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保護犬を迎える時、大切なことは?
「なんなの?なにが大切なの?」
それはね、See the Dog, Not the Storyってことなんだってよ。
犬が背負ってるストーリーにばっかり気を取られないで、犬そのものをちゃんと見なさいってこと。
「あたしが昔お客さんのワインを盗み飲みしたストーリーとかはさっさと忘れて
あたしの可愛さと美しさをちゃんと見なさいってことよね。」
違う。そうじゃない。
ま、本文中でも書いたのですが、これは保護犬に限ったことではないんですけれどね。
「うちの犬は⚪︎⚪︎チャンピオンの血統で」なんてことばっかり言って、
その犬の本質には全然目を向けていないとか、有りがちですよね。
保護犬の場合だと、家族に迎えてから何年も経ってるというのに、いつまで経っても
「この子は虐待されていた過去があって」とか「ネグレクトで骨と皮みたいだったの」とか
言い続けている人、たまにいますね。
ストーリーしか見ていないのを通り越して、ストーリーに酔ってさえいるような。
「おうちで可愛がられてる犬はもう可哀想な犬じゃないんだよ。」
そうそう。
シーザーさんの番組でもありましたよね。過去に虐待で怪我をした犬がいつまでも怖がりで散歩ができない。
ずっと保護団体で預かっているけれど、こんな状態では貰い手が見つかりそうにないという相談。
その犬の体の傷はもうすっかり治っているのに、団体のスタッフたちはその犬を見るたびに
「可哀想なベイビー」って目に涙を浮かべて撫でたりして、わざわざトラブルを作り出してたんですね。
シーザーさんは一言「この犬はもう全然可哀想じゃないよね?」
他にもいくつか同じようなケースがあったのを覚えています。
See the Dog, Not the Story、これ自分も肝に銘じておきたい言葉です。
「ニコもニヤのことしっかり見てあげる。」
ああ、そう言えば昔ニコがやたらと食欲魔神なのを見て
「この子は保護犬だし、過去にきっと飢えていた経験があるのね。可哀想に。」
ってスットコドッコイなこと言ってた人がいたよねえ。
その理屈だと世の中のラブラドールの9割は飢えた経験有りってことになるぞ
「あたしもニコちゃんの本質を見てあげる。」
なんだかんだ言っても、きっと犬の方が人間よりも本質を見極める能力が優れてるんだと思うよ。うん。
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