緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

お別れのタイミング

2015-02-08 19:15:59 | 患者さん

 3連休でした。やったー。


 連休直前の勤務は夜勤でした。




 岡田さん(仮称)は私の受け持ち患者さん。
 予後は週単位または日単位のところにきてるとみてました。


 ここのところの衰弱の早さが急に早くなってきたので、もしかしたら、自分の連休中にお亡くなりになるかもしれない…そう思いながらいつものように担当していました。



 担当の患者さんの消灯がほぼ終わったところで、岡田さんとの「もしかしたら」のお別れに備えて、手を洗うことにしました。


 以前にも記事にしたことがありますが、岡田さんの手からは臭いが…。


 いつもきれいにしていても、自分で動けるときの生活のように、頻繁に手を洗うことのなくなった手には、「きれいにしなきゃ」と迫られる臭いがいつもより早くついてしまうような気がします。



 岡田さんに声をかけてもほとんど反応は返ってきませんが、「夜にすみません…」と謝りながら、じゃーぶじゃーぶ洗いました。





 午前4時半。




 仮眠をとっている私を、相方が起こしにきてくれました。




 「岡田さんの呼吸が変です」って。





 私、ぼちぼち眠っていたんだけど、はっと目を覚ましました。
 


 ああ、きたか~~~と思いました。







 そして、数時間後、岡田さんは旅立たれました。






 お亡くなりになるタイミング。

 これをまたもや考えさせられました。



 岡田さんが亡くなったタイミングは、ご家族がどうしても離れるわけにはいかない予定を見事に外してのものでした。

 そして、私にまで気を遣ってくださったのではないかと…思いました。



 手を洗ったりしたから、準備がどどーっと整っちゃったのかな…。



 ・・・などなど、いろいろ考えさせられました。



 


 お別れはさみしいけれど、お見送りをさせていただけたことを心から感謝したくなるお別れでした。
 


 本当に、ありがとうございました…。


 



 


 


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