森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

畿央大学 神経リハビリテーション春季セミナー

2010年04月03日 18時15分29秒 | インフォメーション
畿央大学 神経リハビリテーション 春季セミナーのご案内


 痛みは組織の実質的または潜在的な傷害と関連した、あるいはこのような傷害と関連して述べられる不快な感覚的・情動的体験と定義されている。痛みは「どのぐらいの強さか」「どこに発生したか」等の痛み刺激を識別する感覚的側面、痛みに対して不快や嫌悪を感じ、これに伴い心拍数が上昇し発汗が生じる等の自律神経反応を起こし、不安を出現させる情動的側面、脳内の記憶と照合し与えられた刺激が自己においてどのような痛みかを認識する認知的側面に分類される。脳科学の進歩に基づき、これら三つの側面に関連する脳内機構が近年明確にされつつある。これはペインマトリックス(Pain matrix)と呼ばれ、末梢器官である身体(からだ)に病変がなくとも脳の活動の変化によって、しばしば痛みを生じさせることが明らかにされている.とりわけ、慢性疼痛はその様相が大きく、身体に対して直接的に治療を施しても対症的治療としかならない場合が多いといった問題点が指摘されている。
 そこで今回、痛みの脳・神経機構に関する研究にセラピストとして挑戦している2名の若手研究者を招いて情報提供していただき、痛みで悩む対象者に対する神経リハビリテーションについて考えたい。

                   記

日 時:平成22年4月18日(日)

内 容: 9:30 ~    受付
     9:45~11:15  痛みの神経機構 
            甲南女子大学 准教授 西上 智彦 先生
    11:30~13:00  痛みの脳内機構 
            自然科学研究機構生理学研究所 博士研究員 大鶴 直史 先生

場 所:畿央大学L102教室

参加費:無料

申込先:畿央大学 森岡 周 s.morioka@kio.ac.jp(@を@に変更お願いします)