テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:毎年のように起こる豪雨災害!

2023年07月11日 | 世の中

先週末から昨日に掛けて、またもや九州北部で猛烈な雨が降ったようです、

被害に遭われた地域のみなさまには、どうか身の安全第一の行動をお願いします、

こんな極端な雨の降り方、やはり昭和生まれの身としてはとっても違和感があります、

年寄りの口癖のようで居心地が悪いのですが、、、
(ま、ホンマに年寄りやし^^)

昔はこんなことはなかった

こんな大雨は秋の台風シーズンにはあったような気がしますが、梅雨時にはなかった、

よく云われている『地球温暖化』の影響

詳しくは調べていませんが、まあ、そういうことなんだろうなと思っています、

でも、直感的には地球レベルで観ると“雨・雪他≒大気中水分の量”はそんなに変化があるとは思えないので、

日本で降る“雨の量が増えた”というよりも、、、

“一時に雨が集中して降る”ようになった、ということなのかな?

堤防やダムなどの治水・土木事業が想定しているレベルを超える雨が一時に降るので、

堤防の決壊や川の氾濫で洪水が起こる、土砂崩れが起こる確立も高くなるでしょう、

治水・土木事業は俊敏に仕様変更が出来ないのが現実、

どうしようもないのでしょうかね?

一旦、洪水になると水は“低い方へ流れる”という物理の法則に愚鈍に従うので、

アッという間に低地に水が集中します、

普段、水が来そうにない場所でも低ければ必ず浸水します、

わずか高低差5~6mほどの差で、

2階まで水に浸かる場所と影響がない場所にクッキリと分かれる災害です、

そう考えると、ホント怖い災害だし、

自分が住んでいる場所の周りとの標高差をよく知っておく必要があります、

さて、そんな豪雨災害、近年毎年のように発生しています、

これは、地球温暖化の影響による気象現象なんでしょうが、雨の総量が増えたんでしょうか?

否!上にも書いたように、地球レベルでは“雨・雪他≒大気中水分の量”はそんなに変化があるとは思えない

つまり、こんな仮説が成り立ちそうです、

(仮説①) 年間降雨量には大きな変化はないはず、なぜなら地球は閉じた空間だから
(仮説②) 雨の降り方が変わった、一時に集中して多くの雨が降るようになった

で、ちょっと調べてみました、

まず、日本の過去数十年間の年間降水量のデータ、

こんなカタチで気象庁から統計が発表されていました、

このグラフ、観方は・・・

まず上下軸の中心にあるのは1991年~2020年までの30年間の降水量の平均です、

そして、その年の降水量が多い場合、棒グラフは上へ伸び(緑色)

少ない場合は下へ伸びています(オレンジ色)

このグラフに関する説明分は以下の通りです、

2022年の日本の降水量の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は-71.5mmでした。
日本の年降水量には長期変化傾向は見られませんが、1898年の統計開始から1920年代半ばまでと1950年代、2010年代以降に多雨期が見られます。また、1970年代から2000年代までは年ごとの変動が比較的大きくなっていました。

おお、昨年2022年の降水量は平均値よりも少なかったんですね、印象と違いますね、

たしかに冬は雪も少なかったな、

また、1920年代、1950年代、2010年代に“多雨期”があるとのこと、

なるほど、昔から周期的に雨が多い時代があったんですね、

やはり、おおむね『日本で降る年間降水量には大きな変化トレンドはない』ということです、

(仮説①)は間違い無いようです、

では、その降り方ですが、

こんなデータがありました、こちらも気象庁の統計がありました、

『1時間降水量50mm以上の年間発生回数』

1976年~2020年までのデータです、

年間降水量に大きな変化はありませんでしたが、こちらは明らかに増加傾向が見られます、

データでは最初の10年間(1976~)の比べて、直近の10年間(2011~)1.5倍の回数になっています、

やはり、(仮説②) 雨の降り方が変わった、一時に集中して多くの雨が降るようになった、

現実のものとなっているようです、

これまでの治水・土木事業が想定していなかった量の雨が一気に降る可能性も十分にあるわけです、

なので、堤防の決壊、越水(堤防を越えて溢れる)、土砂崩れなどの豪雨災害が今まで以上の確立で起こる可能性が高いわけです、

TVなどで『今すぐ避難してください!』と呼びかけていますが、

大雨の場合の避難は、台風時の避難に比べて遅れがちなような気がします、

これは経験値の差でしょうね、

「台風の恐怖」は1950年代(この時期も多雨期)に襲来した大型台風の被害の大きさが、

その年代の人々の心にきっちりと刻まれているので、
(ジェーン台風、伊勢湾台風、第2室戸台風etc古いなあ^^)

台風襲来 ⇒ 非難する、家に籠もる(雨戸に釘打ち)、会社へは行かない(もしくは会社に泊まる!なんていうのもありました)などの危険回避行動がとり易い、

ところが、これまで大雨でそこまでの被害を経験したことがないので、

どうしても大雨を見くびってしまう傾向にあると思います、

梅雨時の大雨は台風と同じくらい怖い気象現象、

台風と同じくらいの計画的な避難行動が必要、

最近は毎年起こる豪雨災害

残念ながら、そんな時代になっているようです、

これからも多雨期は続く気配です、

みなさま、大雨は見くびらない!でお願いします、