いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

宇宙桜

2007年06月13日 08時00分53秒 | 兎に角書きたいの!
 横浜紅葉坂にある県立音楽堂の横にある神奈川婦人会館で月2回のペースで「平家物語」の講義を受講している。婦人会館の近辺には、音楽堂のほか横浜能楽堂、県立図書館、県立青少年センターなどの公共機関がある。
 講習の帰りにこの辺りをぶらついて県立センターに来たところ「宇宙桜」の標識が目に留まった。                       その標識には「この桜は、2000年2月、スペースシャトル『エンデバー』に搭乗した毛利宇宙飛行士とともに宇宙を旅してきたエゾヤマザクラの種から育てられたものです。毛利氏の出身地、北海道余市町で育成。2005年10月、青少年センターに寄贈されたもの」とあった。
 その桜の木は、太いところで直径5センチメートル程の太さで高さは4メートルほどに成長している。その桜の木の少し横に3メートルほどの石柱がありそこには「青少年諸君 しっかり頼む」との文字が刻まれている。
 神奈川県青少年センターと路を挟んで大きな建物がある。人影がないが覗いてみた。ガラス戸には次のような告示書が貼付されていた。
 「㈱開洋亭 平成18年11月27日午前10時横浜地方裁判所において破産宣告」とあった。このホテルで数年前に姪が結婚式を挙げ、平成18年11月3日にはダンス歌手”北原 明”のダンスパーティーが模様され妻が参加していた。危ないそうよとの話はあったがこんなにもあっけなく閉鎖されるとは思わなかった。  路の両側を挟んで片や宇宙を旅行してきた桜の種が芽を吹き、反対側は人影のないガランとした建物が存在している風景がある。
 今、平家物語の講義を受けているが、テーマは「無常をさぐる」である。
…ただ春の夜の夢のごとし…偏に風の前の塵に同じ。を見せ付けられた。     宇宙の桜は、どんな花を咲かせるだろうか来年を楽しみに待つとしよう。平家物語の最終講義は、平成19年3月25日である。
コメント (1)
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