アカデミー賞を受賞した2作をまとめてレビューします。
最近まとめてレビューがやけに多いんじゃないの?
はい、サボってたらたまってしまいまして、つい…
スポットライト 世紀のスクープ
作品賞と脚本賞2部門を受賞した本作。
アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す。
マイケル・キートンが、こんなシリアスな役柄を演じるようになるなんて、やっぱり昨年の『バードマン』の演技があってのことなんでしょうね。
記者の演技は全員素晴らしいし、被害者側、加害者側の役者陣も良いので、深刻な事件の実話だというのに、面白く観てしまいます。
しかし、性的虐待した神父の数が尋常じゃないところからしても、キリスト教の“禁欲”というのは、生物学的欲求からしても、やはり不自然なものなのではないのかと思ってしまいます。
まあ、信心というのは人それぞれなのだから、一概には言えないけれど。
監督は、『扉をたたく人』のトム・マッカーシー。その『扉をたたく人』の主演であるリチャード・ジェンキンスが出てるという情報を見たので、「一体どこに出てたの!?」と思ってたら、電話の声のみでした。
そりゃわかるわけないか
(おまけにノンクレジット)
今年のアカデミー作品賞も納得の映画です。ぜひご鑑賞を。
レヴェナント:蘇えりし者
監督賞、主演男優賞、撮影賞の3部門受賞。
監督賞のイニャリトゥは、昨年に続いての連続受賞。ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督以来65年ぶりだそう。
観終わった感想……
疲れた
冒頭からラストまで、壮絶のひとことで、実にツラい。
終盤、意外な仕掛けや、助けた女性が実は…というところにささやかな驚きはあるものの、物語は終始ディカプリオ演じるグラスのサバイバル映像。
正直、後日DVDを借りて観たいとかまったく思いません
テレビで2時間半も、この映画を観ていられる自信がないです
予告編で、(たぶん壮絶な映画だろうな~)という予想はついていたのですが、実際に観ると本当にキツイ
だけど、やはり一度は観ておかなくてはならない作品だし、映画館で観るべき作品だとも思うのです。
ところで、ブリジャーを演じた青年の顔に見覚えがあるなぁと思って、あとで調べたら『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』のユースチス役のウィル・ポールターでした。
大きくなったなぁと感慨にふけりました