テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事90~全国の陽性率は感染爆発級の10.5%!東京都1日@最大4058人!猛威を振るうデルタ株、ワクチン接種後も感染!!

2021年08月03日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事90~全国の陽性率は感染爆発級の10.5%!東京都1日@最大4058人!猛威を振るうデルタ株、ワクチン接種後も感染!!

【今週のまとめ】

全国の陽性率が10.5%に!!

これは過去最大値です、感染爆発と云っても良い状況です、

東京都の1日@新規感染者数は最大4058人、これも過去最高値です、

8月2日(月)よりまたもやの緊急事態宣言発出も、もはや決定的な効力は期待できません、

前週同曜日比や緊急事態宣言解除の目安数値は現状では意味が無くなったのでお休みします、

ここまでに至った原因は?

強力なデルタ株、五輪開催、それによる~50代の気の緩み、そしてその年代で遅れてたワクチン接種、

まさに負の連鎖がここでマックスになっています、

そして、、、ワクチン接種後も再流行する!?

◆陽性率は10.5%に、先週の陽性率7.0%から一気にレッドゾーンへ入りました

2020年初春、WHOはたしか『陽性率が12%以内なら検査数は充分である』といった主旨のコメントを出していました、

逆に云うと『陽性率が12%を越えると、その検査結果は必ずしも充分とは云えない』

検査の網に掛かっていない陽性者が他にもいるかもしれない、という状態かもしれないと云うことです、

先週の日本はこの状態の一歩手前、

検査数も大幅増(約1.5倍)でしたが、陽性者は2倍以上に、

これは、感染拡大に検査が追いついていない可能性があります、

2020年春頃によく云われた『市中には感染者がうじゃうじゃいるのでは?』という心配、

これは杞憂、実際の2020年はそんなことはなく、しっかりと陽性者を捕まえていたと考えますが、

2021年8月は、そんな恐怖感が生み出す人々の杞憂・疑心暗鬼が現実のものになるかもしれません、

このままでは検査数が感染拡大に追いつかない状態もあり得ます、

さて、これまで同様の飲食店での酒類販売規制の実効性は担保されるのか?

この感染拡大はホントに抑制できるのか?どうだろうか?

基本的な感染抑制習慣=マスク着用・3密回避・手指の消毒の励行精度は高いと思われる日本、

個人的にはそこが最後の希望の光のように感じます、

 

                   陽性率  検査数  新規陽性者数
3月21日  2.3% 375025  8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日  3.0% 364712 11211人
4月4日    4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日  5.4% 381306 20536人
4月18日  5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日  6.0% 539640 32585人   ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日      6.4%    542061   34811人
5月9日    7.8% 457873   35802人  ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日  6.8%    658101 44961人    ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日     5.5%  659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日  4.6%    589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日    3.1% 602455 18649人
6月13日  2.9%    467753   13499人 
6月20日  2.5% 411848   10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日  2.6% 405628   10457人  ※小池知事休養中
7月4日    2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日  3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日   4.1% 474414  19742人  
7月25日    7.0%     386623  27234人 ※東京五輪開幕
8月1日  10.5% 580346  61157人   ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
(厚労省HP日報から算出)

◆東京の新規委感染者数が予想ピークを軽く越えていきました

第4波の大阪の感染状況から独酌酔言的に予測した感染ピーク(1日@10万人当り14人程度)、

東京都に当てはめると、1日@1953人と予測していましたが、

今の東京はその予想ピークを軽々と越えて異次元の感染状況に突入しました、

1日@4000人超はイメージ出来ませんでした、

今後の焦点はこの過去最大第5波のピークがどのくらいの高さで、どのくらい続くのか?です、

これはなんとも云えないですが、

いったんは7月31日の4058人がピークと考えたいです、

これでも第4波の2倍の勢力

これからも増加が続き1日@5000人台となると、8月末の緊急事態宣言解除も難しくなります、

9月も巣ごもり、、、これは避けたい、

◆ここまで拡大した要因は?

文字通り、最悪のタイミングです、負の連鎖が始まりました、

強力なデルタ株!(感染力、重症化率とも心配) ⇒

五輪開催(無観客も気の緩みは否めない) ⇒

それによる20~50代の気の緩み(若い人たちも重症化しています!) ⇒

そして、その年代で遅れたワクチン接種(もちろん高齢者からの接種は正しかったけど、、、)

強力な敵が出現したのに、防御姿勢が甘くなる気分高揚の五輪観

長い不自由な生活に不満が溜まっていた働き盛り層の気が緩みました、

ワクチン接種もスピードダウン、働き盛り層を直撃!

先週と先々週の東京都年代別感染者割合も見てもそれは歴然、

先々週の東京の年代別感染比率、

先週の同じグラフ、

20代、30代が増加中、まさしく最大級の負の連鎖です、

仕込もうと考えても、この連鎖は仕込めません、なんとも不運というか、、、

◆今後のピークは?

神奈川県の例、

第4波の大阪の状況から予測した感染ピークは越えましたが、

東京はこの2倍のスケールです、

今後の神奈川県の感染がどこまで増えるのか?

まだまだ増えそうです、2500人くらいまで増える可能性があります、

3000人を越えると8月末の緊急事態宣言解除は難しくなります

◆前週同曜日比、解除の目安はお休みします

この2カ月ほど書いてきた前週同曜日比、解除の目安数すが、

現状ではいずれも無意味な数値になっているのでお休みします、

8月末頃にはこの数値を測れるようになっていることを祈ります、

◆高齢者のワクチン接種は5341万回、一定の効果が出ています

8月2日(月)までのワクチン接種高齢者の総回数は約5740万回(前週約5341万回)程度、

1週間の高齢者接種回数は約399万回(前週390万回、前々週596万回)と接収スピードは横ばい、

高齢者に限った接種率は2回完了が75.8%となりました、

菅さんの公約=7月末までの高齢者全員に接種は出来ませんでしたが、まずまずの成果と評価します、

実際、高齢者の感染者数が減っているのも成果の現れ、これはヨカッタ、

 

       高齢者の累計回数 この1週間の回数
5月10日  約42万回
5月16日  約 98万回    56万回
5月23日  約234万回  136万回
5月30日  約498万回  264万回
6月6日         約900万回  402万回
6月13日  約1520万回  620万回 
6月20日  約2180万回  660万回
6月27日  約2805万回  625万回
7月 4日      約3539万回 734万回
7月12日  約4355万回 816万回 ※ここだけ8日間集計
7月19日  約4951万回 596万回
7月26日  約5341万回 390万回
8月2日    約5740万回 399万回
(首相官邸HP発表数字)

◆全世代での接収数は

高齢者への接種に一応の目処が見えてきた、

第5波の感染者コアも考えると、これからは全世代での接種率を観る必要があります、

現在、国内での総接種回数は約8738万回

2回接種完了者は約3702万人、全国民の29.1%に達しています、

ワクチン接種率の向上が感染拡大抑制に大きく作用する

というのは、今のところ相当確度の高い科学的治験です、
(不安定要素もありますが、、、後述)

今後は一層の接種スピードアップが望まれます、

◆接種スピードの壁

一定の割合でワクチン接種忌避者がおられます、

ワクチン接種は「権利」なので、もちろんそれはそれで結構です、

とくに持病基礎疾患がある方、副反応が脅威の方は接種忌避も無理は無いと思います、

しかし、ワクチン接種に関するデマやフェイクニュースが溢れているのが実情、

一覧ではこんな感じ(8月3日毎日新聞M)

このデマやフェイクニュースが原因で不安になりワクチンは打たない、

フェイクニュースを頭から信じ込んでワクチンは打たない人も少なくありません、

これは残念ですね、ホントに、

一見明らかなフェイクニュースでも尾ひれが付いたり、

親しい友人から伝播されると、その価値は変わるものです、

この感じ、米国のトランプが作り出した選挙不正論とも似た感じ、イヤな感じ、

情報源の偏りはなるべく避けたいですね、

SNS岳の情報に頼ると、うっかりフェイクニュースを拡散してしまうこともあります、

SNS、ネット、新聞、TV、口コミ、情報をバランス良く摂取するのが良いと考えます、

◆接種スピードとマスクを外せる日

いつマスクを外せるのか?

今週もワクチンメーターを掲載しておきます、

ただし、前提になる接種スピードが上がっていました、

先週まで1日@90万回で計算していましたが、

直近では週に1000万回ほどになっています、

これは計画実行性が高い2回目接種が進んでいる時期の特徴だと思います、

今後は上記のワクチン接種忌避者にも少しでも多く打っていただけるようにするのが政府の仕事です、

今後スピードが鈍るとしても、1日@100万回接種で計算、

さらに、後述のワクチン接種をしても感染拡大が治らない例が海外で出てきているので、

接種目標を全国民の80%(先週までは70%)に設定します

8月2日までの総接種回数約8738万回(前週7772万回・前々週7005万回)、
仮に80%の人が接種完了でマスクが外せるとすると、

(必要接種数) 1億2536万人×0.8×2回接種=2億57万回の接種が必要

(1日の接種数) 仮に今後の1日接種平均回数を100万回と仮定すると

(2億57万回-8738万回接種済)÷1日100万回接種=113日

今日から113日後は、、、2021年11月22日です、

希望的観測ですが、、、

2022年念頭にマスク着用解除!!なんていうニュースが流れるかもしれません、

◆でも、不安要素も

そんな希望的観測を書いてはいますが、不安なニュースも流れてきています、

『米東部の集団感染 4分の3はワクチン接種済 重症化例は少なく』

ワクチン接種で重症化は防げるものの、感染自体は拡大する、というようなニュースです、

ワクチンの理屈ではそういうことなので正しいニュース、なのですが、

やはり、すこしガッカリします、

『感染再拡大のイスラエル 3回目のワクチン接種始まる』

ワクチン接種先進国のイスラエル、

一時は感染者が1日@一桁までに落ちましたが、

ここに来て再拡大、デルタ株の影響と考えられています、

そこで同種ワクチンの3回目の接種に踏み切りました、

3回目接種の効果については検証中のようですが、、、

やはりCOVID-19との闘いは一筋縄ではいかない、

国内のワクチン接種が進んだとしても、そう簡単にマスクを外せるわけではないかもしれません、

さて、2022年の正月を笑って迎えることはできるか?

いや、その前に笑って2学期のスタートを迎えることができるか?

目の前の喫緊の課題に集中するべき!時か、、、