いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

動物園(ZOO) 第36編

2005年08月06日 08時15分58秒 | 娘のエッセイ
 今、私が通っているカルチャースクールの先生に教えていただいたのが、外国
には、『ZOOボランティア』なるものがあるそうだ。

日曜日になると、動物好きの人や動物に詳しい人達が、『ZOOボランティア』と
書いた看板を持って立っていて、頼めば動物園内の動物のことを説明してくれる

のだという。ボランティアが日常生活の一部となっている外国ならではのことだろ
うが、いいナ、あったかいナ、と思う。

 それに比べて日本の動物園の味気なさ。

『受話器をあげると動物の説明と鳴き声が聞けます』という電話に似た機械があ
るだけだったりする。いっそ、この機械を取り払ってモノマネ上手な人が『この動
物はこうなきます”ガオー”』などとやったりしたら楽しいのにネ、なんて無謀な
提案をしたりして。

 それにしても最近の世の中、冷たいですよね。ちょいとそこのお母さん。私があ
なたに抱っこされている赤ちゃんに”いないないバー”をしたからって、そんなに

恐い顔をしてにげなくたっていいじゃない。私は赤ちゃんが可愛いから遊びたかっ
ただけなのに、失礼しちゃうわ。これ、冗談抜きで本当の話。

 近頃このてのお母さんが結構多い。なぜかそのほとんどが二十代前半の若い
お母さん。彼女達、社交下手なのか警戒心が強いのか、はたまた自意識過剰なのか?

 わからないが、あまりいい顔をしない。そういう人に会うと、「この人、損
するな」と余計な心配をしてしまう。せめて赤ちゃんと一緒の時くらい、他人
にも優しい気持ちで接してほしいな。

 でも、どうして人は赤ちゃんや動物といると、無条件で優しくなれるのだろう。
それはたぶん、彼らが自分よりも弱い生き物だからなんだろうね。弱い者に優し
くするのは簡単なようで難しい。そして、弱い者にそうするのはもっと難しい。

 けれど、強い弱いに関係なく、すべてに対して優しくなければ、それが一番す
てきなことだよね。
コメント (1)
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