思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

意外と知らないアレクサンドロス大王(そりゃそうだ)

2021-04-14 13:57:25 | 日記
講談社学術文庫の
「興亡の世界史」という叢書がありまして。
国や時代でセグメントしないで
広い視野で歴史を捉えるのがテーマだそうです。
全21巻。

その記念すべき第1冊目(厳密には0巻があるんですが)が
『興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話』森谷公俊

みんな大好きアレクサンドロス大王!
みたいな話しは聞いたり聞かなかったりするけれど、
そういえばよく知らなかったな、という人ではなかろうか。
アレクサンドロス大王。

少なくとも私はぜんぜん知らなかったです。
ギリシア神話側の人かな?とか、
意外とオスマントルコ時代のちょい前くらいか?とか。

紀元前330年前後に大活躍した歴史上の人物です。
って、ずいぶん古い時代の人ですね!
日本は縄文時代やってます。

そんな時代なのに、意外と歴史的な記録が残っているんだな、
それだけでもみんな大好きなんだな。

そして没年は33歳。
めちゃ若い。
400ページ近い文庫ですが、
アレクサンドロスが大王やってるのは
約100ページくらいである。
人生を駆け抜けすぎ!

おもしろかった。
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『教団X』

2021-04-13 11:14:12 | 日記
サイショカラサイゴマデ、
1ミリモリカイデキナカッタ。
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【読書メモ】2015年2月 ①

2021-04-07 11:03:10 | 【読書メモ】2015年
<読書メモ 2015年2月 ①>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。


『快楽としてのミステリー』丸谷才一
この人が好きすぎて、書かれた意見を全肯定してしまう。
よくわかってない部分の方が大きいのに。
ホームズがモリアーティと一緒に崖から落ちたのは
作者の愚行だし、新宿鮫と恋人が別れたのも作者の愚行。
と言われると、「はい!その通りです!敬礼!」という感じ。

(「敬礼!」じゃないですけどね笑
 新宿鮫ってロケットおっぱいという
 どうかと思う表現しか記憶にないけど別れたんだっけ?)


『凍りのくじら』辻村深月
思春期の自意識過剰な一人称が苦手。
なのでとばしとばしで読んだが、
(イライラしながらネタバレします、ここから反転)
あきらくんが父さんなのはわかりやすすぎだし、
ていうか気づけよと思うし、
読者に隠す必要もないんじゃないかと思うし、
やっぱりイライラする。

(ネタバレとイライラ、ここまで)
他の作品で10代一人称でないやつで読んでみようかな。
うーん、めんどくさいな。

(この作者は、結局これっきりかな?
 もう少し悟りが開たら、読むかもしれません)


『ガリレオの苦悩』東野圭吾
女性刑事が出てきた。
ドラマ対応か!?

(そうだよ!!ドラマ対応だよ!!
 気付いたら吉高由里子になっていたけど…!
 というわけで<ガリレオ>シリーズ4作目。短編集。
 冒頭の短編『落下る』で内海薫が初登場しています。
 長編『聖女の救済』と2冊同時刊行だったようで、
 東野圭吾は多産型の作家ですが、
 とはいえ質量ともにクレイジーだな凄いな!と思います)
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『さようなら、オレンジ』心のヒダが細かい話し

2021-04-05 13:22:14 | 日記
岩城けい『さようなら、オレンジ』読みました。

舞台はオーストラリア。
アフリカから家族とともに逃れてきた難民の
「サリマ」を三人称で描くパートと、
学術関連の夫について移住してきた日本人女性の
「私」が英語圏の恩師に宛てた手紙のパートが
交互に紡がれます。

日本人女性「ハリネズミ」と「サリマ」は、それぞれ、
大学関係者(英文学か?)と英会話もおぼつかない難民。

接点がまるでなさそうなのに、
なんとなく、ちょっとずつ、近づいていく。

特にサリマの心理は、とても細やかに描かれていて、
日本で暮らしていると想像すらできない環境に生きる
人の、心のヒダの、ディテールがすごいと思う。

とはいえ、
本質的に真実なのかというと、それは希望論というか、
正直、想像の部分は大きいよなあ、と心の一方で思ったのも事実

もちろん、「或る人物」の物語なのだから、
マジョリティの心理じゃなくていいのだけど。
最終的に、サリマの物語を綴ったのはハリネズミで、
想像の部分もあってむべなるかな、という構成。

これは、うまいような、ずるいような。うーん。

とはいえサリマの考え方の変化や、
周囲との関係性の変化は、読んでいて素直に心を打たれました。
良いと思いました!

第29回太宰治賞受賞作。
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原尞『さらば長き眠り』ハードボイルド楽しい!

2021-04-02 18:11:38 | 日記
ハードボイルドの見本のような原尞の<沢崎シリーズ>
『そして夜は蘇る』『私が殺した少女』に続く3作目です。
『さらば長き眠り』。

チャンドラー のこと本当に好きなんだな!ってことが
ひしひしと伝わってくるタイトルです。
会話の中でタイトルだけ言われたら
「チャンドラー でしょ?知ってる〜」
と答えてしまいそうだ。

それはさておき。
1作目で40歳だった沢崎氏、今回の3作目では45歳くらいかな?
一年ほど所用で東京を空けていたようで、
久しぶりに事務所へ戻るシーンから物語が始まります。

冒頭、ホームレスのおじさんから謎の依頼人に繋がり、
芋づる式に謎が謎を呼ぶ怒涛のストーリー。
おもしろいです。
結構なページ数なのに、一気に読んじゃうんですよね。
ほんとうまいよな!

前作に出ていたルポライター佐伯が今作にも登場。
便利な人物だからか、5作目にも出てたな。
ファンサービスもあるのかな。
2作目の登場人物も、伏線とかあまり関係なく出たし。

今作のメインストーリーは、
11年前に自殺したとされる姉の死の再調査。
新事実がいいペースで出てくるし、
驚きの展開も大盤振る舞いだし、
相変わらず沢崎はハードボイルドでとんがっているし、
言わなくていいこと言って、言っときゃいいこと言わない笑
良いね!!

超絶寡作な作者なので、未読作があと一冊しか残ってないのが寂しいです。
どのタイミングで読もうかなあ。
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