『ランペイジ 巨獣大乱闘』
ドゥエイン・ジョンソン主演はついこの間観た『ジュマンジ』以来です。今回の役柄は『ジュマンジ』のようなヒネリはなく、いつものような期待通りのドゥエイン・ジョンソンでした
宇宙で行われていた、極秘の遺伝子実験が元で、動物たちが巨大化していく。
まあ、巨大化するのはいいとして、ワニとオオカミはそれまでになかった能力を身に着け、姿形もトゲトゲの、まるで別生物になったのに比べて、ゴリラだけ見た目そのままというのはちょっと都合が良すぎるかなと思いました
陰謀をもくろむ人物たちの志の低さや頭の悪さ、次の展開がどうなるのかが手に取るようにわかるという点では、
『ジオストーム』を想起させます
『女神の見えざる手』でちょっといい役だった、ジェイク・レイシーのおまぬけぶりに、最初は同一人物だとわからなかったほど。
ゴリラが最初に巨大になった時に、ドゥエイン・ジョンソンが「腹が減ってるのか。おーい、誰か食べ物を持ってきてやってくれ」(←うろ覚え)と言ったのに、誰も来ず、しばらくしてから「早く食べ物を持ってこい」と催促したに関わらず結局誰も持って来なかったことについて、
(誰もドゥエイン・ジョンソンの言うことなど聞く気がない…)としか思えなかった描写は、果たして必要だったのだろうか(笑)
なんの意外性もない展開だけど、これほど思った通りに物語が進むというのは、結構痛快なので、お気軽に観に行きたい人にはお薦めです
興行収入によっては、続編もあるか?という終わり方でした。さてどうでしょうね
『ゲティ家の身代金』
出演者の交代などいろいろありましたが、クリストファー・プラマーでよかったという結果になりました。
“世界一の大富豪”というべき人物が、孫が誘拐されたというのに、「無駄な金は一切払わない」という話は実話ならではのありえなさですね。
じゃあ、孫がかわいくないのかといえば、そういうことでもなく…
身代金は払わないけど、その間に美術品を高額で買うなど、ドケチという言葉ひとつでは表せないほどの超ドケチです(結局ドケチ以外の言葉が見つからない
)
誘拐ものにつきものの“ハラハラドキドキ”という点が、この映画にいまひとつ希薄なのは、真の敵が誘拐犯ではなく、義理の父親だからでしょうか。
この映画に関しては、なるべく前情報を入れないようにしてたので、なんでレイティングが
R15+なのか、もしかして…と、ある予感はしてたのですが、あ~やっぱり~
という思いです。
ま、他の監督ならいざ知らず、リドリー・スコットならこういう描写を省略するなんて選択はないんだろうな~と諦めました
誘拐されるポールを演じてるのが、チャーリー・プラマーで、クリストファー・プラマーと姓が同じことから、親族なのか?と思いましたが、調べてもそういう記載は見つからなかったので、ただの偶然だったようですね。
思ったよりもわりと地味な印象の映画でしたが、母親役のミシェル・ウィリアムズは熱演でした。