増山さん(仮称)が当緩和ケア病棟に入院して、3ヶ月が経とうとしております。
先日、増山さんの娘さんの個展に行ってまいりました。
増山さんのお部屋に、あるポストカードが貼ってあったのをみかけたのがきっかけでした。
娘さんは、大学院で写真を専門にしていらっしゃるので、修了のために個展を開くとのことでした。
写真好きのポンとしましては、「ぜーーーったい、見に行きたい!」という気持ちに駆られました。
友人のお部屋をポラロイドカメラで撮った写真には、部屋の住人のコメントが書いてありました。
雑誌などに出てきそうな、とてもきれいなお部屋、というよりは、生活感の溢れる、日常がそのまま残っているようなお部屋が写真に写っていました。
増山さんのご主人さんは、「あんなくだらん写真!」と話しておられましたが、私にはとても刺激的でした。
すごく素敵なシーンを選ばなくても、被写体が日常の中で、すぐそばで溢れているんだと思えただけで、とてもわくわくしました。
あーーー、あたしって、やっぱり写真が好きだわ、とあらためて感じました。
できれば、ご家族は増山さんとともに見に行きたかったに違いありません。娘さんもそれを望んでいたに違いありません。
意識状態が悪化して、呼びかけても返事のない増山さんに、「娘さんの個展を見に行ってきましたよ~~。」とちゃんと報告しておきました。
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