SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

シニア顔

2016-03-20 23:59:07 | 犬のおはなし
ニコの顔をしみじみと眺めながら「だいぶ白いところが増えてマイルドな感じになったね~。」なんて話しています。

「ダークチョコがミルクチョコになって、今はホワイトチョコが混じりつつあるんだって。」

シニア犬の白くなって穏やかな顔が好きなんですよ。

これは先日うちに届いたベストフレンズアニマルソサエティのニュースレターの封筒。

「あら、シニアのミニピンだわ。ニヤも将来はこんな感じになるのかねえ。」なんて思いながら封を開けました。

中に入っていたニュースレターを読んだら、このミニピンはマッジちゃん推定10歳。なんとニヤとほぼ同い年。
マッジちゃんは目が見えなくて、なかなか試練の多い犬生を歩んできた苦労犬です。

保護される前、マッジちゃんは犯罪の証拠品としてかなり長い間専用の施設で飼育されていたそうです。
目が見えない上に、神経系の障害があるようで囲われたサークルの中をグルグルと回り続けたり
時には壁に頭をゴツンとぶつけたりという行動が見られていました。

ようやく解放されたところをベストフレンズLAで保護されて、預かりボランティアさんに託されました。
それがボランティアさんの家庭で過し始めると神経系の障害と思われていた行動は全て消え去ったそうです。
見えないなりに、あっという間に家のレイアウトを記憶して、自分で裏庭に出るルートさえ確保したそう。
やっぱり過剰なストレスって怖いんですね。

昨年秋にある大規模な譲渡イベントが開催された時、マッジちゃんは会場に行かずお家待機していました。
ところが、イベントが大盛況で小型犬が全部もらわれて行って、急遽マッジちゃんに出動要請が。

そのイベントには、あるアリゾナ在住の女性が来ていました。
サイトで見たマッジちゃんの写真が気になり、サンクスギビングでLAに訪れたのを機に
マッジちゃんに会いに譲渡会に足を運んで来ていたのでした。
念願の対面を果たしたその女性に、マッジちゃんは最初の瞬間から大はしゃぎ。
一目惚れと”一嗅ぎ惚れ”の一人と一匹は今はアリゾナのおうちで幸せに暮らしているそうです。

......と、余談の部分のマッジちゃんの身の上話が長くなってしまったけれど
苦労の多い生活で年の割に早くに顔が白くなったマッジちゃん。剣のない穏やかな良いお顔ですよね。

ニヤもそれなりに白い毛が出始めました。

「白い毛?ないわよ、そんなもの。」

自分では見えないだろうけど、顎の下あたりに白い毛が増えてきてるんだよ。
それにしてもニヤ、7月には10歳になろうかというのに剣のあるお顔だね~。


「そんな丸くなるなんて、まだ10年早いのよ。」

そうですか。それは頼もしいお言葉です。
じゃニヤのシニア顔はおかーさんの老後の楽しみのひとつに取っとくよ。

ニコも顎の下に白い毛が多くなっているのですが、元々の「ミルクこぼしちゃった模様」とつながると
さぞかし可愛いことになるだろうなと楽しみにしています。

「ここんとこだよ。ほら~。」



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コメント (2)
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