なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事97~全国の陽性率は5.4%、全国でピークアウト、死者は増大、重症者は減少入口、ウイズコロナへの次の騎兵隊は?
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【今週のまとめ】
先週の全国の陽性率は5.8%、やっと安全水域に近づいてきました、
全国的にはピークアウト期、
しかし、死者は累計17,000人超え、重症者数は減少期の入口、
ワクチン2回完了は全国民の53%、
9月30日までの緊急事態宣言はどうなる?
感染者がなぜ減ったかは、、、分らない!?
ウイズコロナへの次の騎兵隊は?
◆陽性率は5.8%、安全水域までもう一息
検査数71万回で陽性者は40%減4万人強、十分確証のある減少傾向、
来週は4台?安全水域の2%くらいまでしっかり下がって欲しいです、
陽性率 検査数 新規陽性者数
3月21日 2.3% 375025 8765人 ※21日緊急事態宣言全面解除
3月28日 3.0% 364712 11211人
4月4日 4.1% 383080 16018人 ※大阪・兵庫・宮城にまん延防止措置等適用
4月11日 5.4% 381306 20536人
4月18日 5.8% 456329 26426人 ※大阪府、緊急事態宣言発出を政府に要請
4月25日 6.0% 539640 32585人 ※大阪東京他、4月25日~緊急事態宣言発出
5月 2日 6.4% 542061 34811人
5月9日 7.8% 457873 35802人 ※緊急事態宣言5月31日まで延長・地域拡大
5月16日 6.8% 658101 44961人 ※5月16日北海道、広島、岡山に非常事態宣言
5月23日 5.5% 659869 36286人 ※5月23日から沖縄に緊急事態宣言
5月30日 4.6% 589322 27400人 ※緊急事態宣言6月20日まで再延長
6月6日 3.1% 602455 18649人
6月13日 2.9% 467753 13499人
6月20日 2.5% 411848 10178人 ※6月20日沖縄以外の緊急事態宣言解除
6月27日 2.6% 405628 10457人 ※小池知事休養中
7月4日 2.6% 416705 10919人 ※都議選で自民党実質敗北
7月11日 3.4% 394418 13314人 ※東京12日より4回目の緊急事態宣言
7月18日 4.1% 474414 19742人
7月25日 7.0% 386623 27234人 ※東京五輪開幕
8月1日 10.5% 580346 61157人 ※8月2日より6都府県に緊急事態宣言
8月8日 14.1% 646433 90958人 ※五輪閉幕
8月15日 16.6% 672232 111601人 ※緊急事態宣言9月12日まで延長
8月22日 18.3% 814829 149057人 ※パラリンピック開幕
8月29日 16.8% 931891 156931人
9月5日 13.4% 915614 122628人 ※菅総理退陣決まる
9月12日 9.3% 805362 75093人
9月19日 5.8% 711092 41053人
(厚労省HP日報から算出)
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◆全国的にはピークアウト期、死亡者は増大、重症者数はピーク
第5波もやっと収まりつつあります、
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しかし、とても多くの方が亡くなられました、
ゼロコロナが無い以上、医療体制の抜本的改善がもっとも有効なコロナ対策であることは明白です、
重症者数は未だ非常に高いレベルながら減少に転じようとしています、
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◆ワクチン接種、2回目接種完了者が全国民の53%を越えました
連休で発表が遅れている首相官邸HPのワクチン関連情報、
これはこれでなんとかならないんでしょうか?
全国の医療機関も休むから仕方ないのか?
2回目完了が全世代で53.1%、高齢者で88.4%まで拡がっています、
(首相官邸HPから転載)
全国民の接種レベルは相当進みました、
すべての年代において接種促進の工夫を継続して欲しいです、
(8月15日まで) 1029万回
(8月22日まで) 840万回
(8月30日まで) 911万回
(9月6日まで) 827万回
(9月13日まで) 862万回
(9月17日まで) 557万回 ※14~17日の5日分のみ、連休のため発表が遅れています
5日間の集計ですが、1日@100万回接種以上のペースはキープ、
ワクチン接種完了段階別の10万人当り感染者数、
ワクチンの効果が観てとれるデータです、
(首相官邸HPから転載・9/8~10の数字)
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◆10代への感染拡大は?
先々週(9月13日まで)、
先週(9月20日まで)、
いまのところ、極端な10代以下の感染者増加(学校と家庭の感染連鎖)はなく、あまり変化無し、
このデータは当面注視していきます、
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◆なぜ減少に転じたのか?は実はよく分っていません
一時は制御不能とまで表現された第5波もやっと一段落しそうです、
減少傾向は顕著で、ピークが大きかった分?減少スピードも速いです、
当たり前のことですが、なぜ減少に転じたのか?知りたい、でも、、、
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実は『なぜ減少に転じたのか?正確なところは分らない』というのが現実です、
尾見さんは「要因は複合的」と仰っています、ま、そういうことでしょうね、
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実は、これが決め手という施策は無かった、
・感染防止の基本動作(マスク・消毒・3密回避)、
・緊急事態宣言(人流抑制・飲食店規制)
・天候要因(長雨による外出減少・気温低下による室内開放など)
・ワクチン接種の進捗(これは唯一有効エビデンス有り)
・第5波の強烈さに対しての恐怖心での自粛
などなど、行なわれた施策すべてが少しずつ作用したのではないか?というのが今のところの分析、
合わせ技1本!!
うむ、なんとも難しいCOVID-19との戦い方、
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◆COVID-19の忖度か?第6波は必ず来ます
ただ、1つだけ毛色の違う要因がささやかれています、
『COVID-19の自己抑制』、『COVID-19生存戦略』、
独酌酔言的には『COVID-19の忖度』と書いてきたモノです、
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つまり、COVID-19は今や世界中に多数生存している“ヒト”を宿主にして大いに勢力を拡大しているわけですが、
宿主を全滅させてしまったのでは自らの種も絶滅するかもしれない、
なので『適度に流行~衰退を繰り返しながら種の保存を図る』という生存戦略を持っているのでは無いか?という説です、
云わば『COVID-19にヒトへの忖度』、
これは決して荒唐無稽なお話では無く、過去の疫病でも現実に起こっていることで、今回も可能性は十分にあると考えます、
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興味深いデータを1つ、これはまだ正しいかどうかは分りませんが、
世界(ここでは米国)と日本の増減傾向(山と谷)が相似している、との見立てです、
距離も離れているし、コロナ対策も違う、人種風土なども違う世界各国で似たような波形の流行が繰り返し起こる、
たしかに『COVID-19の生存戦略』と云いたくなるような、説明不能の現象です、
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しかし、この『COVID-19の生存戦略』は生物学的にはとっても正しい様な気がします、
すべての生物は種の保存のために必要な排他的行動を取ります、しかし、必要以上の排他的行動は取らない、
唯一、“ヒト”だけが自らの際限の無い欲望を叶えるために『自らの種をも滅ぼすような行動』を取ります、
いつか『COVID-19の忖度』に感謝する日が来るかもしれません、
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とにかく、もし『COVID-19の生存戦略』があるなら第6波は必ず来ます、
2020年の例でも夏の流行が一旦収まり、11月頃から陽性率が上昇に転じ、新年に第3波が来ました、
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◆さて、緊急事態宣言は9月末で解除されるでしょう
この3週間、『緊急事態宣言・まん延防止措置は解除しても良い』と書いてきました、
もちろん以下の条件付で、
① 新規感染者数がこのまま減少傾向にあること
② 病床・医療体制が確保、すべての感染者が入院・治療保証されること
③ ワクチン接種が進んでいること
②医療体制の抜本的な強化のまだ不安があるものの、
そろそろ勇気を持ってウイズコロナの施策を打っていくべきだと考えます、
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②については、
すべての感染者が相応の治療が受けられる病床と医療従事者の確保を引き続き進めてくださいませ、
政府・自治体はもっと人モノ金をここに投入すべきと考えます、
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現実に人流はもう増え始めています、国民の我慢もソロソロ限界、
民主国家での長期の規制は難しい、ましてやロックダウンなど出来ない、
ここはハッキリとウイズコロナに舵を切る時期だと考えます、
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◆新しいフェイズはウイズコロナ(共存戦略)しかない
先週書いたように、民主国家ではCOVID-19を完全に封じ込めるのは不可能、
ならば、次の新しいフェイズはウイズコロナ:共存戦略しかありません、
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そして、おそらく第6波は必ず来る、それを迎え撃つのは、
新しいフェイズの第1歩、『ワクチン・検査パッケージ』、
9月末で緊急事態宣言を解除して、
ワクチン接種・医療体制の拡充と平行して規制の緩和を行なう、
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そして、ウイズコロナの新しい世界(は大袈裟か)のイメージを早急に作っていく、
具体的に国民がどう動くのが良くて、何をしてはいけないのか?
ウイズコロナの戦略をしっかり示すのが次のリーダーの仕事です、
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◆期待の新人、次の騎兵隊は治療薬!?
とはいえ、できれば新しい対抗手段が欲しい、期待の新人、次の騎兵隊、
前述の複合要因以外の新しい対抗手段、それはやはり治療薬です、
すでに「抗体カクテル療法」(詳しくはこちら)は相当活用されていますし、在宅療養者への往診投与や宿泊療養者への投与も始まっています、
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現在、すでに国内で承認されている治療薬はこちら、
これに加えて、軽症者への経口治療薬の開発も進んでいます、
特効薬ではありませんが、謂わば風邪薬、自宅で飲んで症状を軽減できるお薬が開発中です、
経口治療薬が承認されてくると、COVID-19も風邪やインフルエンザのような扱いに変わっていくかもしれません、
おそらく2022年には後半には経口治療薬も登場するのでは無いでしょうか?
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尾見さんも仰っています、COVID-19との闘いはあと数年はかかると、そうだと思います、
ならば、現状の規制=ゼロコロナ戦略では無く、
ウイズコロナ:共存戦略の姿形を少しずつ造っていくのが、結局は一番の近道かもしれません、
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