森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

脳は繊細かつ楽観

2009年05月13日 00時43分38秒 | 過去ログ
今日は神経系理学療法学の講義では
USNの病態から見た検査の目的とリハビリテーションについて話した。
端的に話すことを心がけたが結果として複雑になってしまった。
反省はするが簡単に教科書レベルで話すことほど難しいものはないし
なにより自分がそれに魅力を感じなければドーパミンがでない。
自分ができないのに学生はもっと出ない。
ただ、自分にとっての山であり学生にとってはそれがエベレストに感じるのかもしれない。
教育とは難しい。
いずれにしても、責任転嫁であるが、
人に教えられた場合よりも、
自分で答えを見つけたときの方が、
喜びや快感を生み出すドーパミンが出るので、
答えがまだ出ていない現象を追い求める「自発性」を重んじよう。
多少、突飛な治療プログラムであっても創造性の源として
褒めようと思う。
大学生といえども、まだまだ、安全基地を親や学校に求めているものだから。

発達系理学療法学では本日よりプレゼンがスタートしたが
今年から学生自身にも評価に入ってもらう。
裁判員制度ではないが他人を審判したり評価したりすることで
その学問に責任をもってもらいたい。
責任を感じることで自信につながる場合もある。
まだまだもたせれないと思っても思い切ってやらせてみること
それも教育だと思う。
昔は14~15歳に元服を迎えて立派に跡取りとしてふるまった。
待てば待つほど、不確実性にチャレンジしない、フリージングな人間をつくってしまうかもしれない。
負のスパイラルにならないよう。

今、4年生は実習し不安だったりネガティブだったりするが、
それは「学校」という安全基地から出てしまった証。
これからの安全基地は自らの脳のなかにある。
すなわち、それは経験、スキル、知識である。

それがないからネガティブになって当然だが
それを持ち始めることで安全基地をつくり、予測可能になるために
次第にプラス思考にかわる。
その切り替えに前頭葉が関与する。
今まさに、発達しているのである。
人生最大の発達かもしれない。
そうとらえれば、この経験は価値あるものとなるであろう。
教師なし学習を楽しんでください。
勉強がなぜ苦しいかというと、記憶しよう・出力しようと思うからであり、
その記憶した知識をどのように使うかを想像すれば
勉強することはそれほど苦にはならない。
つねに創作意欲にあふれながら
本を読んだり文献を読むことをすすめる。
何の創作もないのに読むのは苦痛な場合が多いし
それは身にならない。
期限を区切り、創作していくことだ。

ただ、いずれにしても文章能力や国語力は勉強や仕事の基本である。
それがない(教養がない)ならそれも身につけないといけないので
大変苦労しているのだと思う。
今からでも遅くない。
卒業してからでいいから教養を身につけるように。



発達系の講義が終わり
大学院GPについて考え、


19時40分より大学院の授業をした。
どのように考えるか?
どのようにブレークスルーな研究を考えるのか、
の一つの手続きをおしえた。

二極のうち自分はどちらに立つのかを意識するだけでも
研究は大きく進む。


21時過ぎに終わり、疲労感がピークになり、
22時には家に帰り、
家で明日の教育学部と看護の資料作りをした。
今、やっと終えた。

火曜日の講義終了時間が21時10分。
水曜日の講義開始時間が9時。
結構、このスケジュールはつらい。

だが、前向きモデルを作動させている。
知らないことが今日も判明し、
少しは探索して知ることができた。
ひとつ階段を上がった感がある。
人生なんて、この繰り返しであり、
これを毎日繰り返している人は
精神が鍛えられるし、
もちろん知識の増幅につながるであろう。

そう信じないとやっていけない。

何はともあれ勉強とは
知ることができる唯一のものであり
まだ知ることができると思えば
人生は前向きモデルが作動する。

もう知ることができない。
もう知ることがいやだ。
と思うことで人はネガティブ思考になる。

扁桃体―前帯状回
側坐核―腹側被蓋野は生きていく上で
大変重要な場所である。


今から、M2のこうむら君と吉田君のsfnの抄録を見て
手を入れます。

明日までに完成させますが、12時10分まで授業なので
13時までにはメールします。