テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:「安土桃山時代」の桃山って、なんのことかご存じですか?

2023年10月04日 | 世の中

先日、「安土城」の発掘調査を県が行っている、というニュースを聞きました、

なるほど、日本の時代区分の名称にもなっており、

城史上屈指の独創的先進的な城と考えられる「安土城」も焼失のため、その詳細は不明

しっかり調査してくださいませ、

で、いろいろ思い出したことがあり、

今日のお話は「安土桃山時代」についてです、

この“安土”は何のことか分りますか?

この“桃山”は何のことか分りますか?

関西人には簡単な質問ですが、それ以外の地域の人にはちと難しいかも、

いや、“安土”は分るか、、、ドラマや映画で度々登場、有名ですからね

でも、“桃山”は分るかな

まずは日本の時代区分、一番シンプルな区分はこんな感じだそうです、
※年数はホントにざっくりしたワタシの試算です

旧石器時代=約10万年
縄文時代 =約1万3000年
弥生時代 =約1300年
古墳時代 =約400年
飛鳥時代 =約120年
奈良時代 =約84年
平安時代 =約400年
鎌倉時代 =約150年
室町時代 =約240年
安土桃山時代約26年
江戸時代 =約265年
明治時代 =約45年
大正時代 =約15年
昭和時代 =約64年
平成時代 =約31年
令和時代 =???

この他にも室町時代を「南北朝時代」「建武の新政」「戦国時代」と分割も出来るようです、

さて、近世を除くと極端に短いのが「安土桃山時代」

この時代を正確に説明出来ますか?

なんか、短すぎて案外ちゃんと習った憶えもないのでは、

まず“安土”、こちらの方が有名かな?

そう、織田信長が当時の交通の要衝:近江国安土に城を建て(1576年)、新しい国づくりを目指した地、

現在の滋賀県近江八幡市にあたります、

残念ながら安土城はわずか6年で焼失、詳細は未だ不明、

なので、冒頭のような調査が行われているわけです、

さて、もう一つの“桃山”、これはどこの地名か分りますか?

これは案外知らない人が多い、

“桃山”は京の都の南に位置する地名です、

現在の京都市伏見区にあたります、

こちらの伏見桃山城は豊臣秀吉が隠居生活のために築城(1592年)

城マニアならお詳しいと思いますが、

慶長の大地震により倒壊、建て直されており、

先の城を「指月伏見城」、再建された城を「木幡山伏見城」と呼ぶそうです、

では、なぜ伏見城が桃山城になったのか

諸説ある様ですが、江戸中期元禄の頃、

伏見城跡に桃の木がたくさん植えられ

周囲を“桃山”と呼ぶようになったことから「伏見桃山城」という呼び名が広まったとか、

そして、それが後世の時代区分作成時に採用されたようです、

なんだかなあ、、、

元禄って築城から約100年後です、

築城当時は“桃山”のもの字もなかった

本来なら「安土伏見時代」というのが正確だったのかもしれません、

命名由来がこんな感じですから、

「安土桃山時代」の“桃山”がどこにあるのか、知らないほうが当たり前かな、

しかし、現在の桃山にお住みの方は誇らしいでしょうね、

時代区分に地名が残っているなんて、
(室町も同様ですが、この辺りはまたあらためて)

あ、ちなみに桃山には、1964年にコンクリートの模擬天守と共に、

「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地が出来ました、

中学生の頃に岡崎友紀さんのステージショーがあり、観にいったなあ♪

懐かしい^^)