話を聞くことができるイベントに参加した

 

~びん洗いの流れ~
ふた取り→洗浄・ラべルはがし→機械検査→目視検査→洗浄した通い箱(通称:P箱)に入れ保管→出荷

●洗びん工場に持ち込まれた一升瓶

●ふた取り機

●ふたはプラスチックゴミとして処分

●錆取り機
一升瓶の口部分に付着した錆をトンネル内設置のブラシで落とす



●洗浄機

●はがされたラベル。再生紙として使う事ができる

●プラスチック、タックシール、シュリンクなどのプラ製の材質は、水に溶けず再生できないラベル

●ラベルを剥がしたびんは、汚れや破損がないか最新の機械による検査


●目視により確認
最新の機械を使っていても、口・底・胴に欠けや傷がないかは目視での検査


●洗浄された通い箱(P箱)に戻して出荷、酒類や醤油などの容器として再使用

●通い箱(P箱)の洗浄
機会で洗浄するが、箱に付いているはがれにくい送り状などは手作業で取る。

●洗浄された通い箱(P箱)に入れられ次の出番を待つ

 

~学んだこと~
★日本では古くから、びんを回収して殺菌洗浄し、再使用してきた
居酒屋や酒販店で回収された一升瓶は『びん商(洗いびん業社)』が引取り、洗浄し必要とする酒造メーカーに供給するという仕組みで回っている。今は消費地である関東圏でもびん商が少なくなり、京都にある吉川商店に届けられる。洗浄後の瓶の出荷先は、伏見、灘、北陸地方の地酒、九州の焼酎のメーカー先が多い。


★高級感のある色の付いたびんはリユースしにくい
透明と茶色のびんは汎用性が高い。色の付いた瓶は利用用途が限定される。また高級感を演出するラベル、糊剤など手ではがしても取れない瓶は、出荷できないため廃棄となる。もちろんデザインも重要だが、今後は環境を意識した容器を使った酒作りもアピールポイントになるのではないだろうか。

★ビール瓶との違い
ビール酒造組合の加盟4社(アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリー)は、日本国内で販売するビールのびん製品容器に、主としてリターナブルビールびん(再使用するために返却・回収ができるビール)を使用している。5円の容器保証金を、びん返却時に保証金を返金する制度ができている。そのため循環しやすい。

★通い箱(P箱)の存在
びんを回収する時も通い箱に入って届く。洗浄を待つ間も種類別に通い箱に入っている。洗浄後は洗浄された通い箱に入れられる。昔は木箱だった記憶もあるが、今は軽量で丈夫な通い箱を使っている。

★消費者ができること
仙台市 / 八王子市 / 勝浦市 / 東京23区 / 京都市など、自治体として回収し、リユースできている地域もある。今回調べたところ、大阪は大阪硝子壜問屋協同組合を中心に「一升瓶引き取ります。」の活動を進めているようだ。リユースについて興味を持ったことではじめて知った。

スーパーマーケットやネットショップで購入した商品、贈答品などの酒びんも快く引き取ってもらえるなら、持参する消費者も多いと思う。酒だけでなく、一般食品・飲料・米なども扱っている店もあるので、持参した時には他の商品も買う機会になるだろう。

びんリユース回収拠点マップ

 

 


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