陶子の心の窓

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ともあれ と とまれ

2014-06-10 02:22:15 | 

同じ本の中に「ともあれ」と「とまれ」が出てきました。

「ともあれ」はとにかくとかそうこうしているうちに、という意味でとっていますが、「とまれ」は「ともあれ」の口語的な表現、というか、私的には幼稚な表現では・・と思っていました。
でも、本の中でそういう表現が出てくるということはアリなのかな~?と不思議に思い、国語辞典を引いてみました。

すると、アリだったんですね。「とまれ」は「ともあれ」の詰まった言い方、とありました。 

なるほどね。

でも、やっぱりいきなり「とまれ」は違和感があるけどな~

件のこの本は、パトリック・ジュースキント作『香水』です。先日『コントラバス』についてちょこっと書きましたが、同じ作家です。
その後、『ゾマーさんのこと』を読んですっかり彼のファンになりました。
『香水』は、体臭をもたない男が香水に魅せられ、殺人に及ぶのか・・・というお話。 まだ読んでいる途中です。
私、以前アロマセラピーアドバイザーの資格を とったのですが、そのとき勉強した知識をフル稼働させてくれる本なんです。
精油を作る時の蒸留法、圧縮法などや、歴史的背景が小説を通して読むと情景が浮かんできて よく理解できます。
また、ジュースキント氏はこの小説を書くにあたって、綿密な下調べをしたことと思いますが、それを登場人物にどう結び付けていくのかが、とてもスリリングです。

体臭をもたないと、人から無意識レベルで侮辱されるものなのでしょうか?匂いがあるから「仲間」として受け容れらるのでしょうか。
人間も動物ですからね。
面白い本です。 

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