『KGBの男-冷戦史上最大の二重スパイ』
ベン・マッキンタイアー
小林朋則:訳
ソ連KGB職員オレーク・ゴルジエフスキーのノンフィクション。
オレークは父も兄もKGB職員という筋金入りの家で育ち、
ごくごく自然にKGB職員になったものの、
共産主義体制のいびつさに疑問を持つ青年へと成長。
デンマーク赴任中にイギリスMI6にスカウトされて
二重スパイになった人物。
様々な人物へのインタビューを元に構成されているので、
いろんな視点もあって飽きずにおもしろく読める。
作者はイギリス人だし、MI6側に立って書かれているので
KGBの資料や証言は推測の部分が多いけれども、
オレークのソ連時代の親友リュビモフや妻レオナへの
インタビューはたっぷりで、
元同僚や上司の自伝的なものや報道資料もよく集めているなあ、
と思った。
ドラマよりもドラマチックで、おもしろかった。
共産主義どっぷりのソ連で育ち、西側文化の真実に触れ、
プラハの春やベルリンの壁をリアルタイムに体験した
青年期の衝撃が生々しかったなあ。
ベン・マッキンタイアー
小林朋則:訳
ソ連KGB職員オレーク・ゴルジエフスキーのノンフィクション。
オレークは父も兄もKGB職員という筋金入りの家で育ち、
ごくごく自然にKGB職員になったものの、
共産主義体制のいびつさに疑問を持つ青年へと成長。
デンマーク赴任中にイギリスMI6にスカウトされて
二重スパイになった人物。
様々な人物へのインタビューを元に構成されているので、
いろんな視点もあって飽きずにおもしろく読める。
作者はイギリス人だし、MI6側に立って書かれているので
KGBの資料や証言は推測の部分が多いけれども、
オレークのソ連時代の親友リュビモフや妻レオナへの
インタビューはたっぷりで、
元同僚や上司の自伝的なものや報道資料もよく集めているなあ、
と思った。
ドラマよりもドラマチックで、おもしろかった。
共産主義どっぷりのソ連で育ち、西側文化の真実に触れ、
プラハの春やベルリンの壁をリアルタイムに体験した
青年期の衝撃が生々しかったなあ。