なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事52~
すべての数値が過去最大に!第3波襲来です、でもワクチン研究も進んでいます!!GOTOはどうなんだろう!?
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先週の週間陽性率は6.2%、PCR検査数、新規陽性者数と共に過去最大となりました、
冬の到来を迎えて、いよいよコロナ感染拡大が本格的な第3波に入りました、
(独酌酔言的には、ホントはこれが第2波なんだけど、、、まあいいや^^)
このまま感染が拡がると、
国内の重症者病床数の限界に近づくのではないかとの意見も出始めています、、、
米国の1日の感染者数が20万人超、フランスでは1万3000人超が1日で感染、
世界的にみればまだまだ少ない国内の感染者数、
(11月22日の世界の1日の感染者数:COVID-19トラッカー集計数字)
これで日本の医療が崩壊するの??
もし、そうなら、日本のコロナ対策の何かが間違っているとしか思えません、
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重症者を救えなくなる医療崩壊だけは避けなければならない、
感染拡大を抑えると共に、重症者を救う、この両面作戦が必要です、第3波の大きな課題、、、
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(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人 ※陽性率、検査数、陽性者数とも過去最大
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欧米に比べてなぜか低い東アジアの感染ピーク、
(文末にメモ再掲しています)
先週も書いたように『日本の感染拡大のピークはどのくらいになるのか?』も焦点、
どこまで陽性率が上がるのか、1日の感染者数はどこまで増えるのか?
毎日の動向から目が離せません、
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■進むコロナ研究、ワクチン開発
福井大学医学部は、新型コロナウイルス感染防止や重症化の予防が期待される物質として(「プロピオン酸」と「プロピオン酸ナトリウム(Na)」)を特定したと発表、
これは、コロナのこと50で書いた『コロナがヒトにとりつく際の入り口となるタンパク質ACE2』の量を減らす効果があるそうです、
今後はこの物質の実用化研究が進むと思われます、
また一つ、希望の光が、
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■新型の遺伝子ワクチンも実用段階に入ってきましたが
ワクチンも2社が第3相臨床実験を終了し、そのワクチンの有効性が確かめられたことを発表、
いよいよ実用化の段階に入ろうとしています、
(米国の大統領が自分の手柄のように話していました、相変わらず^^)
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モデルナ社とファイザー社の2社、いずれも「遺伝子ワクチン」と呼ばれる新しいタイプのワクチンです、
従来の「不活性化ワクチン」などに比べて開発期間が短く、大量生産にも適している、と云われている「遺伝子ワクチン」、
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なにやら魔法のような新型ワクチン、新型には新型を!!という訳ですが、
が、そんなに簡単には事は運びません、
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まず、保存温度が2社とも氷点下、モデルナ社は-20℃、ファイザー社は-60~80℃!!
なんと、取り扱いはなかなか難しそうです、
実用化=一般の人々に接種するには設備面(冷凍庫や冷凍ケース)での対応も必要です、
ここらも動きは素早く、日本政府はすで超低温冷凍庫3000台を確保したとか、
(毎日新聞11月23日記事参照 ⇒)
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そして、従来から云われていることは現実になるようで、、、
遺伝子ワクチンで体内に生成される抗体(これが感染を防ぐ)の存続期間が、どうも短い可能性がある、
つまり、毎年、もしくは(季節性のないCOVID-19は)年に複数回の接種が必要になる可能性があります、
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しかし、2社とも90~95%程度の感染抑制効果が第3相臨床実験で得られたというのは偉業です、
インフルエンザワクチンの感染抑制効果が最大で50%程度と言われているので、これが素晴らしいワクチンであることは間違いないようです、
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あとは大量摂取時の副作用の問題、これはこれからの段階で出てくる可能性がある、
大きな副作用がないことを祈ります、
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■かたや、新薬はどうだ!?WHOは「レムデシビル」の服用を推奨せず、
11月20日、WHOは新薬「レムデシビル」の服用は推奨しない、と発表しました、
これまでの投与患者の死亡率の低下、人工呼吸器の必要性、回復の時間などで顕著な効果が認められなかった、としています、
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かたや、この新薬は多くにヒトに投与され(米国大統領にも^^)ている実績があります、
難しいねえ、医師の現場判断ということになるのでしょうか、
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ここらも、これからどんどん事態は変わっていくし、研究も進んでいくと思います、
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■で、GOTOキャンペーンはどうだ!?良いのか?良くないのか?
そんな中、政府の専門家委員会から『GOTOキャンペーンが感染拡大に影響している』という答申がなされ、
キャンペーンの縮小とその対応に政府が乗り出しました、
冒頭に書いたように『医療現場の崩壊』を避けるためにはあらゆる方策を実行する、という雪崩的な空気の中ではやむを得ないのかもしれませんが、、、
独酌酔言的にはこう考えています、
GOTOによる“移動自体”には大きなリスクはないのではないか?
リスクは“宴会・飲み会にあり”という感じです、
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春にバスツアーでのクラスター発生がありました、
10月には国内バスツアーでのクラスター発生もありました、
(これは体調不良を自覚しながら参加した人と、その自己申告を見逃した添乗員のダブルミス)
でも、通勤電車や通常のバス、新幹線、旅客機でのクラスター報告は(たぶん)聞いていません、
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感染防止の基本動作=
・マスクの着用
・手洗い
・3密の回避
が出来ていたら、クラスター発生は相当防げます、
ただ、病院や高齢者施設などの閉鎖された空間は少しリスクが高そうです、
(クラスター発生実績からの推論)
そして、もっともリスクが高いのは宴会・飲み会です!!
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お酒が入ると仕方がない、長時間、密接した関係で唾飛沫が飛びまくります、
(ワタシもついそうなってしまう)
(お酒が入らなくても、長時間の密接した会話はリスク高い)
これがもっとも高いリスクと考えています、
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旅の楽しみの一つ、食事や宴会、GOTOと共にある一定の割合で宴会・飲み会が増えたのも事実でしょう、
だから、大きく網をかけるという意味ではGOTO抑制に傾いた、
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でも、春先のように外出規制は不要です、
遠距離の旅でもマスク着用、静かに移動、体調不良時はGOTOしない、
これで十分感染予防効果は維持されると思います、
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でもね、旅先では、、、つい、、、ねえ、、、ちょっとだけなら、、、
ということにもなりかねません、
ここが我慢のしどころ、
残念ですが、旅先での酒場は当面一人で行くことにします^^)
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【参考メモ】
独酌酔言で何度も書いている、
『欧米に比して、なぜか東アジアでの感染ピークは低い』件についてのメモ、
今回も再掲しておきます、
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
今見ると、①とか⑤は本質的には関係なかったようですが、他はまだ可能性があります、
とくに確度が高くなっているのが⑥の交差免疫説です、
もともとコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルス(今回のCOVID-19は新型!)、
東アジアの国々では中国由来のコロナウイルスに感染してきたことでの(ある程度の)免疫があるのではないか?という説です、
そうであったらありがたいことです、
あ、それと基本動作の②とか③はやはり今も重要です、これは変わりなし、
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