森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

宮田塾 満員御礼!!!

2009年07月11日 21時51分44秒 | 過去ログ
宮田塾!!

満員御礼!!! ありがとうございます。

不況のなか、企業チームの不参加が目立つ今年のよさこい。
大丸も不参加である。

また、今年の会期は月曜、火曜、どこのチームも踊り子の集まりが悪い。
賞とりチームさえも集まっていないところもある。

それでもこの個人経営のチームが満員御礼となる秘訣は。
それは人と人とのつながりを大事にしているからである。
リーダーを筆頭にみんな人間くさい(本来の人である)。

物理的、報酬的なものには目もくれず、
祭りの信念を通すその精神に誰も共感する。

このチームが選ばれることは、
世の流れとして、
報酬メリットを優先するこのアメリカ経済社会的志向をとらるべきでないことを潜在的にわからせてくれる。

人間は自然に習わないといけない。
人間は自然に帰還しないといけない。

あまりにも現代社会は「デジタル脳」で動きすぎである。
最後は、情動的かつ身体的な「アナログ脳」に帰るべきである。

昨年の写真を載せます。
撮る側なのであまりありません。
今度、高校の体育祭の応援団長のときのはちまき
姿と今昔物語的に比較したいと思います。
老け顔を認識できるでしょう。





ヘロヘロとバキバキ part3

2009年07月11日 21時36分12秒 | 過去ログ


金曜日は博多から武雄温泉まで。
久しぶりにこの路線に乗車する。
よく佐世保市立病院の実習地訪問の際には乗って、佐賀県を通り過ぎていた。
今回は佐賀の地に足を。
みどり号にはよくのっていたが、ハウステンボス号には初めてだ。



武雄温泉につき日本のよき時代の田舎を感じる。



副島整形までの道はこれまたノスタルジーであり、
時間がゆっくり流れる。



この土地の1整形外科病院に佐賀のPTの10分の1程度いるのか、と思う。
田中創先生と再会し、学生も問題ないとのこと。
感情的でなく、ひょうひょうとして、論理的な学生の姿勢に昔の自分を見るようだった。

17時過ぎに終え、19時の講演スタートまで時間があるので、
いったん、温泉宿に帰る。



森岡様ご一行と書かれているが、一人であるため、虚しさも感じる。



あまりの頸部の痛みと腰痛から、温泉につかる。




10分ほどは良かったが、またPCでの作業を始めると
痛みがマグマのように出てきた。

19時より臨床実習教育がテーマで話した。
おおむね、良好な表情であった。

~意欲・学習・人間関係形成~をどのように引き出すかについて講義をした。

コンテンツは以下の内容だった。

認知領域の教育方法--------- 知の形成
   記憶の種類と作られ方
   学習プロセス(情報化,結び付け,予測,作業記憶)
   課題の与え方(最近接領域,気づき)    
技術領域の教育方法--------- 経験の構築
   手続き学習(身体感覚経験,行動シミュレーション)
   模倣学習
情意領域の教育方法--------- 徳の育成
   情動経験(快・不快体験,ドーパミン生成)
   心の理解と人間関係形成

デジタル脳だけで生きる現代社会への警告と、
身体を介したアナログ脳の再興を教育に求めたいと脳科学から嘆願した。

ドーパミンが放出されるには「やさしすぎない,難しすぎない」課題や問題に取り組んでいる瞬間であり、
簡単な問題を解いているときには張り合いがなく,
やがて退屈になってしまが、手に負えない難問に取り組んでも,
どこから解決してわからず,いやになってしまう.これを解決すべく、
人や道具の援助を受けて発達する領域である発達の最近接領域を考える教育者であるべき、と脳科学、発達科学、教育心理学の点から話した。

習慣化はすぐに生まれるものではないことや、
アイデアや計画は経験(運動)から生まれることについても解説した。

また、記憶はそのまま蓄えられるのでなく、図式化されることや、
記憶は蓄えるためにあるのではなく使うためにあるものであることを話し、
積極的に使わし、自分を自覚させる課題を作成することの重要性についても脳のしくみから話した。

最後には意欲の源である。
① 目的意識を持つ(適度な山にする)
② 達成感からドーパミンを放出する
③ 好き嫌いを知り,食わず嫌いであると知る.
④ 考え込むより動くこと(output)
⑤ 知らないことを楽しむこと
⑤ 睡眠

を述べ、できない、わからないことを楽しむことという、
発想の転換を求めた。

この世にはまだ自分の知らないことがいっぱいある。
この世には自分が思うように動けない環境がいっぱいある。

まだまだ成長途上(できるんだ)と思わせる(思う)ことが大切であり、

セラピスト側も、自分の知らないことを学生に話して、
まだまだ解決していかないといけない問題は山ほどあることを話して、
夢を語ることの重要性を話した。


最後のスライドでは、

指導者がデジタル脳のみで対応すれば,
     子もそれを模倣しデジタル脳のみで応対する.

指導者がアナログ脳のみで対応すれば,
     学生は接近するか,回避するかの2者択一に
     なってしまう.

デジタルとアナログ両者を使って自然に接することが
     一番である.

学生は指導者を模倣することが自然の掟である
     (指導者が楽しそうであることが大切).

人間は生物(自然)であることを忘れてはならない.

を掲げ、

現在のセラピストは未来のセラピストにセラピーを託す責任がある、としめた。


21時過ぎから懇親会を行い、佐賀のイカを堪能した。
Synergyのメンバーたちと、またもや熱い話になった。
同性ばかりだと、注意が議論に向きやすい。


田中先生に旅館・京都屋まで送ってもらい、
畳上で寝る。



翌日、6時より朝風呂、7時より一人部屋朝食をとり、
7時半に迎えにきていただき、
そのままみどり号で博多まで。
1時間ほどの列車旅の意識はない。
相当に疲れてる。
地下鉄に乗り、
飛行機で伊丹まで。
またもや意識が飛ぶ、もはや機内の記憶もない。

バスで天王寺まで。
これまた意識を失うほど寝る。

身体は素直だ。

藤井寺まで近鉄で向い、大阪女子短期大学の教壇に立つ。
12時50分より夕方まで授業を行う。

今回は「やる気を生み出す脳」「関心を抱く脳」をテーマに話した。

夜に久しぶりに奈良に帰った。

今日は明日の学会の準備、南江堂の原稿に手を入れるが、
仕事はしてるが、移動がないだけで、オフと感じて、
身体が、「ヘロヘロ」「バキバキ」状態になる。
体が痛い、痛い、頸OAと腰痛の悪化にやっと気づく。
意識が講演に向かうと、自らの身体への意識すら失う。
痛みさえも感じられない忙しさは「危険信号」かもしれない。
こう書けることは「メタ認知」がきいているのでご心配なく。

明日は、滋賀県理学療法学会で講演です。
7時には五位堂をたちます。