今回も4本分の映画レビューUPです
イラスト描くのに時間がかかってしまって遅くなってしまいました
その割には完成度が…
と言いたくなるようなものですが、見て楽しんでもらえれば幸いです。
<<HACHI/約束の犬>
ラッセ・ハルストレム監督だけあって、いかにもな“お涙ちょうだいもの”のあざとい演出が一切なく、
ずっと自然な雰囲気でストーリーが展開していくのが嬉しかったです。
でも、こういうさりげない演出ゆえに逆に泣かされてしまう私たちでした
この作品ではHACHIの一途さはもちろんですが、HACHIと飼い主である教授との強い絆や信頼関係、
HACHIと関わる様々な人たちの温かさもしっかり描かれていました。
みなさんがご存じの通り少し哀しい話ではあるのですが、心が落ち着くような優しい作品なので誰が見ても
“いいなぁ。”と思えるような作品になっていると思います。
そうそう、HACHIの役を演じたワンコたちも子どもから大人までみんなかわいかったです
犬好きの方はさらにもっと楽しめそうです。
原題:Hachiko: A Dog's Story
監督:ラッセ・ハルストレム
製作:ビッキー・シゲクニ・ウォン、リチャード・ギア、ビル・ジョンソン
製作総指揮:ジム・サイベル、ポール・メイソン、ジェフ・アッバリー、ジュリア・ブラックマン
脚本:スティーブン・P・リンゼイ
撮影:ロン・フォーチュナト
美術:チャド・デトワイラー
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
製作国:2009年アメリカ映画
上映時間:1時間33分
<出演>
リチャード・ギア
ジョーン・アレン
サラ・ローマー
ケイリー=ヒロユキ・タガワ
ジェイソン・アレクサンダー
エリック・アバリ
タバニア・マクファデン
ロビー・コリアー=サブレット
<<ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢>>
シリーズ最新作。ずっと公開を待っていた作品です
今回の内容はかなりブラック。
子どもも観るアニメなのに何しろ連続殺人事件がストーリーの軸になっているのだから気になります。
実際に起きていることは残酷だったりするのだけど、ユニークな発想で笑いを盛り込んだ見せ方や展開に大笑い(笑)
誰も真似できないセンスの表現があって、さすがニック・パークだよ
なんて思いました
そういえば今回はウォレスの声が欽ちゃんから津川雅彦さんにバトンタッチ。
欽ちゃんの声に慣れていた私たちだったので、どうだろう?と、ちょっと心配していたのですが
津川さんの声にも何の違和感もなくスッと溶け込めました。
今回は特別同時上映で、長編を除く今までの3作品「チーズ・ホリデー」「ペンギンに気をつけろ!」「危機一髪!」も
観ることができました。
こちらも声の担当がすべて新しく替わっていましたが、それも新鮮で良かったです
原題:Wallace & Gromit in A Matter of Loaf and Death
監督・原作:ニック・パーク
脚本:ニック・パーク、ボブ・ベイカー
音楽:ジュリアン・ノット
製作国:2008年イギリス映画
上映時間:29分
<<レスラー>>
これは思っていた以上に良かった…すごくいい作品でした
ダーレン・アロノフスキーが監督なので一体どんな映画になっているのかと思っていたけれど、
今までで一番普通に近い、真っ当な作品に仕上がっていました。
こんなドラマも描けるなんて…。
改めて“さすがだなぁ。”と感じる私たちでした。
ストーリーはまるで主演のミッキー・ロークが辿ってきた人生そのものを表しているような、
実際とかぶってるな~と思う部分があったので、なおさら感慨深いものもあったような気がします
(監督もそれを踏まえたうえで、この役をやるのは彼しかいないと思ったのかも?)
この作品の主人公はレスラーとしての最盛期は過ぎ、今や金にも困り、娘とは疎遠、
そして自分の老いも受け入れなければならない時期になってきて…。
しみじみとした哀愁が漂う作品ではありましたが、レスラーとしてしか生きられない男の不器用さといい、
哀しさといい、見事にミッキー・ロークが演じきってました。
ラストシーンも印象強く、しみじみとした余韻を残しました。
原題:The Wrestler
監督:ダーレン・アロノフスキー
製作:スコット・フランクリン
製作総指揮:バンサン・マラバル、アニエス・メントル、ジェニファー・ロス
脚本:ロバート・シーゲル
美術:ティム・グライムス
撮影:マリス・アルベルチ
音楽:クリント・マンセル
製作国:2008年アメリカ・フランス合作映画
上映時間:1時間49分
<出演>
ミッキー・ローク
マリサ・トメイ
エヴァン・レイチェル・ウッド
マーク・マーゴリス
トッド・バリー
ワス・スティーブンス
ジェダ・フリードランダー
アーネスト・ミラー
ディラン・サマーズ
<<トランスポーター3/アンリミテッド>>
友だちから招待券を2枚いただいたので観てきたのですが、あまりに薄っぺらい内容に苦笑い…。
「レスラー」後に、はしごして観たのでなおさらそう感じたのかもしれませんが
ストーリーはありがちなものだし、展開もまあまあ。
アクションは“そこまでやるか!”というくらいはちゃめちゃにやっていたけど、
この映画のノリにはピッタリで良かったです
ただ解せないのは、ヒロイン。
なんじゃ?!このキャラクターは
頭からっぽでお手軽で調子良くてチャラい?(おまけに「安」のタトゥー入り(笑))…これって脚本を担当している
リュック・ベッソンの好みの女ってだけなんじゃ?ってツッコミたくなりました。
私たちの大キライなタイプの女だったので、出てくるたびに「爆発してしまえ~
」とか「はよ死んだらええのに
」とキレっぱなし。
とにかく見ていて不快な奴でした。
まあ、こんな女を受け入れてしまうフランク(ジェイソン・ステイサム)もどうかと思ったけど
そういえばフランクも自ら課したルールを破ってばかり
3作目ともなると、脚本もゆるくなってしまうのかな…なんて思ったりしました。
原題:Transporter 3
監督:オリビエ・メガトン
製作:リュック・ベッソン、スティーブン・チャスマン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ジョバンニ・フィオール・コルテラッチ
美術:パトリック・デュラン
編集:カミーユ・デラマール、カルロ・リッツォ
音楽:アレクサンドル・アザリア
製作国:2008年フランス映画
上映時間:1時間43分
<出演>
ジェイソン・ステイサム
ナターリャ・ルダコワ
フランソワ・ベルレアン
ロバート・ネッパー
ジェーン・クラッベ
アレックス・コボルド
デビッド・アトラッキ
ヤン・サンベール
エリック・エブアニー
デビッド・カンメノ
シルビオ・シマック
オスカー・ルリエ
ティモ・デディールケス
イゴール・クパン
ポール・バーレット
カティア・チェンコ
ミシェル・ヌガルテン
セーム・シュルト