新しいビルが建ったり、ショッピングモールとかで、ファッション店が一杯あって、これだけあれば入らない店もあるし、潰れるだろうなぁと思っています。
ネットもあるし。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181024-00000003-pseven-bus_all
郊外や地方を中心に「百貨店」の閉鎖が相次いでいる。大型ショッピングモールやファストファッションの台頭、そしてネット通販の普及などで売り上げ減に歯止めがかからないことがその要因とされているが、果たして大都市以外の百貨店は生き残れない時代なのか。ファッションジャーナリストの南充浩氏が、百貨店復活の処方箋を説く。
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三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、地方・郊外店3店舗を閉鎖することを発表しました。昨年にも千葉三越、多摩センターの2店舗を閉鎖していますので、2年連続で複数店舗の閉鎖が決定したことになります。
今回、閉鎖が発表されたのは、伊勢丹府中店、伊勢丹相模原店、新潟三越の3店舗で、どれもピーク時に比べて売上高は半分前後にまで落ち込んでいます。三越伊勢丹に限らず、百貨店各社の地方支店・郊外店は毎年のように閉鎖や譲渡が発表されてきました。理由は売り上げ不振によるものです。
例えば関西圏でも、そごう西武が高槻店と三宮店を阪急阪神に譲渡しましたし、大丸松坂屋も今年8月には京都・山科にある大丸山科店の閉店を発表しています。ではどうして、地方支店や郊外店の売上高が不振になったのでしょうか。それには無理からぬ理由があります。
(1)地方支店・郊外店は売り場面積が狭いので商品バリエーションが少ない
(2)ファッション衣料に関していえば、ハイセンスブランドを集積しても地方にニーズがない
(3)イオンモールやららぽーとに代表される大型ショッピングセンターに若年~中年客を奪われている
(4)電車で20~30分圏内にある都心大型百貨店に客を奪われている
(5)シニア層からの支持は厚いが、そこに向けて効果的な施策を打ち出せていない
などが挙げられます。一方、大都心の大型店もすべてが好調というわけではありませんが、今のところ比較的好調な売れ行きを見せている店舗も多くあります。
例えば、三越伊勢丹HDでも伊勢丹新宿本店は好調で、百貨店の中で単店舗としては不動の売上高日本一を誇っています。また他に目を転じれば、大阪・難波の高島屋大阪店、大阪・梅田の阪急百貨店うめだ本店、大阪・天王寺の近鉄百貨店あべのハルカス本店は、どれも好調で売上高が前年実績を上回っています。略
今後百貨店は東京や大阪など旗艦店を含めた大都市部の店舗しか生き残るのが難しいと言われています。三越伊勢丹HDでも伊勢丹新宿本店、三越日本橋店、三越銀座店の3店舗と各地方大都市の数店舗以外は大幅な売り上げ増は見込めません。大丸松坂屋、高島屋、そごう西武、阪急阪神など他の百貨店でも同じ状況にあるといえます。
では地方百貨店、郊外百貨店が生き残るためにはどうすれば良いのでしょうか。アパレル業界にいる人間がいうのもおかしいですが、百貨店は都心店・地方店を問わず、思い切って衣料品の扱い量を減らすべきだと思います。略
今、百貨店でもっとも売れているのは食品、化粧品、それに宝飾品です。大丸東京店が好調なのは食品フロアを2層に増やしたためです。また化粧品も支持が厚く、百貨店では服など買ったこともない若い女性ですら、化粧品だけは百貨店で買っています。あとは富裕層が固定客化している宝飾品です。これらを強化拡充すべきです。略
「銀行に代表されるような公共性の高い施設をテナントとして誘致することが地方・郊外百貨店での集客に有効ではないか」
と分析していました。地方・郊外の百貨店は若者よりも裕福なシニア層に支持されていますが、シニア層は百貨店に行っても洋服は買わない傾向が強いのです略
「それでも昔の高齢者は百貨店に行って高い服を買っていたじゃないか」という声もありますが、昭和の百貨店全盛期は“安い割にマシな服”がなかったのです。その代表がユニクロでしょう。平日の昼間にユニクロを覗くと、あまりのシニア層の多さに驚くはず。普段着やちょっとした外出はユニクロの服で十分満足と考えているのです。
それを反映してか、いまだに日本で大成功したシルバーブランドは出現していません。「富裕な高齢者が高い洋服を買ってくれる」というのは、現時点では業界人の願望に過ぎないといえます。
それよりも日々の生活でニーズの高い「食品」や「贈答品」などを強化・拡充するほうがよほど百貨店の業績アップにつながるといえます。そのあたりを冷静に考えない限り、地方百貨店が生き残ることは難しいのではないかと思います。